【本日更新】エナジードリンクのおすすめ人気ランキング4選。管理栄養士が選び方や使い方の注意点を監修【2025年】

エナジードリンクに明確な定義はありません。主にカフェイン・アミノ酸・ビタミンなどの栄養素を含んだ飲み物のことを指します。炭酸やカフェインを含むものが多く、仕事中や勉強中に栄養をチャージしながら気分転換できるのが魅力です。

ただし、エナジードリンクはあくまでも清涼飲料水。医薬品や指定医薬部外品にあたる栄養ドリンクとは異なり、何かに効くというような効果や作用は認められていない点は知っておくようにしましょう。

一見すると、どれも同じように思えるエナジードリンクは、商品ごとに異なる特徴があります。自分が求めるものを上手に選べるように、選び方のポイントを押さえましょう。

エナジードリンクは含まれているカフェインにより、気分をスッキリさせたいときや活力をチャージするのに役立ちます。カフェインを多く摂りたい人は、商品ごとの栄養成分表示を見ると含有量をチェックできますよ。ただし、過剰摂取には注意が必要です。

農林水産省の資料*1によると、カフェインを必要以上に摂りすぎると中枢神経系が刺激され、めまい・心拍数の増加・興奮・不安・震え・不眠症・下痢・吐き気などの健康被害が生じるとされています。厚生労働省から発表されている以下の摂取量*2を参考に、摂りすぎに注意しましょう。

ただし、カナダ保健省の13才以上の青少年に対する推奨量はデータが不十分なため、確定した勧告ではありません。また、カフェインを一生涯摂取し続けても健康に悪影響がないと推定される許容量は個人差があることから、日本でも国際的にも設定されていません。過剰な摂取には十分に気をつけましょう。

参照：*1 農林水産省「カフェインの過剰摂取について」 *2 厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ＆A」

仕事中や勉強中、筋トレなどの運動前といったエネルギーをチャージしたい場面では、糖質が配合されているものを選ぶのがおすすめ。糖質は体内に素早く吸収されてエネルギーに変わるため、エネルギーを消費しやすいときに摂取したい成分です。

なお、糖質は食物繊維とともに炭水化物に分類されます。エナジードリンクに含まれる糖質量の数値を知りたい場合は、栄養成分表示に書かれている炭水化物量から食物繊維量を引くと確認できますよ。

糖質は体にとって大切なエネルギー源である反面、ダイエット中の人・運動する習慣のない人・糖質制限中の人は、摂りすぎに注意が必要です。エナジードリンクを飲むときは、糖質やカロリーが控えめなものを選びましょう。糖質やカロリーが低くても、カフェインや炭酸が入ったものなら気分転換やスッキリ冴えた毎日に役立ちます。

糖質やカロリーに気をつけたいときは、「低糖質」「糖質オフ」「低カロリー」「ゼロカロリー」といった記載がある商品を選ぶと、わかりやすいですよ。砂糖を使っていないと味が気になるものの、砂糖以外の甘味料を使うことで美味しく飲めるように工夫されているものも少なくありません。

エナジードリンクには、効率的にエネルギーをチャージするためにカフェインや糖質以外にもさまざまな成分が配合されています。飲む目的やシーンに合わせて成分を選びましょう。

和漢植物としても使われている高麗人参やガラナを含んだ商品は、味にクセがあることも。気になる人は口コミなどをチェックするとよいでしょう。

モチベーションアップや気分転換として飲むのであれば、好みの味であることも重視したいポイント。トロピカルフルーツ・グレープ・オレンジといったフルーツテイストのものや、甘みが強いもの、酸味がありすっきりとした味わいのものなどがあるので、好みに合わせて選びましょう。

また、炭酸の濃度は商品によって異なります。爽快なのど越しを楽しみたい人は、あえて炭酸が強いタイプを選ぶのもありですね。炭酸が苦手な人は飲みやすさにも影響するので、微炭酸タイプや無炭酸タイプをチェックしてみてください。

エナジードリンクの容器には、ペットボトル・瓶・缶があります。シーンや重視したいポイントに合ったものを選びましょう。

少しずつ飲みたいときは、蓋を閉めて持ち運べるペットボトルや瓶タイプがよいでしょう。同じ場所で飲むなら、一気に飲める缶がおすすめです。

エナジードリンクはコンビニやドラッグストアなどで1本ずつバラ売りされていることも多く、通勤中や通学時などにサッと買える手軽さも魅力です。

コスパを重視する人や定期的に飲む人は、ネット通販やスーパーマーケットなどでまとめ買いするほうがお得なこともあります。ただし、まとめ買いできるパックとバラ売りで単価にあまり差がないこともあるので、1本あたりの価格を比較してから購入するとよいでしょう。

エナジードリンクにはカフェインが配合されているものが多いことから、飲み方に注意が必要です。エナジードリンクをうまく活用できるように、飲むときのポイントを押さえましょう。

NCNP病院の資料*によると、カフェインの血中濃度は摂取してから30分～2時間後に最大となり、2～8時間後には下がっていくとされています。そのため、もうひと頑張りしたいときなどにカフェイン入りのエナジードリンクを役立てたい場合、事前に飲むのがおすすめです。食後・仕事や勉強に役立てたいときなどの前に飲みましょう。

ただし、夕方以降に飲むことはなるべく避けたほうがベター。飲むタイミングや人によっては、寝るときまでカフェインが残ってしまうことがあります。

*参照：NCNP病院「カフェインと睡眠」

エナジードリンクを飲むときは、カフェインの過剰摂取に注意が必要です。コーヒーなど、カフェインを含む他の飲料と併用しないようにしてください。

また、農林水産省の資料*によると、米国疾病予防管理センター（CDC）ではエナジードリンクとアルコールを混ぜて飲むことに関しても注意喚起をしています。エナジードリンクとアルコールを一緒に飲むと、アルコールによる機能低下をカフェインが隠し、思った以上に飲みすぎてしまう可能性があるため注意しましょう。

*参照：農林水産省「カフェインの過剰摂取について」

エナジードリンクに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。

エナジードリンクは、毎日飲むことは避けたほうがよいでしょう。カフェインや糖質が含まれているものが多いため、日常的に飲むと過剰摂取につながる可能性があります。とくに仕事や勉強を頑張りたいときなど、飲むタイミングを限定するとよいですよ。

エナジードリンクを1日に何本も飲むことは、おすすめしません。商品の栄養成分表示に書かれているカフェインの量は、100mLあたりの数値です。1本あたりの数値と読み誤って飲みすぎることがないように気をつけてください。

農林水産省の資料*によると、エナジードリンクは1本につきコーヒー約2杯分相当のカフェインを含む場合があります。インスタントコーヒーのカフェイン濃度は、1杯あたり80mg。対してエナジードリンクの場合は商品ごとに異なるものの、100mLあたり32～300mgです。1本あたりだと36～150mgになります。

*参照：農林水産省「カフェインの過剰摂取について」

健康を維持するためには、規則正しい生活とバランスのとれた食事が基本。エナジードリンクに頼りすぎることのないよう注意しましょう。また、食事では摂りきれない栄養を補給するのには、サプリメントもおすすめです。

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