わたしの肌は牛乳石鹸で洗顔しても大丈夫?青箱と赤箱の成分を徹底解説【おすすめの洗顔方法や効果も】
「牛乳石鹸で洗顔してよかった!」という口コミもあれば、「肌荒れした」という口コミも見かけます。実は、牛乳石鹸は肌質によって効果に差があるんです。この記事では、牛乳石鹸の青箱・赤箱の成分比較から、おすすめの洗顔方法も合わせてご紹介します!
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牛乳石鹸で洗顔しても大丈夫!
牛乳石鹸は、体用石鹸として認知されていますが、洗顔として使う人も多いです。実際にLIPSでも数多くの口コミがあります。
わたしはこれを夜の洗顔に使っています!
ふみ
以前は身体と朝の洗顔のみに使用していたのですが、夜用にしていた洗顔料が切れてからは夜もこちらを使うようになりました。
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顔と体で併用できればお財布に優しいので、洗えるものならぜひ洗いたいですよね。自分の肌に合うかどうか、カウブランドの牛乳石鹸「赤」「青」の成分を確認してみましょう。
牛乳石鹸「赤」「青」の成分比較
青箱の全成分を徹底解説
さっぱりタイプと書かれた青箱にはどんな成分が含まれているのでしょうか。成分表示は、比率が多い成分順に記載されるので、順番通りにご紹介しますね。
《成分1》石ケン素地は成分ではなく総称
石ケン素地とは、石鹸を作るために必要なさまざまな成分の総称のこと。石ケン素地の主成分は、「高級脂肪酸ナトリウム」と呼ばれる界面活性剤です。公式サイトでも、「天然の油脂から作られる界面活性剤」と書かれています。
「天然ものなら刺激が少なそう」「優しそう」というイメージがありますが、結局は水酸化ナトリウムとくっつけて作られるので、「無添加」「オーガニック」の分類には入りません。
石ケン素地は、窯だき製法によって作られています。油脂に含まれるうるおいが残るように、手間ひまかけて丁寧に作られているのが特徴です。石ケン素地は、石鹸の95%以上を占めるといわれており、ほぼ界面活性剤だと思っていいでしょう。
《成分2》香料が2番目にくるほど香りは強め
牛乳石鹸は、石鹸の中でも香りが強いのが特徴です。青箱は、「さわやかなジャスミン調の花の香り」と記載されていますが、鼻炎持ちの私には赤箱とそこまで違いがわかりません。
2番目に香料がくるということは、他社の石鹸より少し多めに配合されている可能性が高いです。
《成分3》乳脂(牛乳)は油による被膜効果が期待できる
乳脂は、牛乳成分から作られた油分です。LIPの口コミでは、「ミルク成分」「ミルクパウダー」と呼んでいる人もいました。油分なので水分補給をするというより、皮膚の表面を油でコーティングして保護する役割を担っています。
そのため、洗いあがりの乾燥予防が期待できる成分です。
《成分4》水はほとんど含まれていない
ここで水がきましたね。石ケン素地が全体の95%以上といわれているので、水分量はごく少量だと思っていいでしょう。
《成分4》ステアリン酸は石鹸の使用感をよくする働きがある
ステアリン酸は、脂肪酸の1種です。石ケン素地で出てきた高級脂肪酸ナトリウムの脂肪酸と一緒なのかは不明ですが、あとから脂肪酸を追加したのは以下の理由が考えられます。
- 使用感をしっとりさせるため
- 石鹸に含むアルカリ性を和らげるため
ステアリン酸は、テクスチャーをなめらかにする働きがあり、クリームや乳液に使用されることが多いです。また、アルカリ性物質を多く含む石鹸の刺激を和らげるために、酸性にあたるステアリン酸でバランスを保ちます。
おそらく、石ケン素地の脂肪酸もステアリン酸を使っていると予想しています。化粧品のほとんどに使われている成分なので、そこまで警戒すべき成分ではないでしょう。
《成分5》酸化チタンは石鹸を白くする着色料
酸化チタンは、着色力にすぐれた白色顔料です。顔をトーンアップさせるのではなく、石鹸を白くするために配合されています。牛乳のような真っ白な色合いが魅力ですが、牛乳の色ではなく酸化チタンによるものだったんですね。
《成分6》EDTA-4Naは金属イオンによる泡立ちの劣化を防ぐ
EDTA-4Naは、泡立ちをよくする働きがあります。脂肪酸入りの石鹸は、マグネシウムやカリウム(金属イオン)が含まれる水道水で濡らすと、泡立ちが悪くなるのがデメリット。EDTA-4Naは、金属イオンを抑制するキレート作用があり、石鹸の劣化を予防します。
洗顔フォームや固定石鹸によく含まれているので、そこまで珍しい成分ではないでしょう。
赤箱は青箱の成分にスクワランがプラスされている
牛脂と水の間に「スクワラン」が記載されている
赤箱は、青箱の成分にスクワランが追加されています。スクワランとは、サトウキビやオリーブから抽出される植物由来の油分「スクワレン」を硬化処理してできた成分のこと。さらっとしたテクスチャーですが、皮膚につけた時にしっとり感を演出します。
牛脂と水の間に記載されているので、そこまで多く配合されていませんが、青箱と比べるとなめらかな洗いあがりが特徴です。
ローズの香りらしいが…
赤箱は「ローズ調の香り」とのことですが、青箱とそこまで違いがわかりませんでした。どちらも「ザ・石鹸」という香りがします。こちらも香料が2番目に記載されているので、香りは強めです。わたしの鼻がおかしいだけかもしれませんが、香料の中身が気になります。
青箱と赤箱の大きさや価格を比較
青箱と赤箱は、種類によってサイズや価格が違います。まずは、お試ししやすいレギュラーサイズから。すべて税込金額です。
- 青箱:1個85g(¥96)
- 赤箱:1個90g(¥110)
赤箱のほうが量が多く値段も高めです。1gあたりの値段はそこまで変わりませんね。次は、ボディ用におすすめの「バスサイズ」「赤箱 ちょっと大きめ」です。
- 青箱:1個130g(オープン価格)
- 赤箱:1個125g(¥151)
今度は、青箱のほうが5g多いのですが、オープン価格のため価格は比較できず・・・という結果になりました。最後は、お得なギフト用10個セットです。
- 青箱:1個85g(¥968)
- 赤箱:1個90g(¥1,100)
レギュラーサイズとサイズが一緒で、価格はほぼその10倍です。基本的に赤箱のほうが価格は上になり、青箱のほうが若干コスパがよいという結果になりました。
【ニキビ・黒ずみ毛穴】牛乳石鹸の洗顔効果
過剰分泌した皮脂を洗い流してニキビを防ぐ
牛乳石鹸のほとんどは界面活性剤で作られているため、洗浄力は強めです。肌がカッピカピにならないように、乳脂やステアリン酸で洗いあがりをなめらかにしています。そのため、皮脂の過剰分泌によるニキビの予防におすすめです。
ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌により毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖することで炎症が起きます。思春期ニキビは、この皮脂の過剰分泌によって発生しやすいです。
皮脂の過剰分泌の原因は、ホルモンバランスの影響や油分が多い食生活・ストレスなどさまざまです。皮脂の分泌をコントロールすることも大切ですが、すでに顔が油田状態の人は、ある程度皮脂を取り除く作業が必要です。
牛乳石鹸は、必要以上に油分が入っていないシンプルな造りになっているので、油が出やすいニキビ肌さんにぴったり。薬用ではないので、アクネ菌に直接的なアプローチは難しいですが、ニキビの原因菌を作る過剰な皮脂へのケアはできます。
角栓詰まりによる黒ずみ毛穴も牛乳石鹸を試す価値あり
洗浄力が高い牛乳石鹸の場合、黒ずみ毛穴へのアプローチを期待する人も多いでしょう。黒ずみ毛穴の原因によっては、牛乳石鹸を試す価値アリです。黒ずみ毛穴には、大きくわけて2種類あります。
- 角栓タイプ:皮脂や古い角質によってできる角栓が毛穴に入ることで黒ずんでみえる
- メラニンタイプ:紫外線やターンオーバーの乱れによってメラニンが増殖して毛穴が黒ずんでみえる
見た目はほぼ一緒ですが、角栓タイプは肌がザラザラしています。メラニンタイプは、ザラザラしていません。牛乳石鹸でケアできるのは、角栓タイプの黒ずみ毛穴です。
角栓詰まりを予防するには、皮脂や角質を蓄積させないことがポイントです。牛乳石鹸で正しく洗顔できれば、憎き黒ずみ毛穴が目立たなくなるかもしれません。
牛乳石鹸の正しい洗顔方法
牛乳石鹸で洗顔する時、いくつかポイントがあります。まずは、洗顔の順番からご紹介しますね!
- 泡立てネットを使って牛乳石鹸を泡立てる
- 手のひらが見えなくなるまで泡を作る
- 汚れが気になる部分から泡を顔に乗せる
- 手が肌に触れないように泡の弾力で洗っていく
- 10~20秒後、ぬるま湯で洗い流す
もふもふの泡を作った後、手が皮膚に触れないように泡を押すイメージで洗顔するのがポイントです。皮膚を直接手でゴシゴシしなくても、泡の弾力だけで汚れは落ちます。また、泡が肌に乗る時間が長ければ長いほど皮脂や水分が奪われ乾燥の原因になるので、長くても20秒ほどで洗い流してください。
牛乳洗顔を泡立てる時は専用ネットが必須!
石鹸は、泡立てることで界面活性剤の力が働き、洗浄力が強くなります。そのため、石鹸を泡立てるのは正しい洗顔をする上で、とても重要なこと。しかし、洗顔フォームと比べて、固くしっかり練った固形石鹸のほうが泡立ちにくいです。
牛乳石鹸を泡立てる時は、泡立てネットが必須!洗顔ネットに牛乳石鹸を入れて、20℃以上のぬるま湯で濡らしながら、空気を含ませるイメージで泡立てていきます。上の画像くらいのモコモコ泡になるのが理想です。
この画像の量では少し物足りません。牛乳石鹸の泡は「弾力あるモチモチ泡」というより「ホイップのようなフワフワ泡」に仕上がるので、顔に乗せると少量ではすぐなくなってしまいます。泡で出てくるハンドソープの泡に近いですね。
無印良品の洗顔ネットは、ネットが大きめに作られており、細かめのメッシュによって濃密な泡が作れます。
DAISOのほいっぷるんは、泡だて器のようにシャカシャカ動かすだけで濃密泡ができあがります。泡立てネットでも理想の泡が作れなかった人におすすめです。
- 容器の中にぬるま湯を少量(底が浸かるか浸からないか程度)入れる
- 穴が空いた蓋の部分に牛乳石鹸をこすりつける
- ひたすら上下にカシャカシャ動かしながら泡立てる
水の量は少なめにして、足りなければ後から足していったほうが失敗は少ないです。わたしも泡立てネットで石鹸が泡立てられない1人ですが、この方法で毎日濃密なモチモチ泡を作っています。不器用さんはぜひお試しください!
牛乳石鹸のデメリットやよくある疑問【肌荒れする可能性は?】
牛乳石鹸で肌荒れ発生!「石鹸=低刺激」ではない
牛乳石鹸を使用して、喜びの口コミがある一方、「肌荒れした」「肌がヒリヒリする」などネガティブな口コミも見かけます。「石鹸=低刺激で荒れにくい」という先入観を持つ人もいますが、弱アルカリ性の牛乳石鹸は低刺激処方をあまり施していません。
必要最低限の成分のみで作ったシンプルさが魅力な分、肌の乾燥を防ぐ成分が他社の顔用石鹸と比べて少ないです。つねに油ギッシュ状態なオイリー肌さんより、乾燥肌・敏感肌さんが使ったほうが肌荒れするリスクが高まります。
とくに敏感肌さんは、「余計なものが入っていないから」という理由で牛乳石鹸を使うと、脱脂力で肌が大変なことに…。敏感肌用の洗顔料は、石鹸に限らずいろいろ登場しています。
ミノンの石鹸は、アミノ酸系洗浄成分「パーム脂肪酸グルタミン酸Na」が使われており、刺激が少なく肌を労わりながら洗えるが特徴です。
個人差はあるけど…牛乳石鹸はオイリー肌さんにおすすめ
牛乳石鹸の成分を調べた結果、基本的にオイリー肌さん向けの石鹸だと感じました。洗浄力が強いので、乾燥肌さんや敏感肌さんには負担をかける可能性があります。
スクワラン入りの赤箱は、しっとりタイプと記載されていますが、配合率は決して高いものとはいえません。「青箱よりは気持ちなめらかな洗いあがりかな?」程度の差です。
もちろん個人差はあるので、乾燥肌さんや敏感肌さんでも使える口コミもありました。肌質に合うかどうか心配な人は、先にボディ用か皮脂が多いTゾーンのみに使って、パッチテストをしてみるのがおすすめです!
新鮮な牛乳からつくられたミルク成分が配合されてるので肌をなめらかにしキメを整えてくれるのでお気に入りです♪ 敏感肌さんにも使いやすいと思います🙋♀️
フォロバ100 🧚♀️ スキンケアマニア🍑
気を付けてほしいのが、油分が多く水分が少ないインナードライ肌さんです。Tゾーンは脂っぽく頬や口周りが乾燥しやすいのが特徴で、オイリー肌と勘違いする人もいます。インナードライ肌さんが牛乳石鹸を使うと、油分と一緒に水分を奪われるので肌荒れのリスクが…。
「はたして自分は本当にオイリー肌なのか」「実はインナードライ肌じゃないのか」と自信がない人は、一度肌質をチェックしてみてください!
黒ずみ毛穴対策でクレンジングオイルと牛乳石鹸のW洗顔はおすすめしない
角栓詰まりによる黒ずみ毛穴をどうにかするために、クレンジングオイルと牛乳石鹸で洗う人がいます。しかし、クレンジングオイルはあくまでメイクを落とすために作られたアイテムなので、黒ずみ毛穴までアプローチするのは難しいです。逆に、必要以上の皮脂を除去すると乾燥する原因になります。
メイクをした日はクレンジングを使うべきですが、わざわざ素肌にW洗顔するメリットは少ないです。洗浄力が強い牛乳石鹸だけで、皮膚を清浄にする効果は期待できます。
顔に合わなかったら?ボディ用以外にも使い道がある
もし牛乳石鹸が顔に合わなかった場合、他にもさまざまな使い道があるので紹介します。
- ボディ用として使う
- 液体石鹸を手作りする
- 服のシミ汚れを落とす時に
- 食器用洗剤として
- 芳香剤代わりに
元々全身用ソープなので、ボディ用で代用できるのは想像できますよね。アルカリ性の石鹸は、洗浄力が高く皮脂汚れが落ちやすいので、服のシミぬきや食器用洗剤として代用できます。石鹸の香りが好きな人は、石鹸を削って瓶やお茶パックの袋に入れれば芳香剤のできあがりです。
牛乳石鹸の使い道の中で、液体石鹸にする方法が気になる人も多いでしょう。次に、固形石鹸から液体石鹸にする方法をご紹介します!
牛乳石鹸から液体石鹸にする方法
材料は、牛乳石鹸・おろし金・熱湯(ミネラルウォーターのほうが◎)・耐熱容器・ポンプ式のボトルの5点です。
- 牛乳石鹸をおろし金で粉末状にする
- 牛乳石鹸の3倍の熱湯を耐熱容器に入れる(青箱のバスタイプ130gに対して熱湯390ml)
- 一晩放置する
- ポンプ式のボトルに入れる
お湯を入れて放置することで、ジェル状になり液体石鹸が完成します。もし固まってきた場合は、お湯を少量加えると復活するので、気になる人はぜひやってみてください!
牛乳石鹸の成分や特徴を理解して正しい洗顔やスキンケアを心掛けよう
牛乳石鹸で洗顔すると、過剰な皮脂や汚れを落として、肌をすこやかに保つ効果が期待できます。とくに、皮脂の過剰分泌によるニキビや角栓詰まりによる黒ずみ毛穴に悩む人におすすめです。牛乳石鹸の成分を理解して、自分の肌質に合うかどうかチェックしてみましょう!
この記事で紹介した商品
商品画像 | 商品情報 | 参考価格 | 評価 | ランキングIN | 特徴 | 商品リンク |
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カウブランド 青箱 (さっぱり) | 290円〜〜 |
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