選び方に迷ったら…? ポイント解説!

クレンジングオイルって本当に毛穴に効くの?
クレンジングオイルはクリームやミルクタイプよりも洗浄力が高く、油を主成分にしているのが特徴。油性の汚れである毛穴詰まり(角栓)や黒ずみ汚れは、クレンジングオイルで落とすことができるんです!また鼻まわりや頬などの毛穴の目立ちは、メイクをしても隠すのが至難の業。毎日のメイクオフで使うクレンジングオイルで、毛穴ケアをはじめましょう。
毛穴目立ちは主に4種類≪黒ずみ・詰まり・開き・たるみ≫

毛穴目立ちと一口にいっても、大きく4種類に分かれています。それぞれの特徴や原因、ケア方法を見てみましょう!
『黒ずみ毛穴(いちご鼻)』角栓が酸化して黒くなった状態
鼻まわりにあらわれる黒ずんだ角栓、これが黒ずみ毛穴です。いちごの種のようにぽつぽつと黒ずんだ毛穴が目立つという理由から、『いちご鼻』とも呼ばれています!毛穴に余分な皮脂や角質(タンパク質)が詰まってしまうと、角栓になります。それが酸化したり、汚れが付着してしまったりすると黒ずんで見えるんです!
対策方法はクレンジングや洗顔などを使って汚れを落とすことで、お肌に大きな負担をかけずにケアができます。
『詰まり毛穴』汚れや余分な角質・皮脂などが毛穴に詰まっている状態
落としきれなかったメイク汚れや余分な角質・皮脂などが詰まり、毛穴に角栓ができてしまった状態を詰まり毛穴と言います。黒ずみ毛穴と同じ角栓ですが、こちらは白~黄色っぽい色。日々の丁寧なスキンケアや、適切な洗浄力の洗顔・クレンジングで対策ができるんです!また食生活や睡眠など生活習慣を見直して、肌のターンオーバーを改善することもケアにつながります。
『開き毛穴』皮脂の過剰分泌により毛穴が丸く開いた状態
開き毛穴は、皮脂の過剰分泌によって毛穴が開いてしまった状態を指します。特に普段からテカリが気になる人や、脂性肌の人に多い傾向に。そのため、普段のスキンケアで水分・油分のバランスを整えるよう意識しましょう。脂性肌の人には、ビタミンC誘導体やライスパワーNo.6といった成分が相性がよくおすすめです。
『たるみ毛穴』加齢によるハリ不足で毛穴が楕円形に広がった状態
加齢によるハリ不足が原因で、毛穴が楕円形やしずく型に広がってしまう状態をたるみ毛穴と言います。ターンオーバーを正常に保つレチノールや、ハリを与えるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの成分をスキンケアに取り入れてみるのがおすすめです!
黒ずみ毛穴・詰まり毛穴はクレンジングオイルでケアが可能!
前述した4種類の毛穴目立ちの中でも、黒ずみ毛穴・詰まり毛穴に関しては、クレンジングオイルでケアが可能です。黒ずみ毛穴と詰まり毛穴の原因は、過剰に分泌された皮脂・角質(たんぱく質)・メイク汚れ。これらの油性の汚れは油を主成分としたクレンジングオイルとの相性も良く、すっきりと落とすことができます!これをふまえて自分にぴったりなクレンジングオイルを選びましょう。
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子
毛穴汚れにおすすめのクレンジングオイルの選び方
角栓が目立つ毛穴にはどのようなクレンジングを選ぶのが良いのでしょうか?成分に着目して見ていってみましょう。
クレンジングオイルの主成分に注目して選ぼう
クレンジングオイルのパッケージ裏面には、全成分が表記されています。成分表の一番前に書かれている成分名がクレンジングオイルの主成分ですので、チェックしてみて下さいね!
≪油脂系≫マイルドに毛穴ケアができて乾燥しにくい
植物オイルの中でも肌の皮脂に構造が近いものが、『油脂』。オリーブ果実油やシア脂などの油脂系オイルを主成分にしたクレンジングオイルは、クリーム・ミルククレンジングと比べると洗浄力が高いのに乾燥しにくいという特徴があります!マカデミア種子油やアルガンオイルには皮膚柔軟効果もあり、毛穴の角栓に悩む人にぴったりなんです。
ただミネラルオイル系やエステル系を主成分にしたクレンジングオイルよりは洗浄力が低いので、ウォータープルーフのマスカラや皮脂崩れ防止下地などの濃いメイクは落ちにくい場合も。普段から濃いメイクをしない人や、毎日使いにもおすすめです。
主な油脂成分の名称一覧
- オリーブ果実油
- アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)
- マカデミア種子油
- シア脂
- ヤシ油
- 馬油
- アーモンド油
- トウモロコシ胚芽油
- コメヌカ油 etc...
≪ミネラルオイル系(炭化水素油)≫濃いメイクを落とすときにおすすめ
ドラッグストアなどで売られている多くのクレンジングオイルは、ミネラルオイルを主成分としている商品がほとんど。このミネラルオイルは油分を取り去る力が強いという特徴があります!そのためメイク落ちはかなり良いものの、肌が乾燥しやすくなってしまうデメリットも。
また肌に残留しやすい特徴も持っているので、炭化水素油を主成分にしたクレンジングオイルはほとんどの商品が界面活性剤を多く含んでいます。こうした商品は洗浄力がかなり高いので濃いメイクをしたときなどには向いていますが、日ごろの毛穴ケアには不向きかもしれません。
主な炭化水素油の名称一覧
- ミネラルオイル
- イソドデカン
- スクワラン
- ワセリン etc…
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子油脂系はやさしい使い心地ではありますが、価格は高めです。一方、ミネラルオイル系は価格は安価ですが洗浄力は高めです。
肌状態やメイクのタイプに合わせて検討しましょう。
≪エステル系(合成された油)≫ベタつかずサッと落としたい人にぴったり
エチルヘキサン酸セチルなどを主成分としたエステル系クレンジングオイルは、比較的洗浄力は高め。ミネラルオイル系ほどの洗浄力ではないですが、長時間塗布してしまうと肌が乾燥しやすくなってしまうので注意して使用するのがおすすめです!
ミネラルオイル系と同じく濃いめのメイクをした日にはサッと落とすことができます。ただ商品によって洗浄力や肌へのなじみやすさには差があります。
主なエステル油の名称一覧
- エチルヘキサン酸セチル
- トリエチルヘキサノイン
- パルミチン酸ステアリル
- ホホバ油 etc…
≪油脂+エステル系の混合タイプ≫メイクを落としつつ毛穴ケアしたい人に
油脂系+エステル系オイルを主成分としたクレンジングオイルは、しっかりメイクを落とす洗浄力を持ちつつ毛穴ケアもできるタイプ。油脂系のクレンジングオイルではメイク落ちに物足りなさを感じている人におすすめです。ただしっかり毛穴ケアをしたい人には油脂系クレンジングのほうが効果を実感しやすいかもしれません。
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子エステル系のオイルは、メイクを浮かせる力も高く、手早くメイクを落としてくれます。
すすぎのときもヌルつきが残りにくく、短時間でメイクオフしたい人におすすめです。
毛穴の黒ずみにはクレイ・酵素系成分配合のものを選ぼう
クレイや活性炭・パパイヤ酵素などを配合したクレンジングオイルは、毛穴の黒ずみに悩む人におすすめです。クレイや酵素には汚れを吸着する力があるため、特に鼻まわりなどの毛穴が気になる人にぴったり!
角栓には古い角質をオフするフルーツ酸配合の商品もおすすめ
古い角質がたまってしまうと、角栓ができる原因に。フルーツ酸にはタンパク質汚れをオフする力があるため、詰まり毛穴・角栓などで悩む人におすすめなんです!
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子肌がゆらいでいるときや敏感なときに、しっかり汚れを落とす酵素系やフルーツ酸が配合されたものを使用する場合は、様子を見ながら頻度を調整するのがおすすめです。
ニキビができやすい人はノンコメドジェニックテスト済み*のものを選ぼう
ニキビができやすい人は“ノンコメドジェニックテスト済み*”と明記されたクレンジングオイルを選ぶのがおすすめです。ノンコメドジェニックとは、コメド(ニキビのもと)ができにくい成分で作られていることを表す言葉。こちらもパッケージに明記されていることが多いのでチェックしてみて下さいね。
*すべての人にコメド(ニキビのもと)ができないというわけではありません
毛穴汚れをケアするクレンジングオイルの使い方

クレンジングオイルを上手に使うことで、毛穴汚れをケアすることが可能なんです。油脂系オイルを主成分にしたクレンジングオイルなら、メイクを落とすだけでなく鼻まわりのパックまでできちゃいます!
クレンジングオイルを使ったメイクの落とし方
- ポイントメイクリムーバーでアイメイク・リップなどは先に落としておく
- 乾いた手にクレンジングオイルを適量取る(たっぷりめがおすすめ)
- おでこ・鼻まわり・あご・頬・目元の順にクレンジングオイルをのせる
- 指先でプリンをなでるようにやさしくなじませる
- 少量のぬるま湯をなじませてクレンジングオイルを乳化する(ここが重要です!)
- シャワーなど、ぬるま湯で丁寧に流す
- ヌルつきが気になる人はW洗顔をして完了
クレンジングオイルでメイクオフする際は、なるべく乾いた手で落とすのがおすすめです。濡れた手OKのクレンジングオイルを使用するなら、湯船に浸かりながらオフすることで毛穴ケアがしやすくなります。またクレンジングオイルを顔にのせるときには、乾燥しやすい頬や目元などは最後にのせましょう!最後はすすぎ残しがないよう、やさしく丁寧に流しましょう。
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子他のクレンジングに比べてメイクとのなじみもよく、洗浄力がしっかりしているクレンジングオイルは、長時間肌にのせずにスピーディーに使うのがおすすめです。
肌に残らないよう丁寧に流すのがポイントです。
乳化が必要な理由
メイクとクレンジングオイルがしっかりなじんだら、必ず乳化をします。乳化をしないで洗い流してしまうとクレンジングオイルの油と水が分離したままになってしまい、メイクを落とす力が半減。しっかり乳化することでキレイにメイクを落として、毛穴汚れを防ぐことができますよ!
もっと詳しいクレンジングのやり方は、こちらの記事もチェックしてみて。
油脂系クレンジングオイルで鼻だけパック
角栓が気になる鼻まわりには、油脂系オイルを主成分にしたクレンジングオイルで週に1度パックするのがおすすめです!
- 鼻まわりへ油脂系クレンジングオイルを塗布する
- 5分ほど待つ
- 綿棒や指でやさしくなじませながらマッサージ
- ぬるま湯を少量加えて乳化する
- ぬるま湯のシャワーなどで洗い流す
- ヌルつきが気になる際はW洗顔をする
油脂系クレンジングなら数分放置しても他のオイルに比べて肌が乾燥しにくく、マカデミア種子油やアルガンオイルなどを主成分にしたクレンジングオイルは皮膚柔軟効果も。そのため何度か行っていくうちに角栓が気にならなくなるんです!油脂系のなかでも長時間肌に乗せると刺激になるものもあり、すべてのクレンジングオイルがパックに適しているわけではないため商品を確認して短い時間で行いましょう。
特に、エステル系やミネラルオイル系のクレンジングオイルで行うと、肌の乾燥を招いてしまうので注意が必要です。
毛穴ケアの方法はこちらの記事もチェックしてみて。
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子油脂系のオイル自体は、肌なじみが良く乾燥しにくいものではありますが、この方法で使用するのはクレンジング(洗浄剤)です。
「早く角栓をキレイにしたい!」と思っても長時間おきすぎるのは避けましょう。
毛穴汚れ・クレンジングオイルに関するQ&A
「毎日使いしていいの?」「悪化してしまうこともあるの?」など、毛穴汚れとクレンジングオイルに関するQ&Aを集めてみました!
Q.クレンジングオイルの毎日使いはOK?毛穴ケアしたいときの頻度が知りたい
A. 油脂系クレンジングオイルなら毎日使いもおすすめです!角栓や黒ずみ汚れなどの予防にもつながるので、毛穴ケアしたいときにもぴったり。ただミネラルオイル系・エステル系のクレンジングオイルは洗浄力が高いため、毎日使ってしまうと肌質によっては乾燥を感じてしまうかも!こちらは濃いメイクをした日だけ使うなど、肌の状況を観察しながら使用しましょう。
Q. クレンジングオイルで毛穴目立ちが悪化するって本当?
A. 洗浄力の高すぎるクレンジングオイルを使い続けると、毛穴目立ちが悪化してしまうことも。ミネラルオイル系やエステル系は高い洗浄力がメリットで、しっかり毛穴汚れを落とすことができます。ですがその分乾燥を招きやすいため、肌に必要なうるおいまで洗い流してしまうんです!
毛穴汚れをしっかり落としつつ、乾燥しにくい油脂系クレンジングオイルを選ぶことで悪化を防ぐことができます。
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子オイルの種類によって洗浄力の違いはありますが、他のクレンジングに比べると、クレンジングオイルは洗浄力しっかりしています。
そのため使用後の保湿はしっかり行い、乾燥による毛穴目立ちや過剰な皮脂分泌を招かないようにしましょう。
Q. 角栓を毛穴パックやピンセットで抜くのはNG?
A. 毛穴詰まりや黒ずみ汚れなどの角栓は、周りの皮膚を傷つけてしまうため毛穴パックをしたりピンセットで抜くのはNG!油脂系を主成分にしたクレンジングオイルでマイルドにケアすることで、なめらか肌へ一歩近づきます。
クレンジングオイルで毛穴の目立ちにくい肌に!
クレンジングオイルの選び方や使い方を見直すことで、気になる毛穴の角栓をしっかりケアすることができます。あなたも今すぐ取り入れて、つるんとした陶器肌を目指してみませんか?
クレンジングオイルのおすすめ人気ランキングはこちらもチェックして!
監修者
ヘルス&ビューティーコンシェルジュ西川美佐子毛穴ケアや皮脂対策として相性がいいクレンジングオイルは、肌状態に合わせたオイルの種類や頻度でうまく活用すれば、美しい陶器のような肌を目指せます。
毛穴が気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
クレンジングオイルはしっかりした洗浄力があるため「つっぱるのでは?」という人もいるかもしれませんが、オイルの種類によっても質感が異なります。
「選び方」の項目にある主成分もチェックしてみましょう。