【2023年最新】メンズ日焼け止めおすすめ10選｜ニキビや敏感肌向けなど選び方も解説

健康的で若々しい肌をキープするには、メンズでも普段から日焼け止めを使う必要があります。理由は紫外線による肌へのダメージを防ぐため。

紫外線を浴びて肌が日焼けするデメリットは、”肌が黒くなる”ことや”シミができる”ことだけではありません。紫外線を浴びると皮膚の中で活性酸素が発生して細胞にダメージを与え、肌が乾燥したり、しわやたるみができやすくなったりして肌の老化が促進されます。つまり紫外線のダメージを防がないと、”見た目のオジサン化”が進んでしまうのです。

老化の80％にも影響を与える紫外線から肌をガードするには、日焼け止めはメンズにも欠かせないスキンケアアイテムです。

日焼け止めはどんなアイテムで、どんなはたらきをしているのか？製品の基本をチェックしておきましょう。乳液からスプレータイプまで、いろいろな種類の日焼け止めの特徴もご紹介します。

日焼け止めとは紫外線が肌に当たる量を減らして、ダメージを防ぐ成分が配合された製品です。紫外線をブロックする2種類の成分”紫外線吸収剤”と”紫外線散乱剤”を、乳液やクリーム、ジェルなどに配合しています。

• 紫外線吸収剤：紫外線を肌の表面で吸収し、化学反応で熱などの別のエネルギーに変えて放出し紫外線を防ぐ
• 紫外線散乱剤：微粒子などの物理的に紫外線を遮るはたらきで、反射・散乱して紫外線を防ぐ

アイテム数が最も多い、スタンダードな日焼け止めです。UVカット力も低～高まで幅広くあります。乳液タイプはジェルにも似たみずみずしい使用感で日常使い向け、ウォータープルーフタイプはアウトドアやスポーツシーンに適しています。

さっぱりした使用感と伸びの良さが特徴です。ローションや水分が多めのジェルタイプでは紫外線カット剤を多く配合できず、耐水性が弱いのでスポーツやレジャーシーンには向きません。普段使いに適した日焼け止めです。

手の届かない背中や髪などにも使いやすく、一瞬で広範囲に満遍なく塗布できるのが特徴です。手を汚さなくてよい手軽さが魅力ですが、薄づきのためUVカット効果は低めです。

不織布などのシートに乳液やジェルタイプの日焼け止めを浸したアイテムで、携帯用や塗り直し向きの利便性のよいアイテムです。日焼け止めの効果は高くなく肌への摩擦がデメリットですが、汗や皮脂を拭き取る爽快感も得られます。

日焼け止め商品を比較する際に判別しやすいのが、紫外線を防ぐ効果を示した指数の”SPF”と”PA”の数値です。この数値は使用の用途やシーンに合わせて、度合いを決めましょう。

• SPFとは？：紫外線のうち皮膚を赤くして炎症（サンバーン）を起こすUV－B波（レジャー紫外線）を防ぐ効果を表す数値
• PAとは？：紫外線のうちメラニンを増加させ肌の黒化（サンタン）や、シミ・ソバカスの原因となるUV－A波（生活紫外線）を防ぐ効果を＋の数で表したもの

毎日の通勤用など、普段使いなら＜SPF10～SPF30＞＜PA＋～PA＋＋＞くらいの数値を選ぶのがおすすめです。紫外線カット剤は、UVカット指数が高くなればなるほど肌への負担も大きくなるため、毎日使うものは極端にUVカット指数が高いものは避けましょう。また洗顔料で簡単に落とせることも、毎日使うアイテムの重要ポイントです。

紫外線の影響が大きい屋外でのレジャーやスポーツシーンでの使用なら＜SPF30～50＞、＜PA＋＋＋～＋＋＋＋＞前後のUVカット指数が高いアイテムを選ぶのがおすすめです。夏場のレジャーやスポーツでは汗をかくことも多いため、日焼け止めの耐性を高めるためにウォータープルーフタイプを選びましょう。

ニキビができている場合や肌あれしている人、敏感肌の人は紫外線吸収剤不使用の”ノンケミカル”タイプがおすすめです。紫外線吸収剤は肌の表面で化学反応を起こすので、まれにアレルギー反応を起こす人がいるためです。ノンケミカルタイプは、紫外線散乱剤のみを使用しています。

UVカット指数のSPFやPAが、高すぎないものを選ぶのもポイントです。紫外線防止成分が多く配合されていると、それに比例して肌への負担も大きくなるからです。肌が敏感になっているときは、＜SPF10～20＞、＜PA＋～＋＋＞程度のアイテムを選びましょう。”アレルギーテスト済み”や”パッチテスト済み”であることも、チェックポイントです。

ニキビができやすい人は”ノンコメドジェニック”（ニキビができにくいノンコメド処方）やオイルフリー処方のアイテムを、選んでみてください。

スキンケアやコスメについて詳しくない男性へ、女性からのプレゼントとして日焼け止めはとてもおすすめです。ドラッグストアで簡単に入手できるプチプラの日焼け止めでなく、購入にちょっとハードルが高いデパコスの日焼け止めなら実用的なのにクラス感も出せます。

日焼け止めを塗って顔が白っぽくなるのを避けたいなら、紫外線吸収剤をメインに配合しているアイテムを選ぶのがおすすめ。紫外線散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛といった白色の粉体のため、白浮きしやすい傾向があるからです。

紫外線吸収剤・散乱剤のどちらとも配合しているアイテムも多いですが、全成分表の上位に次のような成分が表示されているものを選んでみてください。

＜おもな紫外線吸収剤＞

• メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
• t－ブチルメトキジジベンゾイルメタン
• オキシベンゾン
• ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル

メンズ向けの日焼け止めで肌補正（肌色補正）ができるタイプも、肌が白くなりにくいアイテムです。”紫外線散乱剤”が配合されているタイプは肌が白浮きしやすいですが、肌に近い色を着色することで薄付きのファンデーションのようになり、白浮きを防ぐことができます。このタイプの日焼け止めは肌の赤みやニキビ跡、クマや青髭をカバーすることもでき、”BBクリーム”として販売されている商品もあります。

メンズ専用の日焼け止めも多く販売されるようになりましたが、普段使い用のアイテム数はまだ多くありません。そこで毎日使えるベーシックなに日焼け止めとして、性別を問わないユニセックスタイプの日焼け止めもご紹介します。

＜普段使いの日焼け止めを選ぶポイント＞

• 利便性（塗りやすさ・落としやすさ）
• 適度なSPF・PA値
• 肌への負担が少ない

• PF30・PA＋＋
• 無香料・無着色
• 無鉱物油
• パラベンフリー
• アルコールフリー
• アレルギーテスト済み

低刺激処方で紫外線吸収剤不使用（ノンケミカル）の、乳液タイプの日焼け止めです。伸びがよく軽い使用感で、顔のほかに身体にも使えます。ポンプで吐出するのでたくさんの量でも出しやすく、150mLで1,000円以下とコスパもよく全身にたっぷりと使えます。保湿成分のヒアルロン酸配合が肌の乾燥を防ぎ、石けんで簡単に落とすこともできます。敏感肌の方や、手早く日焼け止めを塗りたい人におすすめです。

• SPA30・PA＋＋
• 無香料・無着色
• アルコールフリー
• アレルギーテスト済み
• パッチテスト済み
• ノンコメドジェニックテスト済み

抗炎症成分のグリチルリチン酸やうるおい成分を配合した、ノンケミカルタイプの日焼け止めです。ニキビのもとになりにくい処方で低刺激タイプのため、ニキビができやすい人や肌あれしやすい人におすすめです。テクスチャーは固めのクリームで少し伸ばしにくさもありますが、しっかりと肌にフィットして紫外線を防ぎます。通常の洗顔料や石けんで落とすことができます。

• SPF35／PA＋＋＋
• 無鉱物油
• 合成香料・合成着色料不使用
• アレルギーテスト済み

水性成分が多めで、柔らかめの乳液のようなジェルタイプの日焼け止めです。化粧水のように肌にすっと馴染んでべたつかないので、さっぱりした使用感を好むメンズに向いています。伸びもよく、白浮きも見られません。ボディにも使えますが伸びが良い反面、実際の日焼け止め効果は数値より低め。こまめな塗り直しが必要です。

日焼け止めの白浮きを抑えたい場合におすすめなのが、ほんのり色が入ってニキビ跡などの肌の悩みもカバーできる日焼け止めです。BBクリームとして使えばデートやビジネスデートなどで素肌を清潔に見せ、好感度をアップにもつながります。

• SPF30／PA＋＋＋

白いクリームが塗布すると肌色に変化し、顔の赤みやニキビ跡、クマや青髭などの肌悩みを自然にカバーする日焼け止め兼BBクリームです。オレンジがかった色味の補正効果で、とくに黒っぽいクマや青味のある髭のカバーに効果を発揮します。

UVカット指数も普段使いに適度な数値で、洗顔料でも落とせるタイプなので、毎日の使用でも肌への負担が大きくありません。

• SPF50＋／PA＋＋＋＋
• 無香料
• アレルギーテスト済み
• ノンコメドジェニックテスト済み

紫外線散乱剤と吸収剤の両方を配合し、高いUVカット指数で紫外線を防ぐ日焼け止めクリームです。白浮きを防ぐためほんのりとベージュの色が入っていてニキビ跡を目立ちにくくするほかに、皮脂を吸着してテカリを防ぐ効果もあります。

UVカット効果は高いですがアルコールや紫外線防止剤も多く配合されているので、肌荒れしている場合や極端に敏感な肌にはやや刺激になる可能性があります。

普段から日焼け止めをつけるのは面倒だったり抵抗があったりするメンズでも、強い紫外線を受けるレジャーやスポーツシーンでは日焼け止めの使用は不可欠。とくに紫外線を浴びやすいシーンに、おすすめのアイテムを紹介します。

＜スポーツ・レジャーシーンの日焼け止めを選ぶポイント＞

• SPF・PA値の高さ
• ウォータープルーフタイプで、汗や皮脂への耐久性がある
• 髪やボディなどの広範囲への塗りやすさ

• SPF50＋／PA＋＋＋＋
• ウォータープルーフ処方
• アレルギーテスト済み

炎天下のスポーツやレジャー、マリンスポーツなどにも使える、強烈な紫外線もカットできる日焼け止めです。二層式のリキッドタイプなので、振って攪拌してから使用します。皮脂吸着成分が配合されてテカリやべたつきを長時間抑え、白残りしないサラリとした使用感です。

• SPF50＋／PA＋＋＋
• 着色料・合成香料フリー
• パラベンフリー

保湿成分を2種類配合し、乾燥を防ぎながら紫外線をカットする日焼け止めです。汗や水、皮脂にも強いのにべたつかずに洗顔料で落とすことができて、普段使いからスポーツやレジャーシーンまで幅広く使えます。

ハーバルミントの香りのスーッとする感触で、日焼け止めに慣れない男性にも使いやすいアイテムです。夫婦で使っている人も。

• SPF50＋／ PA＋＋＋＋
• 合成香料・合成着色料不使用
• ノンアルコール
• ノンサルフェート（硫酸系界面活性剤）
• 鉱物油不使用
• 石油系界面活性剤不使用
• パラベンフリー

紫外線のうちサンタンを引き起こしてシミやシワなどエイジング（※1）の原因となる、対UVAに強い効果を発揮する日焼け止めです。高い耐水性のあるウォータープルーフタイプなのに石けんでも落としやすく、白浮きを抑えてべたつき・かさつきも感じにくい使用感。

日焼け止め効果と同時に肌の保湿や肌あれの防止、エイジングケア（※1）もできるオールインワンアイテムなので、スキンケアをしっかりしたい美容男子におすすめです。

• SPF50＋／PA
• 無香料
• ノンコメドジェニックテスト済み

40℃・湿度75％の過酷な環境にも耐える、スーパーウォータープルーフの日焼け止めです。首や背中、足の甲や指などの塗りにくい部分にも届き、ムラなく均一に塗布できるスプレータイプ。何回も塗布できるのもメリットで、こまめに塗り重ねることで日焼け止めの効果がアップします。

スプレーする際のガスの噴射で、肌がひんやり感じる効果も。90gの大容量タイプなので、髪から足の先まで全身にたっぷりと使えます。

• SPF50＋／PA＋＋＋＋

汗・水・皮脂・こすれに強い、耐水性テスト済みのスプレータイプの日焼け止めです。スプレータイプは髪にも使えるのが◎。毛髪への日焼けを防ぐことで、カラーリングの褪色を遅らせることもできます。

60gの手に収まりやすいサイズは携帯に最適。夏の外出時には1本を持ち歩いて、気になったときに手軽に塗布できるので便利です。服のうえからも塗布すれば、服を脱いで塗らなくても日焼け対策ができます。

日焼け止めは使い方が正しくなければ、充分な効果が期待できません。日焼け止めの効果をアップさせる使い方をチェックして、しっかりと紫外線を防ぎましょう。

商品の”使用方法”に記載されている”適量”を、確実に塗りましょう。量が少なすぎると、日焼け止めの効果は充分に発揮されません。効果的な量は思っているより多く、実際は適正な量を塗れていない人がほとんどです。商品によって適量は異なりますが、顔に使用する量は乳液タイプなら1円玉2枚分、クリームタイプならパール粒２個分ほどです。

塗り方ではムラなく伸ばし、塗り忘れ部分がないように注意しましょう。メンズは露出している耳や首、襟足が日焼けしやすいので忘れずに。

日焼け止めの効果時間は短めに見積もっておき、2～3時間程度の間隔でのマメな塗り直しが必要です。たとえばSPFの数値で10時間の効果があるアイテムでも、それは理論上のもの。実際は日焼け止めが汗で流れたり、手で触ったり衣服で擦れたりして落ちてしまうことも多いので、効果の持続時間は半分以下と考えておきましょう。

Photo by HAIR

日焼け止めを使ってのUVケアはレジャーやスポーツなどの”日焼けしやすいシーン”だけにするものではなく、メンズでも普段から行うのが必須のスキンケアです。紫外線はシミやシワの原因となって、エイジングである”オジサン化”を進めてしまいます。メンズの肌に合う日焼け止めや、使いやすいタイプを選んで積極的に毎日使ってUVケアをしましょう。

肌が綺麗なメンズは清潔感があり、女性受けは◎。好感度もアップします！

※1　年齢に応じたスキンケア