
【専門家監修】リンゴ酢ダイエットで痩せた人はいる?飲むタイミングや飲み方、注意点などを解説!
リンゴ酢をダイエット時の栄養補給に役立てる「リンゴ酢ダイエット」。健康意識の高い方を中心にリンゴ酢が注目されていますが、実際に「リンゴ酢ダイエットで痩せた人はいる?」と気になっている方もいるでしょう。
そこで今回はリンゴ酢ダイエットで痩せた人の特徴やおすすめの飲むタイミング、おすすめリンゴ酢ドリンクレシピをご紹介します。

管理栄養士、離乳食アドバイザー谷岡友梨
管理栄養士として保育園で勤務後、クリニックにて栄養指導等にも携わる。現在は出産を機にフリーランスとしても活動中。健康や栄養、美容に関連する記事の執筆や栄養相談、レシピ開発などを行なっている。 続きを読む
「リンゴ酢ダイエット」ってなに?

リンゴ酢ダイエットとは、ダイエット時の栄養補給を目的としてリンゴ酢を取り入れた食生活のことを指します。
リンゴ酢はリンゴを発酵させて製造されるお酢なので、一般的な穀物酢に比べて酸味がまろやかになってフルーティな味わいを楽しめます。酢酸やリンゴ酸、クエン酸、ポリフェノールなど、健康や美容にうれしい成分が豊富に含まれています。
リンゴ酢ダイエットを行う場合は、リンゴ酢を水やお湯などの飲み物で割ってリンゴ酢ドリンクにしたり、ドレッシングなどの調味料として料理に加えたりして日常に取り入れましょう。
リンゴ酢ダイエットで痩せた人はいる?

健康や美容にいいといわれているリンゴ酢。リンゴ酢ダイエットは、毎日の生活に上手にリンゴ酢を取り入れることが大切です。
しかし、リンゴ酢を取り入れたからといって、必ず痩せるわけではありません。リンゴ酢を飲んでいても食べ過ぎていたり運動量が少なかったりすると、それが原因で痩せにくい可能性もあります。
摂取カロリーが消費カロリーを上回っていれば、太ってしまうため注意が必要。リンゴ酢の恩恵を受けつつ、バランスの良い食事を心がけ、適度に運動を行うことがダイエットを成功させるコツといえます。
SNSや知恵袋などではリンゴ酢ダイエットで痩せたという口コミもあるようですが、リンゴ酢を飲むだけで痩せるわけではないので、まずは無理のない範囲で継続的にリンゴ酢を毎日の生活に取り入れてみてください。
監修者
管理栄養士、離乳食アドバイザー谷岡友梨
リンゴ酢ダイエットをするならどれがいい?
リンゴ酢のなかには甘味料や添加物を入れて飲みやすくなっているものも少なくありません。リンゴ酢ダイエットで取り入れるなら、砂糖不使用のものを選ぶのが良いでしょう。
砂糖不使用の商品はカロリーが大さじ1杯約0~5kcal程度でダイエット中でもカロリーを気にせず取り入れやすいメリットがあります。
ただし甘さがかなり控えめなので、人によっては飲みにくい可能性もあります。本記事でご紹介するドリンクやドレッシングなどのレシピを活用して、美味しく楽しくダイエットを続けていきましょう!
リンゴ酢をダイエット時の栄養補給に役立てるために!おすすめの飲むタイミングは?

リンゴ酢はカリウムや酢酸などが豊富に含まれているため、ダイエット中に手軽に栄養を補えるお酢です。リンゴ酢は食品なのでいつ飲んでも問題ありませんが、できるだけ空腹時を避けるのがベター。
ここではリンゴ酢を飲むのにおすすめのタイミングについていくつかご紹介します。自分の飲みやすいタイミングで取り入れてみてください。
おすすめのタイミング①食事中・食後にリンゴ酢を飲む
ダイエット時の栄養補給に取り入れるなら、リンゴ酢を食事中や食後のタイミングで飲むのがおすすめです。食事中や食後にリンゴ酢を摂取すると、体への負担を抑えられるメリットもあります。
食事中や食後にリンゴ酢ドリンクを飲んだり、酢の物やサラダのドレッシングとして取り入れたりするとよいでしょう。食事中や食後のリンゴ酢は、身体に負担をかけないようにお酢を取り入れたい方におすすめのタイミングです。
おすすめのタイミング②食欲がないときにリンゴ酢を飲む
リンゴ酢を飲むタイミングとしては、食欲がないときに取り入れるのもおすすめです。体に不調があると食欲がなくなり、ダイエットどころではなくなってしまいます。
食欲がないときでもリンゴ酢はさっぱりとして飲みやすいため、栄養補給として取り入れてみるとよいでしょう。食欲がないときにリンゴ酢を取り入れるなら、お湯や炭酸水などで薄めて飲むと飲みやすくなるのでおすすめです。
監修者
管理栄養士、離乳食アドバイザー谷岡友梨リンゴ酢は食欲がないときに飲むのもおすすめですが、空腹時に飲むのは注意が必要です。リンゴ酢の主成分である酢酸は強い酸性なので、空腹時に飲むと消化器に負担がかかってしまう恐れがあります。空腹時に飲む場合は、しっかり水やお湯などで薄めてから飲みましょう。
おすすめのタイミング③運動後にリンゴ酢を飲む

普段から運動をする機会がある場合は、運動後にリンゴ酢を取り入れるのもおすすめです。運動後には、エネルギーを補給できる糖分と一緒にリンゴ酢を取り入れてみるのもよいでしょう。
ただし、糖分の過剰摂取は太ってしまう恐れがあるので注意が必要です。ダイエット中で運動後にエネルギー補給をする場合は、糖分の過剰摂取に気をつけながら低糖質のリンゴ酢ドリンクをを選ぶのがおすすめ。
外出先で運動後にリンゴ酢を飲みたい場合は、あらかじめ水や炭酸水で薄めたリンゴ酢を耐酸性のあるステンレス製のボトルやガラス製の密閉容器に入れて持ち歩くと良いでしょう。
ダイエット時の栄養補給でリンゴ酢を取り入れる際のおすすめの飲み方は?
ダイエット中の方でリンゴ酢を取り入れてみたい方は、正しい飲み方で楽しみましょう。今回はリンゴ酢はどんな飲み方をすればよいのか気になる方のために、1日あたりのおすすめの摂取量や割り方、飲む頻度などについて解説します。
飲む量は「1日大さじ1〜2杯」が目安
リンゴ酢を飲む量は、1日あたり大さじ1〜2杯(約15〜30ml)を目安に摂取するとよいでしょう。たくさん飲んだからといって、体に嬉しい効果がアップするわけではありません。
リンゴ酢の主成分である酢酸は強い酸性の物質なので、過剰に摂取すると体に負担がかかってしまう可能性があるので注意が必要です。
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管理栄養士、離乳食アドバイザー谷岡友梨1日あたりの摂取目安量はお酢ドリンクにして飲んだり、料理の調味料として取り入れたりするのがおすすめです。納豆に混ぜて、酢納豆として楽しむのもよいでしょう。
リンゴ酢はそのまま飲まない!水や牛乳で割ってみて

リンゴ酢は、原液のまま飲まないように注意が必要です。リンゴ酢を飲む場合は、水や牛乳、豆乳や炭酸水などの飲み物で5〜10倍程度に薄めてから摂取しましょう。リンゴ酢に含まれている酢酸は強い酸性成分なので、原液のまま飲むと体に負担をかけてしまう恐れがあります。
リンゴ酢ドリンクが飲みにくいと感じる方は、はちみつを加えることで甘さやまろやかさが加わって飲みやすくなるので試してみてください。
- リンゴ酢大さじ1杯(15ml)に対して、水や牛乳などの飲み物100cc〜200ccを加えてよく混ぜ合わせる
リンゴ酢は、ドリンク以外にも料理の調味料として使用することも可能です。サラダのドレッシングやマリネとして取り入れるのもよいでしょう。
またリンゴ酢は肉類の下味に使うのもおすすめです。肉のかたい部位の下味にリンゴ酢を使用すると、リンゴ酢に含まれる酸が肉のタンパク質を分解して肉を柔らかく仕上げてくれます。
お肉をしっとりジューシーに仕上げることができるので、からあげや煮物の隠し味としてリンゴ酢を取り入れてみてください。
食生活や運動習慣も大事にして

「リンゴ酢ダイエットで10kg痩せた」などの口コミを知恵袋などで見て気になる方も多いと思いますが、リンゴ酢が直接的にダイエット効果につながるわけではありません。
リンゴ酢はあくまでも食品なので、無理のない範囲で日々の食生活に取り入れて、徐々に健康や美容にいい効果を感じられるようになっていくもの。
そのためリンゴ酢をダイエット時の栄養補給として取り入れる場合は、栄養バランスのいい食事を意識しながら、適度な運動習慣も取り入れて、生活習慣そのものを見直してみると良いでしょう。
リンゴ酢のさまざまな飲み方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
おすすめのリンゴ酢ドリンクの作り方
原液のまま飲んだり、大量に摂取したりすると胃や歯を傷つける可能性があるので、水または炭酸水で割って飲むようにしましょう。
水や炭酸水で割ることに抵抗がある方は、牛乳や豆乳などで割ってマイルドに楽しむこともできます。無理せず美味しく飲むためのちょっとしたアレンジレシピをご紹介しているので、参考にしてみてください。
基本のリンゴ酢ドリンク
まずは水や炭酸水で割る方法です。特別な材料は不要なので、継続しやすくておすすめです。酸味が気になる方は、はちみつを入れることで、マイルドになって飲みやすくなります。
- 氷 適量
- リンゴ酢 大さじ2
- はちみつ 大さじ1
- 無糖炭酸水 約150cc
グラスに氷を入れて、すべての材料を入れたら完成。とっても簡単なので、自宅でも手軽にできそうですね。
参考:cookpad
牛乳を使ったリンゴ酢ドリンク
続いては、酸味が苦手な方でも飲みやすい牛乳を使ったリンゴ酢ドリンクです。リンゴ酢やレモン汁に含まれる酢酸が牛乳の成分を変化させ凝固させるので、ヨーグルトっぽい食感で楽しむことができます。
ダイエット中に不足しがちなカルシウムが摂取できるのも嬉しいポイント。牛乳が苦手な方は、無調整豆乳やアーモンドミルクに変えてもOKです。
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ 大さじ 1
- 牛乳 150 ml
グラスにリンゴ酢とはちみつを入れたあと、牛乳を入れてよく混ぜます。トロっとしてきたら完成です。
お酢にはタンパク質を凝固させる作用があるため、牛乳と混ぜることでトロトロになるのが特徴です。
リンゴ酢を使ったおすすめのレシピ
リンゴ酢のドリンクでの活用に抵抗がある方は、料理での活用を試してみるのも良いでしょう。フルーティな香りとさわやかな酸味がプラスされるため、ドレッシングやマリネでの活用をおすすめします。
また、ドレッシングやマリネでの活用であれば無理なく野菜が摂取できるので食生活を見直したい方にも嬉しいポイントです。
リンゴ酢フレンチドレッシング
材料が少なく、手軽に美味しいドレッシングが作れます。野菜にかけて美味しく食べられそう!使っている食材もどれも体に良いものばかりなのでダイエット中の方におすすめです。
- 塩麹 大さじ 1
- リンゴ酢 大さじ 1
- 米油
リンゴ酢・塩麴・米油をドレッシング用の容器に入れて、そのまま混ぜれば完成です。お好みの野菜にかけてみてください。
参考:cookpad
リンゴ酢ごまドレッシング
リンゴ酢を使っておなじみのごまドレッシングが作れます!リンゴ酢の効果を得ながら、お家で美味しいごまドレッシングが作れるなんて最高ですよね♡
また自分でドレッシングを作ることによって、添加物や甘味料などの調整もできるのがダイエット中の方には嬉しいポイントです。
- 白ごま 大さじ2
- ごま油 大さじ1
- はちみつ 小さじ1+小さじ1
- 砂糖 小さじ 1
- リンゴ酢 大さじ 1
- 醤油 大さじ1/2
- マヨネーズ 大さじ1/2
- 香ばしい風味がお好みの方は、最初に白ごまをフライパンで煎るのがおすすめ。すり鉢に白ごま・ごま油・はちみつを入れ、すりながら混ぜ合わせます。
- そこに砂糖を加え、さらにすります。醤油とはちみつを加えて混ぜ、最後にマヨネーズを加えて全体的にすりながら混ぜたら完成です。
マヨネーズはお好みで量を調節してください。
参考:cookpad
リンゴ酢マリネ
彩りがきれいで、味わいもさわやかなマリネをご紹介します。リンゴ酢のフルーティな香りは野菜だけでなく、果物にもよく合います。おもてなし料理にもぴったりなのでぜひ参考にしてみてください。
- ささみ 2本
- オレンジ 1/2個
- 玉ねぎ(みじん切り) 大2
- オリーブ油 小2
- リンゴ酢(普通のお酢) 小2
- 塩、黒胡椒 適宜
- ディル(お好みで)1枝
- ささみに切り込みを一筋入れ、お酒をかけて5分ほど置く
- その間にオレンジの皮をむき、食べやすい大きさに切る
- 玉ねぎをみじん切りにする
- 置いてあるささみに塩コショウをふり、電子レンジで1分30秒加熱する
- 裏返してさらに1分加熱し、そのまま冷ます
- 食べやすい大きさに割いておく
- ボウルに玉ねぎ・リンゴ酢・オリーブ油を入れて混ぜる
- そこへささみとオレンジを入れて混ぜ、塩コショウをふる
- ディルを細かく切ってお好みで入れる
参考:cookpad
他にもリンゴ酢を使ったおすすめのレシピが知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
リンゴ酢のデメリットはある?
健康や美容のためにリンゴ酢を取り入れたい方にとって「リンゴ酢が体に悪い影響を与えることもある」というウワサは不安な要素ですよね。
適量を守って取り入れる分には、リンゴ酢が健康に悪いことはありません。ただし、リンゴ酢にはカリウムや酢酸などが豊富に含まれており、過剰に摂取すると体に負担をかける場合があるため注意が必要です。
手軽に取り入れられるリンゴ酢をダイエット時の栄養補給に役立てよう!

リンゴ酢ダイエットは、大さじ1~2杯程度のリンゴ酢を飲み物や料理に加えるだけの簡単な食事法です。忙しくても無理なく取り入れられるため、健康意識の高い方はぜひ試してみてください。
ただしリンゴ酢はあくまでも食品なので、痩せるなどの効果を感じられるものではありません。リンゴ酢はダイエット時の栄養補給におすすめなので、ライフスタイルや好みにあわせて活用してみましょう。
手軽に購入できてドリンクにも簡単に活用しやすいので、ぜひリンゴ酢を生活に取り入れてみてください。
監修者
管理栄養士、離乳食アドバイザー谷岡友梨健康や美容にいいお酢を、飲みやすく摂取できるリンゴ酢。フルーティな味わいなので、ドリンクやドレッシングとしても楽しめます。毎日継続して飲むことが大切なので、自分の飲みやすい方法やタイミングで上手に取り入れてみてくださいね。
リンゴ酢に含まれている酢酸には、さまざまな働きが期待されています。ダイエット目的として取り入れるだけではなく、健康のために毎日継続的に摂取するのもよいでしょう。