そもそも日焼け止めの効果って?曇りの日や冬も塗ったほうがいいの?
日焼止めの役割は、日焼けによるシミやそばかすを予防し、すこやかな肌を維持すること。肌に塗ることで日焼けによって皮膚が赤くなったり、黒くなったりするのを防いでくれます。
日差しの強い夏だけに関わらず、日焼け止めは季節を問わずつけるのがおすすめです。日焼けの原因となる紫外線は「UV-A」と「UV-B」があり、1年中地上に降り注いでいます。
- UV-A:ガラスを通り抜ける長い波長が特徴。生活紫外線とも呼ばれる。日焼けによるシミやそばかすの原因になりやすい。
- UV-B:短い波長でエネルギーが高い。レジャー紫外線とも呼ばれ、屋外で過ごす場合には要注意。日焼けで肌を黒くしたり、皮膚のたるみやシワなどの原因になったりする。
「UV-A」は室内にも降り注ぐため、デスクワークなどの室内で過ごす場合も日焼け止めを塗りましょう。
日差しが弱い曇りの日は紫外線が弱いイメージをもつ人もいますが、薄い雲があっても紫外線の 80%以上が通過するといわれています。(参照:環境省「紫外線環境保健マニュアル」)
冬は夏に比べて日差しが弱く紫外線量も少なめですが、雪の日は照り返しで紫外線が反射し晴天の日よりも2倍以上多く紫外線を浴びる場合があります。すこやかな美しいお肌をキープしたいときは、季節を問わずに日焼け止めを使用することが大切です。
薄い雲の場合、紫外線の 80%以上が通過します。大気中のエアロゾル(もや)は紫外線ばく露を増加させることがあります。
環境省「紫外線環境保健マニュアル」
一般的に冬の紫外線は弱いですが、例えば、雪による反射により2倍近いばく露となります。特に、高い山では注意が必要です。
環境省「紫外線環境保健マニュアル」
LIPSユーザーの77%は「季節を問わず毎日使用」している!
LIPSユーザー2,433名を対象にしたアンケートの結果、「季節を問わず毎日日焼け止めを使用している」と回答した人の割合が77%と最多でした!年代別にみると、10代・20代よりも30代以上の割合が多い結果に。
さらに室内でも日焼け止めを使用しているか調査したところ、「必ず使用している」という人が40%。「たまに使用している」という人が約30%と、多くの方が積極的に日焼け止めを使用していることがわかりました。
アンケート結果の詳細は、「【LIPS labo】現役の化粧品開発者・みついだいすけ氏にインタビュー!意外と知らない日焼け止め事情【2024年2月号】」をご覧ください。
※LIPSユーザーを対象にしたアンケート集計期間:2024年1月20日(土)~1月27日(土) n=2,433
紫外線をブロックする!自分に合った日焼け止め・UVケアアイテムの選び方
数あるアイテムのなかから、自分に合う日焼け止めやUVケアを選ぶためにも選び方を押さえましょう。
①SPF・PAの数値だけでなく、UV耐水性にも注目しよう!
日焼け止めやUVケアアイテムを選ぶときは、SPFやPA値だけでなく、UV耐水性もあわせて確認するのがポイントです!
UV耐水性とは水や汗への強さを表したもので、「UV耐水性★」「UV耐水性★★」の2段階で表示されます。汗をかきやすい夏のフェス・海・プールなどの屋外レジャーを楽しむときには、より高い耐水性を示す「UV耐水性★★」がおすすめです。
もちろんSPF・PA値の高さも重要。高いUVカット効果を期待するなら、SPF50・PA++++のものがベターですが、UVカット機能がついている下地やファンデーションを塗り重ねる場合は、SPF30・PA++ほどでも良いでしょう。SPF・PA・UV耐水性の指標は上記の画像を参考にしてください。
海のレジャーにおすすめの日焼け止めは、以下の記事で詳しく紹介しています。
②日焼け止めやUVケアアイテムは主に7種類!用途別に選んで
日焼け止め・UVケアアイテムのタイプは、クリーム・ミルク・ローション・ジェル・スティック・スプレー・パウダーの7種類あります。種類別にテクスチャーや使い勝手が異なるので、用途に合わせて選びましょう。
日焼け止め効果を重視するなら「クリームタイプ」「ミルクタイプ」
クリームタイプの日焼け止めはなめらかなつけ心地でお肌に密着しやすいうえ、油分が配合されているので保湿力が高いものが多いことが特徴です。乾燥しにくいので、お肌がカサつきやすいときにも◎。
一方ミルクタイプは油分と水分がバランスよく配合されていて、乳液のようにしっとりとしたテクスチャーが特徴。お肌になじませたときに薄い膜を貼ったような感覚があるものが多いです。紫外線吸収剤フリーの商品も多く、クリームよりも広範囲に使いやすいのも魅力といえます。
ベタつきにくさを重視するなら「ローションタイプ」「ジェルタイプ」
ローションの日焼け止めはサラッとしていて伸び広げやすく、お肌になじませたときに白浮きしにくいのが特徴です。ベタつきが気になる人にも使いやすいので、さっぱり使いたいときにもぴったり。
一方でジェルタイプはとろみのあるみずみずしいテクスチャーのため、伸びがいいのが魅力。お肌にピタッと張りつくような感覚が苦手な人や、さっぱりとした使い心地が好きな人にもおすすめです。水分の配合量が多いため、クリームやミルクよりもオフしやすいのも特徴です。
UVケアにおすすめのローションやジェルの日焼け止めは、以下の記事でも紹介しているのであわせて参考にしてくださいね。
塗り直しで使うなら、「スティックタイプ」「スプレータイプ」「パウダータイプ」
スティック・スプレー・パウダータイプの日焼け止めは、サッと取り出しやすく、こまめに塗り直ししやすいのが特徴。特にスティックタイプはコンパクトなサイズのものが多く、カバンやポーチに入れて持ち運びしやすいのが魅力です。ピンポイントで重ね塗りしたいときにも便利ですよ。
スプレータイプは顔や体だけでなく、髪につけられるものも多く、手が届きにくい部分にも吹きかけやすいのがポイントです。吹きかけるタイプにはミスト状で、皮膚に噴射したあとに手でよくなじませ塗り広げて使う商品もあります。
パウダータイプは他の日焼け止めのあとに重ね塗りしやすいので、化粧直し感覚で使えます。サラサラとした軽いつけ心地のルースタイプと、粉を圧縮した固形状で持ち運びに便利なプレストタイプがあるので、シーンや好みに合わせてセレクトしましょう。
③敏感肌の人や子どもには、紫外線吸収剤不使用がおすすめ
敏感肌や子どもの場合は、日焼け止めに紫外線吸収剤が配合されているかチェックしましょう。
日焼け止めには、紫外線防止剤として「紫外線吸収剤」か「紫外線散乱剤」のどちらかの成分が配合されています。紫外線吸収剤は、浴びた紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換して紫外線を防ぐ成分のため、お肌に刺激を感じる可能性も。
一方で紫外線散乱剤は、紫外線を吸収せずに反射して防ぐ成分が配合されています。紫外線散乱剤を使用した「ノンケミカル処方」や紫外線吸収剤フリーのものは、お肌がデリケートなときにも使いやすいですよ。
さらに日焼け止め専用のクレンジングが不要で、石鹸でオフできるタイプだと皮膚の摩擦が減り、お肌への負担を軽減できます。
肌刺激が気になるときにどんな日焼け止めを使えばいいか悩んだら、以下の記事もあわせて参考にしてください。
④日焼け止め下地なら、トーンアップ効果や配合成分にも注目!
日焼け止めと化粧下地を叶えてくれる日焼け止め下地の場合は、UVカット指数や耐久性以外のプラスαの機能性や配合されている成分にも注目しましょう。肌悩みに合わせて色つきのタイプを選ぶのもおすすめです。
肌悩みに合ったカラーをチョイスしよう
肌悩みをカバーしたいときは、お悩みに合う色つきの日焼け止めがおすすめです。
- パープル:肌のくすみをやわらげ透明感を出す
- ピンク:自然な血色感のある肌に見せたいときに
- グリーン:お肌の赤みを目立たなくさせる
ただし色付きの日焼け止めは、お肌がより白っぽく見える場合があります。白浮きが気になるときは店頭のテスターでお肌になじませたときの色を確認したり、口コミをチェックしたりすると◎。
保湿成分や美白*有効成分配合なら、スキンケアも同時に
お肌のカサつきやシミ、そばかすなどの肌悩みが気になるときは、パッケージや成分表に書かれている成分にも注目。UVケアとスキンケアを同時に叶えてくれるものを選びましょう。
皮膚の乾燥が目立つ場合は、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているものでお肌のうるおいを長くキープしましょう。
シミ・そばかすが気になるときは、アルブチン・ビタミンC誘導体・トラネキサム酸などの美白*有効成分が配合されているものがおすすめです。
*メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
⑤メンズ用は白浮きしにくいアイテムを選ぶのがおすすめ
女性よりも汗をかきやすい男性向けの日焼け止めは、持続性や密着力が高くサラッとした軽いつけ心地のものが多いのが特徴です。白浮きが気になるときは、お肌が白っぽく見えやすい酸化チタンや酸化亜鉛などの成分が配合されていない紫外線散乱剤不使用のものを選びましょう。
皮膚の色ムラをキレイに見せたいときは、お肌に近く自然な色に見せる肌色補正効果があるものがおすすめです。日焼け止めのクレンジングが面倒なときは、石鹸やボディソープで洗い流せるタイプを選ぶのもポイント。
男性向けのメンズ日焼け止めは、以下の記事でも詳しく紹介しています。
⑥デパコス・プチプラ別、おすすめ日焼け止めブランド6選!
どれを選ぼうか迷ったら、LIPSユーザーに人気のプチプラ・デパコスの日焼け止めやUVケアをチェック!ここでは、プチプラとデパコス、それぞれの人気アイテムを紹介します。
【プチプラ】日焼け止めのおすすめブランド3選
プチプラで学生さんにも人気なのが、CANMAKEの「マーメイドスキンジェルUV」。スキンケア・保湿下地・UVカット下地の3役を兼ねたオールインワンタイプのUVジェルで、みずみずしい軽いつけ心地が魅力です。
ニベアの「ニベアUV ディープ プロテクト&ケア ジェル」は、汗・水に強い「3次元UVフィルム」を使用したジェル状の日焼け止め。複数の保湿成分が配合されていてUVケアとお肌にうるおいを与える保湿ケアも同時に叶えてくれます。
ラ ロッシュ ポゼの「[UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ」は、洗顔料や石鹸でメイクオフできる手軽さと、SPF50+・PA++++の高いUVカット指数が魅力。
【デパコス】日焼け止めのおすすめブランド3選
デパコスで人気のDECORTÉ(コスメデコルテ)の「[サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC」は、お肌に透明感を出しナチュラルな印象に仕上げてくれます。
KANEBOの「ヴェイル オブ デイ」は、とろんとなめらかなテクスチャーでお肌のうるおいを維持しながらUVケアをしてくれるので、乾燥によるメイク崩れが気になるときにも◎。
ほんのりとしたピンク色が、お肌に血色感を演出してくれるLANCOMEの「UV エクスペール トーン アップ ローズ」。お肌に当たる光を味方につけ、素肌のような自然なツヤ感を出してイキイキとした印象に見せてくれます。
日焼け止め・UVケアの効果的な塗り方
日焼け止めをお肌にムラなくキレイにつけるためにも、効果的な使い方を押さえておきましょう。1回で使用する量は、パッケージに書かれている推奨量を参考にしてください。記載がない場合は、1円玉大を目安にするとよいでしょう。
- 適量を手のひらに出す
- 頬、おでこ、あご、鼻などに点置きして顔全体に伸ばす
- 頬骨の上や鼻の頭など日焼けしやすい部分は重ねづけをするのがポイント
- デコルテまでしっかりと伸ばす
小鼻のわきや目元、口まわりなどのムラになりやすい部分は、メイクスポンジで伸ばすと薄づきに仕上がります。フェイスラインで終わらせずに、首・デコルテまでしっかりと塗り伸ばしましょう。
体に日焼け止めを塗るときは、容器の先端をお肌につけて直接スーッと線上に出したあと、手のひらで塗り伸ばすのがおすすめです。手のひらをお肌に密着させて伸ばすと、ムラになりにくく広範囲になじませられます。
日焼け止めの塗り方は以下の記事でも詳しく紹介しているので、使い方にお悩みのときはあわせて参考にしてくださいね。
塗り直しも忘れずに!2〜3時間を目安に塗り直そう
日焼け止めは塗ってから汗やこすれによって、徐々に落ちやすくなります。効果を維持するには、2~3時間を目安にこまめに塗り直すことが大切です。
しかしLIPSユーザーへのアンケート調査では、約40%の人が「塗り直しはしない」と回答しました。「メイクの上から日焼け止めを塗り直すのは難しい」という理由で、塗り直しを避けてしまう人が多いようです。
最近では、メイクの上からでも気軽に重ね塗りできる商品が販売されています。しっかりと紫外線対策したいときやUVケアを持続させたいときは、ダブル使いするのがおすすめですよ。
日焼け止めの持続時間は以下の記事で詳しく紹介しているので、使い方のポイントとあわせて参考にしてくださいね。
※LIPSユーザーを対象にアンケート集計期間:2024年1月20日(土)~1月27日(土) n=2,433
日焼け止め・UVケアに関するよくある疑問
日焼け止めやUVケアに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
日焼け止め・UVケアの使用期限ってあるの?
一般的に日焼け止め・UVケアアイテムは、開封前のものは約3年、開封後はワンシーズンを目安に使い切るのが理想です。遅くとも1年以内に使い切るようにしましょう。
ただし、商品によって推奨されている使用期限が異なる場合があります。使用している日焼け止め・UVケアアイテムのパッケージなどをチェックし、推奨期間内に使い切るのがポイントです。
日焼け止め・UVケアの落とし方って?
「クレンジング不要」や「石鹸・ボディーソープでメイクオフ可能」と表示されている場合、日焼け止め用のクレンジングを使わなくても、洗顔料やボディソープで洗い流すことができます。
上記の記載がないものは石鹸やボディソープだけでは落ちにくいので、クレンジングを使うのがおすすめです。特にUV耐久性の高いアイテムは落ちにくいので、洗浄力の高いオイルクレンジングやクレンジングバームを使ってしっかりと落としましょう。
ブルーライトカットができる日焼け止めがあるって本当?
紫外線だけではなく、ブルーライトカット機能がついた日焼け止めもさまざまなメーカーから販売されています。以下のアイテムは、LIPSユーザーの口コミでも評価が高いアイテムです。
- オルビスの「リンクルブライトUVプロテクター」
- アテニアの「陽断UV50 フェイスプロテクトクリーム」
どちらもスキンケア機能を兼ね備えた多機能日焼け止めとして人気のアイテム。以下の記事では、この他にもおすすめのブルーライトカット機能付きの日焼け止めを紹介しています。
徹底的に紫外線対策するなら、その他のUVケアアイテムも併用しよう!
紫外線対策を徹底的にこだわりたいときは、日焼け止めと日傘などのUVケアアイテムを併用しましょう。
以下の記事では、LIPSユーザーおすすめの日傘やフィックスミストをランキング形式で紹介しています。フィックスミストは日焼け止めの密着力を高めるのに効果的なアイテムなので、ぜひあわせてチェックしてください。
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