選び方に迷ったら…? ポイント解説!

日焼け止めファンデーションの役割とは?
日焼け止めファンデーションは、日焼け止め機能付きのファンデーションのことです。ベースに日焼け止めを塗り重ねる必要がなく、日焼け止めとファンデーションがひとつで完了するので時短になるのがメリット。朝のメイクをサッと済ませたい人にぴったりですよ。
紫外線対策をしっかりしたい人は、日焼け止めと併用することも可能です。
監修者
ヘア・メイクアップアーティストNANA
紫外線をブロック&美しい仕上がりに!自分に合った日焼け止めファンデーションの選び方
ここからは、日焼け止めファンデーションの選び方を解説します。紫外線カットレベルや配合されている成分など、自分に合った選び方を押さえましょう。
①SPFとPA値の意味を知ってシーンごとに使い分けよう

日焼け止めを選ぶときの目安となるのが「SPF」と「PA」です。まずは、SPFとPAが何を表しているのかを知っておきましょう。
「SPF」は、赤く日焼けする原因となる紫外線B波の防御効果を表しています。SPFのあとには50までの数値が記載され、数値が高いほど紫外線を防ぐ効果が高い意味です。50以上の場合は、50+と記載されます。
一方「PA」は、肌深くまで到達する紫外線A波の防御効果を表したもの。PAのあとに+で表記され、PA+からPA++++まであります。+の数が多いほど効果が高いので覚えておきましょう。
日焼け止めファンデーションを使うシーンによって必要なUVカットレベルが異なるため、以下を目安にしてください。
日常生活 | SPF10〜20・PA++ |
---|---|
軽い外出 | SPF30~40・PA+++ |
屋外での活動 | SPF50以上・PA++++ |
*参考:環境省「紫外線」
監修者
ヘア・メイクアップアーティストNANA将来の美肌のためにも紫外線対策は必要。しみ・シワ・たるみなど肌悩みの多くが紫外線によるものです。
②紫外線カット成分の種類に着目しよう

日焼け止めファンデーションに配合される紫外線防止剤には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類あります。それぞれ特徴が異なるため、チェックしておきましょう。
「紫外線吸収剤」は、紫外線のエネルギーを化学的に変換するタイプの紫外線防止剤です。紫外線防止効果が高い反面、人によっては刺激を感じる可能性があります。紫外線吸収剤の主な成分は、以下のとおり。
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- ジメチルPABAエチルヘキシル
- ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸へキシル
- t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
一方「紫外線散乱剤」は、物理的に紫外線を反射して紫外線から肌を守るタイプです。紫外線吸収剤よりもやさしい使い心地なのが特徴。紫外線散乱剤には、以下のような成分があります。
- 酸化亜鉛
- 酸化チタン
日焼け止めファンデーションを選ぶ際も、これらの成分をチェックして、自分の肌に合うものを選びましょう。
③目的や肌質に合ったテクスチャーを選ぼう

ファンデーションには主に「パウダータイプ」「リキッドタイプ」「クッションタイプ」があり、それぞれ使用感や仕上がりが異なります。肌質や理想の仕上がりに合わせて選びましょう。
「パウダータイプ」は、さらっとしたテクスチャーで混合肌や脂性肌におすすめのタイプです。重ね塗りしても重くなりにくいので、お直しにも便利ですよ。
「リキッドタイプ」は、みずみずしいテクスチャーで肌に伸ばしやすいタイプです。保湿力があるので乾燥肌におすすめ。また、ツヤ・セミマット・マットなどさまざまな種類があるので、好みの仕上がりを選べます。
「クッションタイプ」は、手を汚さずに使えるタイプでお直しにも便利です。簡単にツヤ肌が作れるのも魅力ですよ。
監修者
ヘア・メイクアップアーティストNANA今は塗り心地がとても良く、紫外線対策をしているのを忘れてしまうくらいな使いやすいものばかり。
日常生活で使うならばお直しが多い場合はクッションタイプ、皮脂が多めならパウダータイプがおすすめ。自分の肌質・生活スタイルに合ったものや、使い心地が良いものを選んでください。
④スポーツや屋外レジャーには、ウォータープルーフのものが◎

暑い日・スポーツをするとき・レジャーシーンなど、汗をかきやすい場面ならウォータープルーフタイプの日焼け止めファンデーションがおすすめです。汗をかいてファンデーションが崩れると紫外線防止効果も落ちてしまうので注意しましょう。
ウォータープルーフのものをチェックするときは、あわせてUV耐水性もチェックすると良いですよ。UV耐水性とは、水に濡れたり浸かったりしたときに紫外線防止効果の持続時間を表しています。UV耐水性は「UV耐水性☆」と「UV耐水性☆☆」の2段階あり、レベルは以下です。
- UV耐水性☆:40分水に浸かってSPFの値が浸かる前の50%以上維持される
- UV耐水性☆☆:80分水に浸かってSPFの値が浸かる前の50%以上維持される
プールや海など水の中に入る場合は、UV耐水性☆☆のものを選びましょう。
以下の記事では、おすすめのウォータープルーフファンデーションを紹介しているので、チェックしてください。
監修者
ヘア・メイクアップアーティストNANAスポーツをするときの日焼け対策には、日常生活で使っているものよりも落ちにくいものがおすすめ。そして面倒でも塗り直すことが重要です。
⑤肌悩みがある人は、配合されている成分にも着目しよう

肌悩みがある人は、自分の肌悩みに合った成分が配合されているものを選びましょう。
肌の乾燥が気になる人におすすめなのは、ヒアルロン酸・コラーゲン・プラセンタエキスなどの保湿成分です。肌荒れを防ぎたい人は、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分が配合された医薬部外品(薬用)のファンデーションを選ぶと良いですよ。
日焼け止めファンデーションの塗る順番と崩れにくくする使い方

ここでは、日焼け止めファンデーションの塗る順番と崩れにくくする使い方を紹介します。使い方のポイントを押さえましょう。
塗る順番は、スキンケア→化粧下地→日焼け止めファンデーションです。紫外線が強い季節やしっかり紫外線対策をしたいときは、日焼け止めファンデーションの前に日焼け止めやUVカット機能付きの化粧下地を塗りましょう。
ベースメイクを崩れにくくするコツは、厚塗りをしないことです。ファンデーションをたくさん塗りすぎると皮脂や乾燥によって浮いてヨレるため、適量を均一に塗り広げましょう。また、メイク前のスキンケアがしっかり肌になじんでから、ベースメイクアイテムを塗るとヨレにくくなりますよ。
監修者
ヘア・メイクアップアーティストNANA肌が乾燥してしまっていると、日焼けをしやすくなってしまうので、まずはスキンケアで保湿をしっかりしてからメイクをしましょう。下地は日焼け止め効果のあるものを全顔+首に塗り、ファンデーションは顔の中央を中心に薄くのせていけばOKです。
日焼け止めファンデーションに関するよくある疑問
日焼け止めファンデーションに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
日焼け止めファンデーションを塗り直すタイミングは?
日焼け止めファンデーションは、2〜3時間おきにこまめに塗り直しするのがおすすめです。塗り直しをすることで、紫外線防止効果を維持できますよ。
監修者
ヘア・メイクアップアーティストNANA屋内にいるならば、それほど塗り直しの時間を気にしなくてもOK。「汗をかいてメイクがヨレてしまった」と感じたら塗り直しは必要です。皮脂や汗でムラができたまま日焼けしてしまうと、自分の肌の色もムラになってしまうので気をつけましょう。
日焼け止めとファンデーションを混ぜて塗るのはOK?
日焼け止めとファンデーションを混ぜて塗ると、それぞれの効果を発揮できなくなる場合があるので、混ぜるのは控えましょう。日焼け止めを塗ってからファンデーションを塗るなど、重ねて使うようにしてくださいね。
日焼け止めはファンデーションの代わりになる?
日焼け止めでは肌悩みをカバーできないため、ファンデーションの代わりにはなりません。いくつもアイテムを使うのが面倒な人や手早く仕上げたい人は、UVカット機能付きの化粧下地や、BBクリーム・CCクリームなどの多機能アイテムを使うのがおすすめです。
LIPSユーザーさんおすすめの人気ランキングは、以下の記事をチェックしてください。
プチプラアイテムは日焼け止め効果が低い?
プチプラアイテムだからといって、日焼け止め効果が低いことはありません。日焼け止めファンデーションは正しく使うことが大切なため、こまめに塗り直して日焼け止め効果を持続させましょう。
以下の記事では、プチプラ・デパコスの日焼け止め・UVケアのおすすめ人気ランキングを紹介しています。アイテム選びの参考にしてください。
メイクの前に肌を整えよう!注目のスキンケアアイテムもチェック
ベースメイクをする前には、自分の肌に合ったスキンケアアイテムで肌を整えておくことが大切です。以下の記事では、LIPSユーザーさんおすすめのスキンケアアイテムを紹介しているので、あわせてチェックしてください。
日焼け止めファンデーションのメリットは手数が少ないので時短になり、崩れにくく仕上げられることです。今ではカバー力が高く美容成分も入っているものもあるため、パッと塗るだけで美肌が目指せるものも多いですよ。