選び方に迷ったら…? ポイント解説!

乾燥肌さんにも◎保湿力が高いファンデーションでツヤ肌メイクに
ベースメイクが粉っぽくなったり、お肌がカサついたりする乾燥肌さんには、保湿力が高いファンデーションが向いています。保湿成分が複数配合されているタイプや、しっとりとしたテクスチャーのファンデーションは、なめらかでツヤのあるメイクを長持ちさせてくれますよ。
今回は保湿力の高いおすすめのファンデーションを、たっぷりとご紹介します。
そもそも乾燥肌とはどんな状態のこと?

乾燥肌とはお肌のうるおいが不足していて、カサつきやすい状態のこと。通常のお肌は、角質層がうるおいを長く保つためにバリアを担っていて、水分の蒸発を防いだり、外的刺激からお肌を守ったりしています。でも肌のバリア機能が低下していると、角質層のうるおいが蒸発しやすくなり、カサついたり、粉っぽくなったりすることも。敏感肌の原因にもなります。
さらに肌のバリア機能は、皮脂や天然保湿因子・セラミドがバランスをとりながら保っていますが、そのバランスが乱れてしまうとお肌が乾燥しやすくなる場合があります。スキンケアで不足した皮脂を補ったり、皮膚がカサつかないように保湿力が高いコスメを使用したりするのがおすすめです。
監修者
医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
保湿力の高いファンデーションの選び方
保湿ファンデーションといっても、たくさんの数が販売されています。自分のお肌や、メイクの雰囲気に合うファンデーションを選ぶためにも、選び方のポイントをチェックしていきましょう。
選び方①【クリーム・リキッド・パウダー・クッション】ファンデーションのタイプから選ぶ
ファンデーションにはサラッとしたつけ心地のパウダーの他に、水分や、油分の配合量が多いリキッドタイプや、クリームタイプ、クッションタイプがあります。どのタイプのファンデーションが良いのか、メイクに合わせて選んでみましょう。
- クリームタイプ…油分が多くこっくりと濃厚なつけ心地
- リキッドタイプ…水分が多く軽いテクスチャーで、密着力が高い
- クッションタイプ…みずみずしいつけ心地でツヤ感のあるメイクに仕上がる
- パウダータイプ…サラッとしたつけ心地で、ふんわりとつきやすい
より保湿力が高いファンデーションを選びたいときは、油分の多いクリームタイプや、水分が多くお肌に密着しやすいリキッドタイプ、クッションタイプがおすすめ。
ただサラッとした仕上がりが特徴的なパウダータイプでも、保湿成分が複数配合されたツヤのあるお肌に仕上がるものもあります。自分が使いやすいタイプを選んでみましょう。
選び方②保湿成分が配合されているかチェック
保湿ファンデーションを選ぶときには、保湿成分が配合されているものがおすすめです。ファンデーションなどのベースメイクに配合されやすい保湿成分には、こんな成分があります。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- セラミド
- スクワラン
- 植物由来のオイル
- オレンジフラワー水や、植物由来の水分
- パンテノール…など
1つだけの成分ではなく、複数の保湿成分が入っているタイプもあります。購入前にパッケージや、成分表をチェックしてみてください。
監修者
医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子ファンデーションにはさまざまなテクスチャーのものがあるため、ご自身の肌質や肌悩みに合ったタイプのものを選びましょう。
肌の乾燥が強く、化粧乗りが悪い人や粉を吹きやすい人はクリームタイプ、リキッドタイプがおすすめ。ファンデーションによっては保湿成分が含まれているものもありますので、成分から選ぶのもよいでしょう。
ただし、肌が乾燥している人は肌が敏感になっている可能性もあります。クリームタイプやリキッドタイプは肌に密着しやすいため肌に刺激を与えてしまうことも。購入する前にテスターを試したり、口コミなどをチェックしましょう。
選んだファンデーションを使用して肌に刺激を感じた場合は速やかに水で洗い流して、乾燥肌が改善するまでは使用を控えた方が無難です。
選び方③顔の肌トーンと相性の良いカラーを選ぶ
ファンデーションは、自分のお肌になじみやすいカラーのものを選ぶのがポイント。お肌の色に合っていないと、首と顔の色が浮いてしまい不自然な印象を与えてしまう場合も。
ファンデーションの色を選ぶときには、フェイスラインに実際にファンデーションをつけて、首の色と浮きにくいカラーを選ぶのがおすすめです。ネットで購入する場合や、店頭にテスターがない場合は、口コミを参考にしながら選んでみましょう。
選び方④UVカット機能のあるファンデーションだと紫外線対策にも!
ファンデーションにはUVカット機能があるものがあり、お肌をキレイに見せながら紫外線対策も叶えてくれます。屋外で過ごすことが多い人や、紫外線対策をしっかりとしたいときにぴったりですよ。UVカット指数はものによって異なるので、こんなふうに選びわけてみましょう。
- SPF20~30・PA++~+++…デスクワークや屋内で過ごすことが多いときにおすすめ
- SPF30~50+・PA+++~++++…アウトドアや屋外で長時間過ごすときにおすすめ
日焼け止めを塗る工程を省くことができるので、時短でメイクしたいときにも便利です。UVカット指数が高いものは肌への負担がかかりやすいので、自分のライフスタイルや、シーンに合わせてUVカット指数をチョイスしてみましょう。
選び方⑤メイク直しができないときは崩れにくい・マスクにつきにくいタイプが便利
頻繁にメイク直しができないときは、長時間崩れにくく、キープ力が高いタイプのファンデーションがおすすめです。特に汗をかきやすい夏場や、マスクを長時間つけているときはメイク崩れが気になる人も多いのでは。汗・水に強いウォータープルーフタイプや、皮脂に強いものを選んでみましょう。
ツヤ肌に仕上がりやすい保湿ファンデーションは、油分が多いので皮脂崩れが目立ちやすいものもあります。長時間メイク直しができない場合は、セミマット肌を演出してくれるタイプもおすすめです。
監修者
医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子自然な肌に見せるためのファンデーション選びで注意したいのはトーンです。ご自身の肌よりも明るいトーンのものを選んでしまうと首と顔のトーンが違って不自然な印象を与えてしまいます。
一方、肌よりも暗いトーンを選んでも全体的な顔の印象がくすんでしまいます。ファンデーションを選ぶときは、店舗の明るい照明の影響も受けやすいため首に使用して違和感がないかチェックしましょう。
また、用途に合わせてファンデーションを変えるのも◎!紫外線対策ができるファンデーションや崩れにくいファンデーションもありますので、ご自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
保湿ファンデーションが長持ちする崩れない塗り方は?
保湿ファンデーションを使っていても、お肌がカサついたり、粉っぽさが気になったりすることはありませんか。乾燥肌さんや、お肌のカサつきが気になるときは、メイクを始める前に保湿ケアを行うのが大事なポイント。
シート状のフェイスマスクや、化粧水・乳液でお肌のうるおいと油分のバランスを整えましょう。保湿した後は与えたうるおいがお肌によくなじんでから、余分な油分を軽くティッシュオフをしてメイクを始めるのがおすすめです。
監修者
医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子肌が乾燥しているときは、いくら保湿ファンデーションを使用しても肌に十分な水分を補うことはできません。保湿ファンデーションはあくまでメイクが乗っているときに乾燥を防ぐ効果が期待できるだけです。
乾燥肌の人は、メイク前に化粧水などでしっかりと保湿対策をしましょう。化粧水の後は乳液で肌内部の水分を閉じ込めてあげるのもポイントですが、メイク前はできるだけさらっとしてテクスチャーの乳液を使用しましょう。
化粧下地でファンデーションが浮かないように仕上げる
保湿ファンデーションを使うときは、先に化粧下地をお肌につけて、ファンデーションのノリを良くしておくのもおすすめです。ファンデーションがお肌に密着しやすくなり、浮きにくくなってキレイな状態を長く保ってくれますよ。
粉っぽくなりやすいときは皮脂吸収タイプの下地を避ける
時間が経つとお肌が粉っぽくなりやすいときは、皮脂吸収タイプの化粧下地や、ファンデーションを避けておくのがポイント。特に乾燥肌さんの場合は、保湿に必要な皮脂が足りなくなり、時間が経つとお肌が乾燥して粉っぽくなる場合があります。
保湿タイプのしっとりしたテクスチャーの下地や、コントロールカラーを兼ねた下地など、化粧下地もたくさんの種類があるので、自分のお肌と相性が良いものをセレクトしてみてくださいね。
コンシーラーはファンデーションを使う前になじませるのがポイント
クリームや、リキッド・クッションファンデを使う場合は、ファンデを塗るより前にコンシーラーをなじませておくと、ナチュラルに肌悩みを目立たなくしてくれます。ファンデーションよりも明るいベージュカラーのコンシーラーは、ファンデーション前につけることで自然なハイライト代わりにも◎。
一方パウダータイプのファンデーションを使う場合は、ファンデーションの後にコンシーラーを使ってもOK!なじませた後は、綿棒や指先でつけた部分の輪郭をポンポンと軽くぼかしてナチュラルな印象を演出してみてください。
監修者
医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子肌になじみやすいメイクをするには、ファンデーションを使用する前にちょっとした工夫も必要です。
ファンデーションが浮きやすい人は化粧下地を取り入れましょう。化粧下地にも、ご紹介したように皮脂を吸着するタイプや保湿成分がたっぷり含まれているタイプのものがあります。ご自身の肌悩みに合ったタイプのものを選んでくださいね。
みずみずしいつけ心地の保湿ファンデーションでツヤ肌に!
メイク直後はキレイな仕上がりなのに、時間が経つとお肌がカサついたり、粉っぽくなったりするのは悲しいもの。今回ご紹介した保湿力の高いタイプのファンデーションは、お肌のうるおいを守りながら、キレイなベースメイクを長持ちさせてくれます。保湿ファンデーションで、自然なツヤのある美肌メイクを楽しみましょう。
軽いつけ心地のファンデーションや、ベースメイクでツヤ肌を演出したいツヤ肌ときは、以下の記事も一緒にチェックしてみてください。
乾燥肌は肌のバリア機能を担う角質層の機能が低下することで引き起こされます。
角質層は何層もの細胞が重なってできていて、奥から新し細胞が出てくると表面の古い細胞が剥がれ落ちていきます。このような現象をターンオーバーと呼びますが、ターンオーバーが乱れると角質層の機能が低下。角質内部に蓄えられた水分が蒸発して乾燥肌を引き起こすのです。
乾燥肌は肌のごわつきや化粧乗りの悪さだけでなく、悪化すると敏感肌を引き起こすことも。肌が乾燥しがちな人は、日頃から正しいケアを続けていきましょう。