乾燥肌でも洗顔しないのは汚肌の原因に!朝晩も必ず洗顔をしよう
「洗顔は必要な皮脂まで洗い流すため、水ですすぐだけの方が肌に良い」という話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは肌荒れを起こす原因になります。
寒い冬でも、寝ている間は皮脂が出るもの。その皮脂が肌の上で酸化し、汚れとなって肌に刺激を与えてしまいます。その刺激が美肌キープに欠かせない「肌のバリア機能」を低下させ、肌荒れや乾燥を招くのです。
皮脂や汚れは水では落としきれず、洗顔料で落とすしかありません。水ですすいだけでスキンケアをしていた方は、汚れを肌にのせたままスキンケアをしていたという、とっても怖い状態。
洗顔をして汚れを落とすところからスキンケアは始まっています。乾燥肌でも、必ず洗顔料を使って洗顔をしましょう。
乾燥肌向き洗顔料の選び方
乾燥肌向き洗顔料の選び方①保湿成分・美容成分配合
乾燥肌は洗顔で汚れと同時に、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。洗顔後の突っ張りの原因は、必要な皮脂がなくなることで起きます。洗顔後も潤いを保つためには保湿成分・美容成分が配合されていることが重要です。
洗顔料に含まれる美容成分は、ほとんどが洗顔をしながら肌に密着する処方をされているため、洗い流した後も肌に残りやすくなります。
乾燥肌向き洗顔料の選び方②洗浄成分
洗顔料には界面活性剤が含まれていますが、界面活性剤は汚れをきちんと落とす上で欠かせない成分です。しかし、肌の刺激となりにくい天然由来の界面活性剤だと安全性が高いため、界面活性剤イコール悪いものと決めつける必要はありません。
アミノ酸系・石鹸素地などは刺激が少ない界面活性剤のため、乾燥肌向きです。
乾燥肌向き洗顔料の選び方③低刺激・弱酸性・無添加
乾燥肌にとってアルコール・パラベン・鉱物油などは刺激となり、肌の乾燥を促進させてしまいます。
皮脂が足りない乾燥肌は、低刺激や無添加、肌と同じ弱酸性タイプだとすっきり落とせて洗いあがりも突っ張りません。
乾燥肌向き洗顔料の選び方④洗顔料の種類
洗顔料には、一般的なフォームに加えて石鹸、ジェル、泡、ミルクなど種類があります。
その中でも乾燥肌におすすめの洗顔料は、フォーム・泡・ミルクです。固形石鹸タイプはアルカリ性で洗浄力が強いため乾燥肌には向いていません。ですが色味のない透き通った固形石鹸は保湿成分が配合されているため、乾燥肌でも使えます。
ジェルは脂性肌向きのため、乾燥肌さんは使用を避けましょう。
乾燥肌の洗顔方法と洗顔ポイント
乾燥肌の洗顔ポイントは摩擦を与えない
乾燥肌の洗顔は、摩擦を与えず、指が顔に当たらないよう、泡だけで洗います。間違った洗顔方法で多いのは、指で摩擦を与えることで乾燥を深刻にさせてしまうことです。
なので洗顔ネットを使い、十分に泡立てましょう。他にも、100均で容器と小さくスリムな泡だて器を購入して泡立てている人も。泡立てのポイントは、少しづつ水を足していくことです。泡立てが苦手な人は泡タイプの洗顔料を使うと便利です。
泡立たない洗顔料は、少し多めに取り、軽い力加減で洗顔料と指間に隙間ができるような感覚で汚れと馴染ませましょう。
乾燥肌におすすめの洗顔方法
- 泡を顔全体に広げる
- 軽いタッチで泡を押す
- 泡で円を描きながら隅々まで洗う
- 小鼻や目頭は指で優しく洗う
- 32度ほどのぬるま湯ですすぐ
- ひたすら水をかけるようにして手を当てない
- タオルで押しながら水分を取る
朝の洗顔は?乾燥肌なら押えておきたい洗顔の注意点
①洗顔後はキッチンペーパーで拭く
乾燥肌は、特に顔の皮膚が薄く、肌のバリア機能が低い傾向にあります。タオルの繊維が肌に合わずに荒れやすくなったり、タオルのホコリが肌に付着することも。体と違って顔はメイクをするし、常に外気にさらされているためデリケートです。
洗顔後はタオルではなく、キッチンペーパーで拭きましょう。正しくは、拭くのではなく、キッチンペーパーをそのまま顔にあて、水気を吸い取ります。ホコリも付かず、摩擦の負担も減らすことができます◎
②お風呂上りはスプレー化粧水で保湿の繋ぎを
お風呂の後は、すぐに保湿することが大切です。けれど、体を拭いていると顔が乾燥してきてしまいますよね。そこで、脱衣所にストックして置いてほしいのがスプレー化粧水です。
浴室内で体を拭いて、脱衣所に出たら顔を中心に首やデコルテまでシュッと吹きかけましょう。
これをするだけで、水分の蒸発を防ぐことができ、乾燥を遅らせてプレ化粧水代わりにもなりますよ!
監修者
医療法人容紘会高梨医院 院長吉岡 容子
③乾燥が酷いときの朝洗顔は水クレンジング
洗顔のやり過ぎは、乾燥肌さんにとって死活問題。かといって寝ている間に出た皮脂は乾燥や肌荒れの原因になります。
そこでおすすめなのが、水クレンジングで拭き取るかミルクタイプの泡立たない洗顔料を使う方法です。
▼水クレンジングのメリット
- 天然界面活性剤なので余分な皮脂だけを落とせる
- 拭き取り後はスキンケアがすぐできるから時短になる
- 保湿成分が配合されているので拭き取り化粧水感覚で使える
水クレンジングはコットンによる摩擦軽減のために、たっぷりとって優しくすべらせることが重要です。
乾燥肌は洗顔から見直して
スキンケアはクレンジングから既に始まっています。クレンジングや洗顔を適当にしていると、どんなに高価な化粧水を使っても効果は半減してしまいます。自分に合った洗顔料を見つけ、洗顔から見直して乾燥に負けない肌作りをしましょう。
「洗顔後の保湿は30秒以内に」ということも言われますが、現在、洗顔後30秒以内にスキンケアをしなければいけない、という方針はありません。30秒にこだわらずに、なるべくすぐ保湿することを心がけて下さい。