どんな人におすすめ?クレンジングオイルのメリット
クレンジングのなかで最も一般的でドラッグストアでもよく目にするクレンジングオイルは、洗浄力の高さが魅力。ほかの種類よりもクレンジング力が高く、肌をゴシゴシとこすることなく汚れをオフできます。また、メイクだけでなく毛穴詰まりを溶かせるのも嬉しいポイント。
ただし洗浄力が高い分、アイテムによっては肌への負担になることもあるため選ぶときは注意が必要です。クレンジングオイルをチェックする前に、ほかの種類のクレンジングについても特徴を知ったうえで、自分に合ったタイプを使うようにしましょう。
クレンジングの種類と特徴- オイル:しっかりメイクや毛穴の汚れもスルッと落とせる
- ジェル:洗浄力は低めだが、摩擦を抑えながらメイクを落とせる
- ミルク:油分を含みうるおいをキープしながらメイクを落とせる
- バーム:固めたオイルで高い洗浄力があるが、肌の負担に注意
- シート:拭き取るだけで手軽にメイクが落とせるが、摩擦あり
LIPSでは、ジェル、ミルク、バーム、シートと、クレンジングのタイプ別におすすめのアイテムをランキング形式で紹介しています。オイル以外の種類も気になる場合は、以下のページもあわせてご覧ください。
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
クレンジングオイルは濃いメイクや皮脂もしっかりと落としてくれます。汚れがお肌に残ったままだとニキビやくすみの原因になったり、油分が酸化することで、しわやたるみなどの老化の原因となったりするので注意してくださいね。
つるんとやわらかい肌に!自分に合ったオイルクレンジングの選び方
ここからは、クレンジングオイルの上手な選び方を解説していきます。クレンジングオイルは種類が豊富なので、ポイントを押さえて自分に合ったアイテムを選びましょう。
①メイクオフ力と肌あたりを左右する!オイルの種類をチェックしよう
クレンジングオイルは、主に鉱物油系、エステル油系、油脂系の3種類に分けられます。それぞれ保湿力や洗浄力、肌への刺激といった特徴が異なるので、自分の肌質や使い方に合ったタイプを選んでくださいね。
とにかくすっきり落としたいなら「鉱物油系」
ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、スクワラン、イソヘキサデカンといった成分が中心となったものは、鉱物油系(炭化水素油系)に分類されます。クレンジングオイルのなかでも特に洗浄力が高く、さっぱりとした使用感が特徴です。ウォータープルーフのマスカラもしっかり落とせますよ。
皮脂の過剰分泌が気になる脂性肌やニキビ肌でも使いやすく、洗い上がりのべたつきが気になる人に人気のタイプです。乾燥肌の人も、べたつきやすい夏場のケアにおすすめ。価格が抑えめな商品が多いので、コスパを重視する人もぜひチェックしてみてください。
しっとり感とすっきり感を両立した「エステル系」
エステル油とは天然の油脂に近い働きをもつ合成油で、機能性や安定性を高めたオイル。洗浄力と保湿力のバランスがよく、肌質を問わず使いやすいのが特徴です。代表的な成分に、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなどが挙げられます。
クレンジングオイルのなかでは洗浄力が高く、さらっとして肌なじみの良い製品が多い傾向にあります。ただし、商品によってテクスチャーが大きく異なるのもエステル油の特徴なので、製品情報や口コミなどで事前に確認することをおすすめします。
さらに、メイク落としに加えて毛穴ケアや角質ケアがうたわれていたり、W洗顔不要だったりといった特色をもつ製品が多いのもこの種類。メイク落としだけではない、プラスの機能を求める人にもおすすめです。
軽めのメイクorおだやかな使い心地重視なら「油脂系」
ヒマワリ種子油、メドウフォーム油、マカデミア種子油、トウモロコシ胚芽油などといった動植物からとったオイルが使われる油脂は、マイルドな洗浄力とおだやかな使い心地が特徴です。人の皮脂に近い構造のため肌なじみがよく、肌を柔らかくしてくれる働きもあります。
クレンジングオイルのなかでは価格が高め、メイクを落とすのに時間がかかるといったデメリットはありますが、洗い上がりがしっとりとしているため、乾燥肌や敏感肌の人でも使いやすいのが魅力。肌への刺激を抑えながらじっくりメイクを落としたい、ナチュラルメイク派の人におすすめです。
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
敏感肌や乾燥肌の人が鉱物油系を選ぶと強い乾燥や肌荒れなどの症状が出ることがあるので、油脂系を選ぶと良いでしょう。肌質に適したクレンジングオイルを選ぶことはとても大切です。
②肌悩みに合わせた処方のものを選ぼう
クレンジングオイルは、メイクを落とすだけではなく肌悩みに合わせた処方になっているものも少なくありません。自分の肌悩みに合った成分が配合されているものを、上手に選びましょう。
乾燥が気になる人は保湿成分が豊富なものを
洗浄力が高いクレンジングオイルはメイクをしっかりと落としてくれる反面、洗い上がりのつっぱり感が気になる場合も。洗浄力が高すぎないものを選ぶことに加えて、乾燥肌の人や、乾燥しやすい冬場などは保湿成分に着目するのがおすすめです。
ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、コラーゲンなど、保湿成分が配合されているかどうかをチェックしましょう。
ニキビにお悩みなら「ノンコメドジェニックテスト済み*」を
ニキビ肌の原因のひとつは皮脂の過剰分泌。しっとり感の強い油脂系のオイルはニキビのもとになりやすいので、気になる人はなるべく避けるようにしましょう。余分な皮脂をしっかり落とす鉱物油系や、エステル系のなかでもさっぱりとした使用感のタイプがおすすめです。
ニキビ肌におすすめのクレンジングオイル- 鉱物油系のオイル
- エステル油系のパルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルへキサノイン
さらに、ニキビを防ぎたいならニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されたノンコメドジェニックテスト済み*のアイテムを選ぶのもおすすめ。製品の記載をチェックしましょう。
ただし、さっぱり感を求めすぎるのも、不足した水分や皮脂を補うために皮脂の過剰分泌につながりかねません。クレンジング、洗顔のあとは化粧水と乳液で水分・油分を補ってバランスを保ちましょう。
*すべての人にコメド(ニキビのもと)が発生しないというわけではありません
敏感肌は「無添加処方」「皮膚刺激テスト済み*」のものが◎
敏感肌の人や、季節の変わり目や体調の変化などで肌がデリケートになっているときは、いつものクレンジングオイルでも刺激を感じることがあります。
合成着色料や合成香料、防腐剤などは刺激となることもあるため、着色料や香料に天然由来のものが使われていたり、保存料不使用だったりといった無添加処方のアイテムがおすすめです。
敏感肌向けや、かゆみやヒリヒリ感を評価するスティンギングテスト済み*、アレルギーテスト済み*といった記載があるかどうかを基準に選ぶのも、肌トラブルのリスクを回避する方法のひとつです。
*すべての方にアレルギー、皮膚刺激が起こらないというわけではありません
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
季節だけでなく、生理周期などホルモンのバランスによっても、お肌の状態は変化します。毎日同じクレンジングオイルを使うのでなく、2種類程を常備し、今のお肌の状態に合ったものを使うのも良いでしょう。
③手軽さを求めるなら4つのポイントをチェック!
使い勝手を重視するなら、条件に合わせた機能を持っているかチェックしましょう。アイメイクなどで汗や水で落ちにくいコスメを使っているなら「ウォータープルーフ対応」、まつ毛エクステをしているなら「まつエクOK」の記載があるかどうかを確認してください。
また、手軽にメイクを落としたいなら「濡れた手で使える」「W洗顔不要」も要チェック。濡れた手で使えるタイプは、入浴時に洗髪や体を洗うのと同じタイミングでメイクを落とせます。
W洗顔不要は、メイク落としと洗顔の両方を兼ねるため、時短になるだけでなく摩擦による肌負担を減らすこともできますよ。
④柑橘系の香り付きならリフレッシュ効果も
毎日行うクレンジングは、香りの好みも重要です。苦手な香りを毎日使い続けるのは想像以上に不快ですし、反対に好みの香りならスキンケアを楽しめるようになります。
おすすめは、柑橘系のすっきりとした香りやハーブ系の落ち着いた香りが付いたクレンジングオイル。メイクを落としながら一日の終わりに気分をリフレッシュできるでしょう。人工的な香りが苦手な人は、無香料タイプという選択肢もあります。
「乳化」がポイント!クレンジングオイルの正しい使い方
普段、クレンジングオイルを何気なく使っていませんか?実はメイクをすっきりと落とすために押さえるべきポイントがあります。
クレンジングオイルを使うときのポイント- 濡れた手でOKのもの以外は、乾いた手でメイクとなじませる
- 少量のぬるま湯を顔全体になじませて乳化する
- オイルが白くなったら、ぬるま湯でしっかりすすぐ
クレンジングのときに注意したいのが摩擦による肌負担。摩擦をなるべく起こさないように、ゴシゴシとこすらず肌をなでるような力加減で行いましょう。
また、クレンジングオイルを使ったあとにぬめりが残っている場合は、乳化が不足している場合も。オイルを丁寧に乳化させてからすすぐことで、すすぎの回数が減り、肌負担を抑えることにもつながります。
監修者 美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長
三宅真紀(みやけまき)
クレンジングのときはお肌に摩擦を起こさないことがとても大切です。また、クレンジングオイルが落ちずにお肌に残ってしまうと、油分をエサにするニキビ菌が増えてニキビや肌荒れの原因になるので、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。
クレンジングオイルに関するよくある疑問
クレンジングオイルに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
クレンジングオイルは乾燥しやすいorべたつきやすいって本当?
クレンジングオイルと聞くと、油から連想してべたついたり、洗浄力が高すぎて乾燥しやすかったりといったイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、ひとくちにクレンジングオイルといってもその種類はさまざま。
自分の肌に合った特徴の商品を選んで、正しい方法で使用すれば、乾燥などが気にならずに心地よく使えますよ。
メイクをしていない日でもクレンジングは必要?
メイクをしていない日は、肌の負担を減らすためにクレンジングをしないという人もいますが、ノーメイクの日でもクレンジングをすることをおすすめします。
日焼け止めを塗っている場合はもちろん、スキンケアだけという日でも肌には油汚れが付着しています。クレンジングオイルを使うことで、肌の油分や毛穴汚れを効率的に落とせますよ。
ただし、日焼け止めでも石鹸でオフしやすいものがあるほか、肌の状態によっては皮脂を落としすぎてしまう場合も。肌状態をしっかり見極めたり、使用中の日焼け止めのメーカーが推奨する落とし方を参考にしてみてください。
クレンジングオイルの使用期限は?
クレンジングオイルに限らず、化粧品は未開封の場合は3年間保存できるとされています。ただし、開封したらできるだけ早く使い切るようにしましょう。
クレンジングオイルを使い切る目安は、約3か月~1年間。特に油脂系のオイルは酸化しやすいといわれているので、半年以内には使い切るようにしましょう。
メイクを落としたら洗顔&保湿できちんとケアをしよう!
毛穴のケアができたりW洗顔不要だったりと、さまざまな特色をもつクレンジングオイルがありますが、肌悩みの少ない肌を目指すならメイクを落としたあとのスキンケアにもこだわりましょう。
以下の記事では、洗顔料、化粧水、乳液、美容液、フェイスクリームと、スキンケアのカテゴリごとにLIPSユーザーがおすすめする人気商品をランキング形式で紹介しています。この機会にぜひチェックしてくださいね。
クレンジングオイルは濃いメイクや皮脂もしっかりと落としてくれます。汚れがお肌に残ったままだとニキビやくすみの原因になったり、油分が酸化することで、しわやたるみなどの老化の原因となったりするので注意してくださいね。