アロマキャンドルにはどんな効果がある?
アロマキャンドルはゆらゆらと揺れる炎の灯りと香りで、リラックスタイムにぴったりのアイテム。さまざまな香りがあり、気分転換したいときや集中したいときの空間づくりにも役立ちます。
キャンドルの主原料であるワックス(ロウ)は香りがついているため、芯に火を灯すことでワックスから周囲に香りが広がり、ルームフレグランスのように香りを楽しめます。
また、ゆらゆらとした炎のゆらぎを見ることで心地よさを感じる効果も。これは「1/fのゆらぎ」と呼ばれる波動が関係しています。「1/fのゆらぎ」は光・音・振動などにある特別なリズムのことで、人間に落ち着きや快適さを与えてくれるといわれています。
リラックスタイムにぴったり!自分に合ったアロマキャンドルの選び方
アロマキャンドルといっても、サイズやワックスの種類はさまざま。自分が使いやすいものを選ぶためにも、選び方を押さえましょう。
①タイプは主に4種類ある!使う場所や用途で選ぼう
アロマキャンドルの種類は4つあります。それぞれの特徴を知って、自分に合うものを選んでくださいね。
ティーライトタイプ:気軽にキャンドルを楽しめる!初心者におすすめ
ティーライトタイプは円すい状の直径3〜4cmのコンパクトなサイズが多く、アルミ製やポリカーボネート製のカップに入っているのが特徴です。燃焼時間は3.5~6時間と他のタイプより比較的短く、短時間でアロマキャンドルの香りを楽しみたい人にぴったり。
カップに入っているため、ワックス(ロウ)が垂れてきても流れ出にくく、手軽に使いやすいのでキャンドルを使い慣れていない初心者さんにもおすすめです。香りの異なるタイプをセットにしたアイテムや複数のキャンドルが入った大容量のものなど、リーズナブルな価格のものも多く、頻繁にキャンドルを使いたい人にも◎。
ただしカップ入りとはいえ、芯に火を点けると底部分が熱くなりやすいため注意が必要です。キャンドル用のグラス容器やプレートの上などで使用しましょう。
ボーティブタイプ:香りやデザインが豊富!好みのスタイルで楽しめる
ボーティブタイプとは、カップやグラスなど容器に入っていないタイプのキャンドル。教会で見かけることが多いタイプで、円筒型キャンドルが主流です。小ぶりでコンパクトなサイズのものから、燃焼時間の長い大きめのサイズまで幅広い大きさから選べます。
アロマキャンドルとしてはポピュラーなタイプのため、香りのバラエティが豊富で好みの香りを見つけやすいのも魅力。ワックスが残りにくく、最後までしっかり使い切りやすいのもポイントです。
ただし時間が経つとワックスが垂れやすくなるので、耐熱性のキャンドル用容器や不燃性で深めの容器を用意して使用しましょう。
ジェルキャンドル:魅力的なデザインでインテリアにも◎手作り派にも人気
ジェルキャンドルは、透明なジェルワックスを使用したキャンドル。デザイン性が高くインテリアとしても楽しめるのが特徴です。ドライフラワーや貝殻、リボンなど飾りが埋めこまれたものも多く、装飾パーツがある部分と燃焼部分が分かれて製造されているものもあります。
ジェルキャンドルは火を灯さなくても、ワックスからほんのりと香るフレグランスを楽しむ使い方ができるのも魅力。ハンドメイドで飾りを組み合わせて、オリジナルのキャンドルデザインを楽しむのも人気です。
ただし、燃焼部分に燃えやすい紙やリボンなどの飾りがあると引火する可能性があるので、手作りするときや火を灯すときは注意しましょう。
缶・グラス入り:すぐに火を灯して楽しめる。ギフトにもおすすめのタイプ
缶やグラス入りのキャンドルは、容器に直接入っているためそのまま使いやすいのが特徴。開封してすぐに使えるため、固定するキャンドルホルダーや容器を用意する手間を省けます。
香りの種類が豊富・ブランドによってもさまざまなラインナップが展開されているため、プレゼントにも選びやすいのが魅力的。ギフト用セットとしても人気のあるものが多くあります。
缶やグラスに入っているタイプは、残量が少なくなると底が熱くなりやすいため注意。使用するときは、コースターやソーサーの上に乗せてキャンドルの熱が家具に伝わらないように気をつけましょう。
②香りは好みや気分、目的で使い分けて
アロマキャンドルの香りは、リラックスタイムやリフレッシュ空間を演出したいときなど好み・気分・目的に合わせて使い分けるのがおすすめ。
リラックスタイムを演出したいときや寝る前に使う場合は、ほのかに甘みがあり、ふんわりしたやわらかな香りのものを選びましょう。ラベンダー・サンダルウッドなどの香りが向いています。
リフレッシュ空間で気分転換したいときは、ベルガモット・ティーツリー・柑橘(シトラス)系などの爽やかな香りがおすすめです。集中できる空間をつくりたいときは、柑橘(シトラス)系・清涼感のあるミント系・ハーバル系の香りも◎。
③ワックスの素材にも注目しよう
キャンドルは使用するワックスの素材によって特徴が違います。持続時間や香りのラインナップなどが異なり、自分が使いやすいものを見つけるためにもワックスの素材をチェックしておきましょう。
パラフィンワックス:スタンダードなタイプ。手軽に使いたい人に◎
手軽にアロマキャンドルを試してみたい人におすすめなのが、パラフィンワックスを使ったタイプ。主な原料は鉱物油で、一般的なキャンドルに多く使われています。燃焼効率が良いのでリーズナブルな価格のものが多く、香りのラインナップも豊富なのが魅力です。
しかしパラフィンワックスは燃焼すると独特な香りが目立ちやすく、油分の精製度が低いタイプは燃えカスや汚れが出やすい一面もあるので注意しましょう。
ビーズワックス:甘い香りが特徴。部屋やお風呂で使いたいときに
ビーズワックスは「ミツロウ」のことで、ミツバチが巣をつくるときに体内から分泌される天然由来の成分です。化粧品や食品にも使われている成分で、はちみつのようなほんのりと甘い香りが特徴的。
天然由来の成分のため、煙や燃えカス、汚れが出にくいのもポイントです。低い温度では溶けにくいため、お部屋やお風呂でゆったりと長く香りを楽しみたいときにおすすめ。
ソイワックス:香りが広がりやすく、芳香剤としても使える
アロマキャンドルの香りをいち早く楽しみたいときにぴったりなのが、ソイワックス。大豆を原料とした植物由来の成分のため低い温度でも溶けやすく、小さい炎でもワックスが溶け広がり、香りが立ちやすいのが特徴です。また、小さな火でも燃えやすいため不完全燃焼になりにくく、燃えカスや汚れ、ススが残りにくいのも魅力。
火を消したあとに残りやすい燃えカスのような独特のニオイが少なく、家具や床などにワックスがこぼした場合もふきとりやすいため、子どもやペットのいるご家庭にも向いています。
パームワックス:やさしく灯る炎でフローディングキャンドルにぴったり
天然のワックス素材として人気の高いパームワックスは、ヤシの果実や葉から採れるパーム油が主原料です。ただしアブラヤシを大量に使用するため、近年では森林伐採が問題になっています。
パームワックスを使用したキャンドルを選ぶときは、環境のことを考えたサステナブルな取り組みを行う認証がついたパーム油を使用したものをチェック!
パームワックスは天然の成分のため燃やしたあとの燃えカスや煙が出にくく、香りが長時間持続しやすいのが魅力です。お風呂で長く香りをゆっくり楽しみたいときにも◎。
クリーンに使いたいなら、そのほかの天然ロウにも注目!
環境にも配慮しながらキャンドルを使いたい人や、部屋の空気をなるべくクリーンに維持しながらアロマキャンドルを楽しみたいときは、天然ロウに着目!ミツロウやソイ、パーム以外にも、天然由来のワックスには以下の種類があります。
- コットンシード:燃焼しても空気が汚れにくい
- ライスワックス:比較的燃焼時間が長く、長時間香りを楽しめる
- モクロウ:炎のゆらめきが独特で、幻想的な雰囲気を演出してくれる
特にモクロウは「ジャパンワックス」とも呼ばれており、日本では古くから「和ろうそく」の原料として親しまれてきた素材です。天然ロウを選ぶときは、好みや目的に合わせて選びましょう。
④人気ブランドのアロマキャンドルはプレゼントにもおすすめ!
手軽に香りを楽しめるアロマキャンドルは、プレゼントにもぴったりです。普段使いや自分用に使う場合は無印やニトリなどのリーズナブルなプチプラブランドもおすすめですが、プレゼントする場合は人気ブランドのものをチェック!
人気の高いブランドのものは、ボトルデザインや香りのラインナップが豊富なため、相手の好みに合わせてセレクトしてくださいね。
L'OCCITANE(ロクシタン)は、エッセンシャルオイルをブレンドした香り豊かなアロマキャンドル。内容量が140gとたっぷりあるので、長く香りを楽しみたいときにもぴったりです。
diptyque(ディプティック)は、シンプルで高級感のあるデザインのグラスに入ったアロマキャンドル。香りのバリエーションが豊富で、果実のようなフレッシュな香りからスパイシーで甘さのある香りまで好みの香りを選びやすいのが魅力です。
Jo MALONE LONDON(ジョー マローン ロンドン)のアロマキャンドルは熟練の職人による手作業で作られているため、キャンドルにこだわりのある人にもおすすめです。品のある大人っぽいパッケージはプレゼントにも◎。
Aesop(イソップ)は、動物由来成分を使わずに作られているアロマキャンドル。燃焼時間が約55~65時間と長めのため、ゆったりと香りを長く楽しみたいときにぴったりです。
アロマキャンドルの正しい使い方
キャンドルを試してみたいものの火を点けたり、消したりするポイントがわからないとお悩みの人は多いのでは。アロマキャンドルのいい香りを長く楽しむためにも、まずは正しい使い方を押さえておきましょう。
根もとから火をつけて香りを楽しもう
アロマキャンドルに火を灯すときは、マッチやライターを芯の根もとに当て芯全体にしっかりと火を点けることがポイントです。ワックスが時間とともに均等に溶けやすくなり、香りが広がりやすくなります。
ただし火を点けてからすぐ消したり、再び点火したりするとキャンドルの溶け方にムラが出やすくなるので注意。中心部のみが溶けてしまい、キャンドル自体の燃焼時間が短くなる場合があります。1度火を灯したら、なるべく2~3時間はそのまま灯りをつけておきましょう。香りが物足りないときは1個だけではなく、複数のキャンドルを同時に使うのも◎。
火を消すときは、キャンドルスナッファーもしくは専用の蓋を使用するのがポイントです。キャンドルの火を消すのに適したアイテムを使うと消したあとの煙やススが少なくなり、まわりの空気を清潔な状態に維持しやすいのでおすすめです。
アロマキャンドルを使用するときは安全に注意しよう
火を使うアロマキャンドルの場合は、カーテン・ティッシュ・インテリアの装飾などまわりに燃えやすいものがなく、グラつかない平らな場所で使用するのがポイントです。
キャンドルを置くときは、必ず下に不燃性で耐熱性の高いプレートやコースターを敷き、床や家具などに熱が伝わらないようにしましょう。容器に入っていないボーティブタイプや造形型のキャンドルは、キャンドル全体が入る深さのある不燃性グラスや缶などに入れるのがおすすめです。
火が風であおられると炎が大きくなりやすいため、扇風機やエアコンを使用するときは風が当たらない場所で使いましょう。お風呂で使うときは、換気扇を回して空気がこもらないようにしてください。
火を灯したら消すまではキャンドルの傍を離れずにいることが大切。そして消すときはしっかり火が消えたのを確認してから傍を離れてください。特に就寝前や外出前は注意しましょう。
アロマキャンドルに関するよくある疑問
アロマキャンドルに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
アロマキャンドルの保管方法は?
アロマキャンドルは高温になると溶ける可能性があるため、直射日光が当たらない冷暗所での保管がポイントです。直射日光が長時間当たる場所に置いておくとワックスが溶けて変形したり、香りが劣化したりする場合があります。
また、湿度が高い場所や温度変化が激しい場所は避けるのがベターです。
アロマキャンドルは手作りできる?
ベーシックなアロマキャンドルは、手作りで手軽に楽しむことができます。簡単な作り方を紹介するので、自分好みの香りをアロマオイルでブレンドして楽しみたいときにもチャレンジしてくださいね。
ベーシックなアロマキャンドルの作り方- ロウソクを湯せんで溶かす
- 溶けて出てきたロウソクの芯を取り出し、軽く拭きとる
- 溶けたロウにアロマオイルを10滴ほど垂らし、よく混ぜる
- ロウを紙コップに注ぎ、固める
溶けたロウは時間が経つと固まり始めるのでアロマオイルを垂らしたら、わりばしやスプーンなどで固まる前にしっかりとかき混ぜましょう。
おすすめのアロマオイルは、以下の記事で詳しく紹介しているのであわせて参考にしてくださいね。
お部屋をいい香り&おしゃれに!今人気のアロマグッズをチェック
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以下の記事では、LIPSユーザーおすすめのアロマグッズやルームフレグランスを紹介しています。いい香りを手軽にお部屋のなかで楽しみたいときや、おしゃれな雰囲気を演出したいときにもぜひチェックしてくださいね。