
飲むヨーグルトは太る?原因とダイエット時におすすめの飲み方を解説
甘くて飲みやすく、毎日の健康維持にも嬉しい効果が期待できる飲むヨーグルト。しかし、「飲むヨーグルトは太るのでは?」「ダイエット中でも飲んで大丈夫?」と気になっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、飲むヨーグルトは太るといわれる原因を徹底解説!太らないためのポイントや、飲むヨーグルトのメリット・デメリットついてもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
業界最大手プライベートジムにて、2,000人以上に 栄養指導してきた酒飲み・元デブ管理栄養士。 重力に負けないカラダづくりを食事から徹底的にサポート。 ダイエットの敵であるストレスに負けない栄養指導をライフスタイル別・体質別に行う。 自身も管理栄養士を取得後に半年間で-15kgのダイエットに成功! 食事もお酒も楽しみながら、ゆるく健康的にやせられる「ずるやせダイエット」を提唱。続きを読む
飲むヨーグルトは太る飲み物ではない!ただし飲み方には注意

結論からいうと、飲むヨーグルト=太る飲み物というわけではありません。むしろ、選び方・飲み方によっては、毎日の健康維持やダイエット中の方の味方にもなるドリンクといえます。
ただし、商品の選び方や、飲み方によっては太ってしまう場合があります。特に、以下のような飲み方には注意が必要です。
- 甘味の強いフレーバータイプの飲むヨーグルトを毎日大量に摂取する
- お腹が空いて、夜遅くに摂取している
- 「健康に良いから」と量を気にせずに摂取する
このような習慣を続けると、知らず知らずのうちに糖質やカロリーを摂り過ぎてしまい、太る原因となる可能性があります。
本記事では、飲むヨーグルトが太るといわれる理由や、太らないための商品の選び方・飲み方のポイントについて解説します。ダイエットに活かす方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください♪
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
飲むヨーグルトで太るといわれる原因

飲むヨーグルト自体は太る飲み物とはいえませんが、なぜ「飲むヨーグルトは太る」といわれているのでしょうか?ここからは、飲むヨーグルトで太るといわれる原因や背景について詳しく解説していきます。
①糖質が多い商品もある
飲むヨーグルトのなかには、砂糖や果糖ブドウ糖液糖が多く含まれている商品もあります。特に、ブルーベリーやフルーツミックス味、鉄分入りのものなど、フレーバータイプの飲むヨーグルトは注意が必要です。
商品によって違いはあるものの、飲むヨーグルト1本あたりには、およそ5~25g以上の糖質が含まれています。市販の飲むヨーグルトは、ヨーグルト特有の酸味が抑えられ、甘くて飲みやすい商品も多いですが、そのぶん糖質が含まれていることも忘れてはいけません。
「健康に良さそうだから」と何気なく毎日飲んでいると、無意識に糖質を摂り過ぎて太ってしまう可能性があります。飲むヨーグルトを摂取する際は、パッケージに記載されている糖質の量をチェックし、過剰摂取にならないよう気をつけましょう。
②飲み過ぎでカロリーを摂り過ぎている

飲むヨーグルトは、「飲み物」として手軽に摂取できるので、つい量を気にせずに飲んでしまいがちです。しかし、あくまでも飲むヨーグルトは「乳製品」で、食品に分類されるため、摂り過ぎるとカロリー過多につながります。
特に、以下のような飲み方は太りやすくなるので注意しましょう。
- 小腹が空いたときなど、1日あたり2~3本飲んでいる
- 食後のデザート代わりに毎食飲んでいる
- 健康を意識して毎日たっぷり飲んでいる
1日の総摂取カロリー量をオーバーすると、結果的に体重が増えてしまうことにつながります。飲むヨーグルトを摂取する際は、カロリーも気にしながら飲みましょう。
③空腹時など吸収しやすいタイミングで飲んでいる

飲むヨーグルトは、飲むタイミングによっても太りやすくなる可能性があります。特に注意したいタイミングは以下のとおりです。
- 夜寝る前(22時以降)
- 朝食を抜いた状態で、昼食の時間までにがぶ飲みする
- 食事代わりにとりあえず摂取する
上記のようなタイミング(空腹時)は、体が「飢餓状態」にあります。その状態で糖質や脂質を摂取すると、エネルギーとして消費されにくく、脂肪として蓄えやすくなる傾向があるといわれています。そのため、空腹時など体に吸収しやすい時間はなるべく避けて摂取するのがおすすめです。
④乳製品に含まれる「飽和脂肪酸」を摂り過ぎている
ヨーグルトを含む乳製品には、「飽和脂肪酸」という脂質が含まれています。この脂肪酸は、体に必要な栄養素ではありますが、摂り過ぎると中性脂肪が増えやすくなり、脂肪として蓄積されやすくなるという性質があります。
特に、とろみのある濃厚タイプの飲むヨーグルトや、乳脂肪分3.5%以上の高脂肪タイプは飽和脂肪酸が多く含まれるものが多いです。毎日このような飲むヨーグルトを摂取していると、知らず知らずのうちに飽和脂肪酸を摂り過ぎている場合があるので気をつけましょう。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美飲むヨーグルトは固形のヨーグルトに比べると、加糖のものが多く糖質量やカロリーが高いものが多いです。おいしく健康に良いからといって、飲みすぎてしまうと太る原因になってしまうので気をつけましょう!
飲むヨーグルトで太らないためのポイント

次に、飲むヨーグルトを飲んでも太らないために、押さえておきたいポイントについて解説します。商品の選び方や飲む量、おすすめの飲むタイミングなどをご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
①無糖・低糖タイプを選ぶ|糖質・カロリーを抑えられる
飲むヨーグルトで太らないためにまず見直したいのが、選ぶ商品の種類。「砂糖入り」「果物入り」「鉄分・カルシウムプラス」などの商品は、どうしても糖質・カロリーが高くなりがちです。
糖質やカロリーを抑えたい人は、パッケージに「無糖」または「砂糖不使用」と明記されている商品を選ぶと良いでしょう。「低糖質」や「カロリーオフ」表示のあるものもおすすめです。
また、成分表示で1本あたり糖質10g以下のものを目安に選ぶと、糖質の過剰摂取を抑えられますよ。
②摂取量目安を守り食事の総カロリーを意識|過剰摂取を防ぐ

「体に良いから」と摂取し過ぎると、どんな食品でも太る原因になり得ます。
普段の食事をしっかり摂ったうえで飲むヨーグルトをプラスすると、カロリーオーバーとなり太る可能性が高まります。飲むヨーグルトを太らずに楽しむには、飲むヨーグルトも「食品の一部」と捉えることが大切です。
太らないための飲むヨーグルト摂取量目安は、1日1本(200ml前後)。他の食事とあわせても、1日の総摂取カロリーをオーバーしないように意識して飲みましょう。
ヨーグルトを食べるおすすめのタイミングと効果的な食べ方については、以下の記事も参考にしてみてください!
③朝や間食に取り入れるのがおすすめ|カロリー消費しやすいタイミングで飲む

飲むヨーグルトは、摂取するタイミングによって体への吸収や脂肪の蓄積のしやすさが変わります。
飲むヨーグルトを飲むおすすめのタイミングは、以下のようなものがあります。
- 朝食時:体への吸収がスムーズな時間帯
- 間食時(14~16時頃):血糖値が安定しやすい時間帯
- 運動後:栄養として体に吸収されやすい
逆に、就寝前や深夜の摂取は体に脂肪として蓄積されやすくなります。太らないために、夜遅い時間に摂取するのは控えましょう。
夜にヨーグルトを食べるメリット・デメリットについては以下の記事をチェックしてみてください!
④低脂肪・無脂肪タイプを選ぶ|飽和脂肪酸を控えめに
濃厚な味わいやコクのあるタイプの飲むヨーグルトは、乳脂肪分が高く、飽和脂肪酸が多く含まれている可能性があります。
脂質を控えめにしたい場合は、「低脂肪」・「無脂肪」・「脂肪ゼロ」の商品表示があるものに注目してみてください。また、成分表示で脂質が2g未満/100ml程度に収まるものを選ぶのもおすすめです。
さらに、飲むヨーグルトだけでなく、食事全体の脂質バランスも意識しながら摂取することも大切です。
飲むヨーグルトに期待できる効果4選

飲むヨーグルトを飲むと、健康や美容にどのようなメリットがあるのでしょうか?続いては、飲むヨーグルトに期待できる効果について解説します。
①毎日の健康維持に役立つ
飲むヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が含まれています。善玉菌とは、体にとって良いはたらきをする腸内細菌のことです。腸内の善玉菌は、食生活の乱れや運動不足、ストレスなどによって不足しやすくなるといわれています。
飲むヨーグルトを摂取することで、忙しい現代人に不足しがちな善玉菌を補うことができます。その結果、毎日の健康維持に役立つでしょう。
毎日の健康維持をサポートする食品としては、リンゴ酢やオートミールも挙げられます。効果や取り入れ方は、以下の記事をチェックしてみてください!
②満足感があり間食を防げる
飲むヨーグルトには、たんぱく質や乳脂肪も含まれており、飲むと満足感を得やすいというメリットもあります。
特に、朝食や間食の置き換えとして取り入れることで、無駄な間食を防ぐことにつながり、ダイエットにも役立つでしょう。「ついつい食べ過ぎてしまう」「ダイエット中の栄養不足が心配」という人にも飲むヨーグルトはおすすめです。
他に満足感を得やすい飲み物としては、プロテインが挙げられます。プロテインの置き換えダイエットのやり方については、以下の記事をチェックしてみてください!
③毎日のキレイにもアプローチ!

飲むヨーグルトを摂取して善玉菌を腸に届けることで、健康だけでなく、美容へのアプローチも期待できます。
飲むヨーグルトには、善玉菌以外にも良質なたんぱく質やカルシウム、炭水化物など、多くの栄養素が含まれています。普段の食事だけでは摂取しにくい美容に嬉しい成分(ビタミンなど)が含まれているものもあるので、毎日のキレイをサポートしてくれるでしょう。
④不足しがちな鉄分・カルシウムの補給にも
一部の飲むヨーグルトには、鉄分・カルシウム・ビタミン類などが強化されている商品もあります。なかには、1本で1日に必要な鉄分の半分を補える商品も販売されていますよ!
鉄分やカルシウムは、体のさまざまな機能を支える大切な栄養素ですが、普段の食事だけでは不足しがちです。それらの栄養素が豊富に含まれている飲むヨーグルトを飲むことで、毎日の元気をサポートする効果が期待できます。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美飲むヨーグルトには乳酸菌の量に特化したものや鉄や葉酸、カルシウムなどの栄養素が強化されているものなど、さまざまな商品が発売されていますね!目的や体調に合わせて選ぶのがおすすめですよ。
飲むヨーグルトに太る以外のデメリットはある?

栄養豊富な飲むヨーグルトですが、飲む際にいくつか注意したいポイントがあります。続いては、飲むヨーグルトを飲むことで、太る以外に考えられるデメリットについて解説します。
①糖質・添加物が気になる商品もある
市販の飲むヨーグルトのなかには、糖質や添加物が多く含まれている商品があります。特に、以下のような成分には注意が必要です。
- 果糖ブドウ糖液糖
- 香料・着色料
- 人工甘味料
飲むヨーグルトは、より飲みやすくするために、固形のヨーグルトよりも糖質や添加物が多く含まれやすい傾向があります。これらの成分を摂り過ぎることで、健康リスクにつながってしまう可能性が考えられます。
毎日飲むヨーグルトを飲む習慣がある人は、なるべくシンプルな無糖タイプや添加物が少ないタイプを選ぶと良いでしょう。血糖値が気になる人は、医師に相談しながら適切な商品を選ぶのもおすすめです。
②乳糖不耐症の人はお腹がゆるくなることも

「乳糖不耐症」という、乳製品を摂取すると、下痢やお腹の不調を起こしやすい体質の人もいます。乳糖が含まれる飲むヨーグルトを摂取すると、その人の体質によっては不調を感じてしまう場合があります。
対策としては、少量ずつ様子を見ながら取り入れると良いでしょう。また、乳糖分解済みの「乳糖ゼロ」の商品を選ぶのもおすすめです◎
③アレルギーや体質に合わないこともある
アレルギーや体質によって、飲むヨーグルトが体に合わない人もいます。
特に、牛乳由来のアレルギーを持っている人は注意が必要です。ヨーグルトを生活に取り入れる場合は、医師に相談のうえ、豆乳ヨーグルトなどの植物性のヨーグルトを選ぶと良いでしょう。
飲むヨーグルトをダイエットに活かす方法

ここからは、飲むヨーグルトをダイエットに活かす方法について解説します。ダイエット中に飲むヨーグルトを取り入れたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
①朝食に取り入れて朝から元気に!

飲むヨーグルトは、朝食に取り入れるのがおすすめです。栄養が不足した朝の体に、乳酸菌やカルシウム、たんぱく質などを効率良く補給することができます。また、飲むヨーグルトは食欲がないときでも取り入れやすいので、朝食が重く感じる人にもぴったりです◎
おすすめの組み合わせとしては、無糖タイプの飲むヨーグルトとバナナ1本。乳酸菌とともに、バナナに含まれるオリゴ糖や食物繊維、ビタミンなどの栄養素も補給できます。プロテイン入りの高たんぱくタイプの飲むヨーグルトで、満足感をアップさせるのも良いでしょう。
朝食には、プロテインやオートミールもおすすめです。朝食にプロテインを飲むメリット、朝食におすすめのオートミールレシピは以下の記事をチェックしてみてください!
②間食を置き換えて余分なカロリーをカット
ダイエット中に気をつけたい「間食」を飲むヨーグルトに置き換えるのもおすすめです。
飲むヨーグルトを間食に置き換えるメリットとしては、満足感があるので、過食予防に役立つことがあります。また、甘いフレーバータイプのものは、スイーツ代わりとしても楽しめるでしょう。さらに、ビタミン・ミネラルなどの栄養素も補給できます。
ただし、飲むヨーグルトには糖質が多く含まれているので、飲み過ぎは禁物です。よりヘルシーに満足感を得るために、無糖タイプのヨーグルトと果物やナッツを組み合わせて食べるのもおすすめですよ。
プロテインバーやスムージーも間食におすすめです。プロテインバーのメリット・デメリットやスムージーのレシピは、以下の記事をチェックしてみてください!
③高たんぱくタイプを運動後のリカバリー食に活用

筋トレや有酸素運動をする習慣がある人は、運動後の栄養補給として飲むヨーグルトを活用するのも良いでしょう。
特におすすめなのが、高たんぱくタイプの商品です。高たんぱくタイプの飲むヨーグルトは、1本あたりたんぱく質がおよそ10~15g以上含まれています。甘さが控えめで、糖質も低めのものが多いので、運動をしたあとにぴったりです。
飲むタイミングとしては、体への吸収が良いといわれている運動後30分以内がおすすめです。
プロテインダイエットの正しいやり方や、筋トレ・ダイエット効果を高める飲み方は、以下の記事を参考にしてみてください!
④夜に飲む場合は飲み方に一工夫を
夜に飲むヨーグルトを飲む場合、タイミングと内容を工夫すれば太りにくくすることが可能です。
- 寝る1~2時間前までに摂取する
- 無糖タイプや低脂肪タイプの商品を選ぶ
- 軽めのデザート感覚で摂取する
飲むヨーグルトは、就寝前に飲むと脂肪として蓄えられやすくなるため、就寝時間のギリギリに飲むのは避けましょう。また、食事代わりにたっぷり飲むのではなく、軽めのデザート代わりに摂取するのがおすすめです。
ヨーグルトの一日の摂取量目安については、以下の記事を参考にしてみてください!
飲むヨーグルトで太るとは限らない!ただし商品選びや飲み方に注意しよう

今回は、飲むヨーグルトが太るといわれる原因について解説しました。
飲むヨーグルトは決して太る飲み物ではなく、むしろ毎日の健康サポートに役立つものといえます。ただし、商品の選び方や飲み方によっては太る可能性もあるので注意が必要です。
ぜひ本記事を参考に飲むヨーグルトを適切に選び、日々の食事や間食に取り入れてみてくださいね♪
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美飲むヨーグルトは上手に活用することで、ダイエット時の栄養補給や美容効果、健康サポートなどさまざまな効果が期待できます。また、毎日をスッキリと過ごしたい方をサポートしてくれます。おいしい健康習慣として取り入れていただくのも良いですね。
飲むヨーグルトには体内環境をサポートする乳酸菌やたんぱく質、カルシウムなどの栄養素が補えます。上手に取り入れれば、ダイエット時の栄養補給や美容にも良い飲み物ですね!