クレンジングの基本と洗顔との違いとは?

スキンケアにおいて、クレンジングと洗顔はそれぞれ異なる役割を持っています。クレンジングは油性の汚れを、洗顔は水性の汚れを落とす役割があり、美肌の土台をつくるためには両方行うのが基本。
- 落とすもの:メイク・過剰な皮脂・毛穴の角栓など
- 特徴:水やお湯だけでは落ちにくい油分の汚れを浮かせ、毛穴の奥の汚れにアプローチする
- 落とすもの:汗・ホコリ・古い角質など
- 特徴:肌の表面についた汚れを落として肌を清潔に保つ
油性の汚れが残ったままでは、角栓や毛穴の黒ずみ汚れが目立つ原因になるほかにも、ベースメイクが均等につきにくくなったり、化粧品が角質層まで十分に浸透しにくくなったりします。美肌づくりのためにもクレンジングと洗顔を行うようにしましょう。
監修者医師(美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長)三宅真紀(みやけまき)
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけ皮脂やメイクなどの油性の汚れは水やお湯だけでは落ちにくく、毛穴に残ると肌トラブルの原因になるため、極端にバリア機能が弱い人でない限り男女問わずクレンジングは行ったほうがよいです。毛穴汚れをためないために基本的に毎日行うことを推奨します。
クレンジングは毛穴の汚れ、洗顔は表面的な汚れを落とすのに効果的です。両方行うことで肌を清潔に保てます。
また、クレンジングのぬるつきを落とすためにも、クレンジングのあとに洗顔料を使うことをおすすめします。
自分に合ったクレンジングの選び方
クレンジングの種類ごとの特徴を理解して、自分の肌質や目的に合うものを選ぶことが大切です。クレンジングを選ぶときのポイントを押さえておきましょう。
①メイクや肌質に適した種類を選ぶ

クレンジングは、メイクの濃さや自分の肌質に合わせて、適したタイプを選びましょう。
しっかりメイクの日にはオイルやバーム、ナチュラルメイクの日や乾燥が気になるときにはミルクやクリームなど、状況に応じて使い分けることで肌トラブルを防げます。
以下の表から、あなたのメイクや肌質に適したタイプを見つけてください。
| 種類 | 洗浄力 | 保湿力 | 摩擦の少なさ | おすすめの肌質 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| オイル | 高 | 低 | 〇 | 脂性肌・普通肌 | 濃いメイクもオフしやすい・短時間でオフできる |
| バーム | 高 | 中〜高 | ◎ | 乾燥肌・普通肌 | W洗顔不要が多い |
| クリーム | 低 | 高 | ◎ | 乾燥肌 | しっとりした洗い上がり |
| ミルク | 低 | 高 | 〇 | 乾燥肌 | 水性・油性成分がバランスよく配合 |
| ジェル | 中 | 中 | ◎ | 脂性肌・混合肌 | オイルインorフリーで洗浄力が異なる |
| ウォーター | 中 | 低 | △ | 脂性肌・普通肌 | 時短できる・コットンで拭き取るため摩擦がやや多い |
| シート | 中〜高 | 低 | × | - | 洗い流し不要なので時短に・肌摩擦が起こりやすい |
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけ基本的には皮脂やメイク汚れをしっかりと落とせるオイルやバームなどの洗浄力が高い油性タイプのクレンジングがおすすめです。しっかりメイクの日や耐水性の高い日焼け止めを塗っている日は、洗浄力が高いものできちんと落とすことが大切。エステル油やミネラルオイルを使ったものは洗浄力が高めです。
肌質や肌状態によっては洗浄力が高いクレンジングが合わないこともあるので、ジェルやミルク、クリームを選択してみてください。オリーブ油やホホバ種子油などの植物油脂を使用した油脂系オイルは洗浄力がマイルドです。
拭き取りタイプは毛穴の汚れまで取ることが難しいうえに摩擦が生じてしまうため、疲れた日や旅行時などに活用するのがおすすめです。
クレンジングバームは厚みのあるテクスチャーで、たっぷり使うことで摩擦を抑えられるのがメリットです。水が入らないようにするなど衛生面には注意しましょう。
監修者医師(美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長)三宅真紀(みやけまき)メイクの濃さや肌状態に合わせてクレンジングを使い分けることが大切です。洗浄力が高すぎると乾燥を招き、ニキビやシワの原因になるため注意しましょう。
肌にやさしい使い心地のクレンジングジェルは薄化粧の日常使いに向いています。クレンジングウォーターは手軽さが魅力ですが、コットンの摩擦や汚れの拭き残しが肌荒れやニキビを引き起こすことがあるので気をつけてくださいね。
早く落としたいときも、クレンジングシートやアイメイクリムーバーで強くこすらないように気をつけましょう。強い摩擦は肌荒れの原因になり、どちらも洗浄力が高いものが多いため敏感肌の人はなるべく使わないほうがよいでしょう。
監修者マツキヨココカラ店員ナナどれくらいの濃さのメイクをするのか、洗い上がりの好みなどによっておすすめの商品は変わるのでクレンジングに求めること、普段どのようなメイクをしているのかによって接客を変えています。オイルタイプが店頭では一番人気がありますが、バームタイプも最近人気が上がっていると感じます。
②肌悩み・肌質に合った成分が配合されているかチェック!
肌悩みや肌質に合わせて、効果的な成分や摩擦の少ないテクスチャーを選びましょう。代表的な4つの肌悩み・肌質別に、おすすめのクレンジングのタイプと注目成分を解説します。
【脂性肌・混合肌】毛穴汚れ・角栓が気になる人は酵素やクレイ成分に注目

余分な皮脂や角質を洗い流しやすくする洗浄成分や角質柔軟成分配合のアイテムがおすすめ。
おすすめのタイプ:オイル・バーム
- 酵素(パパイン・リパーゼなど)…タンパク汚れや皮脂汚れを分解し浮かせる
- AHA・サリチル酸など…肌をやわらかくし毛穴汚れが落ちやすくする
- クレイ(ガスール・カオリンなど)…余分な皮脂や古い角質を吸着する
【乾燥肌】肌の乾燥・カサつきが目立ちやすい人は保湿成分が多いものを選んで

肌の乾燥が気になる人は、保湿成分が多く配合され、マイルドな洗浄力のクレンジングがおすすめです。
おすすめのタイプ:クリーム・ミルク
- 保湿成分:セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・グリセリンなど
うるおいが不足しやすい乾燥肌さんの場合は、複数の保湿成分が配合されているものを選んでみましょう。
【敏感肌】ピリピリ・肌荒れしやすい肌にはやさしい使い心地のものがベター

敏感肌の人はやさしい使い心地のクレンジングを選びましょう。
- おすすめのタイプ:厚みのあるジェル・ミルク
- 選び方のコツ:「敏感肌向け」「スティンギングテスト済み*」「アレルギーテスト済み*」などの表記があるかチェック
*すべての人に感覚刺激・アレルギーが起こらないというわけではありません。
監修者医師(美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長)三宅真紀(みやけまき)肌質に応じたクレンジング選びはとても重要です。敏感肌や乾燥肌の人はピーリング剤が配合されているものなど、皮膚への負担が懸念されるものは避けましょう。
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけ一般的にニキビができやすい人は油性タイプを避けたほうがよいといわれますが、そういうわけではありません。ニキビは毛穴つまりからできるので、毛穴汚れをしっかり落とせる油性タイプを使うことをおすすめします。
【年齢肌】加齢による肌悩みに合ったテクスチャーを選んで
30代以降は、肌の水分量が低下しやすく乾燥やゴワつきが気になり始めます。年齢を重ねるにつれてバリア機能も低下し、肌がデリケートに傾きがちなので、肌の状態に合ったクレンジングを選びましょう。
- くすみ・ゴワつきが気になる人:摩擦を防ぎながら角質ケアもできるバームやオイルタイプ
- 乾燥・デリケートさが気になる人:うるおいを守りながらやさしく洗えるクリームやミルクタイプ
- 選び方のコツ:年代にとらわれすぎず、今の自分の肌が乾燥しているか、ゴワついているかという肌状態をよく観察してテクスチャーを使い分けるとよい
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけ年齢よりも肌状態を見ることが大切です。オイルやバームタイプが合わない人は、ミルクタイプなどマイルドな使用感のものを選んでも◎
監修者マツキヨココカラ店員ナナ自身の肌悩みに合わせたものを選ぶことが重要です。
一方で、10〜20代前半のニキビ悩みがある人ほど、メイクをきちんと落とす習慣が大切です。やさしい使い心地かつ、手軽に使えて価格も続けやすいものを選ぶことで、無理なく習慣化しやすくなります。
③まつエクOK?W洗顔不要?スキンケアのスタイルに合っているかも大事

クレンジングは頻繁に使うアイテムだからこそ、使いやすさもチェックしましょう。自分に合うタイプや成分がわかったら、以下のポイントを参考に選んでみてください。
- ウォータープルーフ対応…洗浄力が高く、耐久性の高いメイクも落としやすい
- まつエクOK…まつエクをしたままメイクオフが可能
- 濡れた手で使える…洗面台や浴室で手が濡れていてもメイクオフができる
- W洗顔不要…クレンジングのあとで、洗顔をしなくてもOK
監修者医師(美容皮膚科医 / 表参道美容皮膚科 原宿本院 副院長)三宅真紀(みやけまき)どの種類のクレンジングを使っても摩擦は厳禁です。摩擦は肌荒れやシミの一種である肝斑の原因にもなります。クレンジングは清潔な手で行うこと、お肌にやさしく触れることを心がけましょう。
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけ濡れた手で使えるものでも乾いた手で使うことをおすすめします。一定以上の水に触れるとクレンジング力が落ちることがあるためです。
【アンケート調査】LIPSユーザー726名はどうやってクレンジングを選んでいる?
LIPSユーザー726名に普段どのようにクレンジングを選んでいるのか、重視するポイントや期待する効果、予算などを調査しました。
※LIPSユーザーを対象にしたアンケート集計期間:2024年5月2日(木)~5月7日(火) n=726
全体の約6割の人が「クレンジングオイル」を使っている

さまざまな種類があるクレンジングですが、「クレンジングオイル」を使用しているという人が62.1%と最も多い結果に。やはり定番で選択肢の多いオイルタイプを選ぶ人が圧倒的に多いようです。
2番目に多かったのは「クレンジングバーム」の37.1%。バームタイプはトレンドになっていることもあり、現在使用している人が多いと考えられます。
クレンジングは「メイク落ちのよさ」を重視している人が約8割

クレンジングを選ぶときに重視するポイントは「メイク落ちのよさ」が78.7%で最も多い回答でした。落ちにくいコスメが増えていることもあり、しっかりとメイクを落とすことが最優先と考えている人が多いようです。
また、2番目には「肌がつっぱらない」、3番目には「自分の肌質に合っているか」との回答が多く、肌のことを考えた使い心地のよいクレンジングが求められていることがうかがえます。
監修者マツキヨココカラ店員ナナクレンジングにおけるトレンドとしては、テクスチャーにバリエーションが出てきたことが挙げられます。
メイクがとろけながら落ちるような商品が増えてきています。また、ジェルタイプなのにオイル状になるものや泡立つものなど、ユニークな使用感があるものも登場しています。手軽に使うことができ、洗顔の代わりに使えるような商品も増えています。
予算は1,000~2,000円未満という人が多い

クレンジングを選ぶ予算は、年齢に関係なく1,000~2,000円未満という人が39.5%で最も多い結果に。2番目に多かったのは2,000~3,000円未満で24.5%と、3,000円未満のプチプラのものが好まれる傾向にあるようです。
1,000円未満と答えた人は10代で最も多く、40代以上では減少しています。クレンジングにかける予算は、年代が上がるにつれて高くなる傾向にあるようです。
どの工程でも“やさしく”がポイント!クレンジングの正しいやり方&注意点
ここからは、クレンジングの正しいやり方や注意点を解説します。
クレンジングの基本のやり方

クレンジングは手が乾いた状態で行うのがおすすめです。
- メイクオフ前に手を洗浄し、清潔な状態に整える
- 先に目元・口元のポイントメイクをオフする
- Tゾーンから両頬・目元・口まわりの順にクレンジングをなじませる
- ぬるま湯(30~32℃程度)でしっかりと肌をすすぐ(オイル・バームの場合は乳化させてから)
- 清潔かつ肌触りがやわらかいタオルで、軽くポンポンと顔の水分を拭き取る
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけクレンジング前に入浴や蒸しタオルで毛穴を開かせるのも効果的です。角質がやわらかくなり、汚れが落ちやすくなります。
クレンジング時の注意点

- 使用量が少なすぎると、肌との摩擦が起こりやすくなるため、推奨量を守る
- 乾いた手・顔にクレンジングを使用する
- 皮膚をゴシゴシと強くこすらない
- クレンジングに時間をかけすぎない
- しっかりとクレンジングを洗い流す
監修者現役の化粧品開発者みついだいすけ毛穴汚れを落とすなら、くるくるとやさしくマッサージしながらクレンジングするとよいですよ。ただし、摩擦は肌トラブルの原因になるため、力加減には気をつけ、クレンジングの量もケチらずたっぷり使いましょう。
クレンジングに関するよくある質問
クレンジングに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
クレンジングでよく聞く“乳化”とは?
乳化とは、水と油が混ざり合って白く濁る状態のこと。乳化が足りないと、クレンジングやメイク汚れが肌に残り、毛穴つまりや肌荒れの原因になることもあります。
乳化が必要なタイプは、オイル・バーム・油性ジェルなどです。製品に記載された使用方法を確認してから使用しましょう。
クレンジング後に洗顔は必要?
基本はクレンジング後には洗顔をして、メイクオフ時に落としきれない汚れを洗い流すのがポイント。クレンジング剤はメイクの油分や油性の汚れを洗い落とし、洗顔はホコリや汗、余分な皮脂を洗い流す役割があります。
W洗顔不要のタイプは、クレンジングと洗顔を兼ねたお手入れが可能なため、必ずしも洗顔をする必要はありません。
日焼け止めだけの日もクレンジングは必要?
日焼け止めだけで過ごした日であっても、基本はクレンジングでメイクオフをしましょう。日焼け止めには油溶性の成分が含まれているものが多く、肌に残ったまま過ごしていると、毛穴づまりや肌荒れの原因になる場合も。
石けんでメイクオフが可能なものや、クレンジング不要のタイプ以外は、クレンジングで洗い流すようにしましょう。
朝クレンジングは必要?
朝のクレンジングは、基本的には必要ありません。なかには「朝クレンジングにも使える」と謳っている商品もあり、その場合は製品の指示や肌の状態を考慮して、使用頻度を調節しましょう。
クレンジング後に使う洗顔料も自分に合ったものを使おう!
すっきり汚れを落として美肌を目指すなら、クレンジングだけでなく洗顔料も見直してみて。以下の記事でLIPSユーザーおすすめの人気商品を紹介しています。
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