電子レンジで簡単!ホットタオル(蒸しタオル)の作り方と使い方
さまざまなケアに活用できるホットタオル。美容室やエステで使われるととても気持ちいいですよね。家でもホットタオルを使ってケアしたい方必見!
今回は、電子レンジホットタオルを作る方法や使うときのポイント、おすすめのケア方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
2011年医師免許取得。初期研修を経て総合診療医として幅広い疾患の治療に携わる。 2020年からは見た目のコンプレックスを解消してよりよい人生を送ることができるような医療を提供したいとの願いから医療法人ウェルパートナーで主任医師を勤め、美容皮膚科領域での診療をメインに行っている。続きを読む
ホットタオル(蒸しタオル)は、こんなお悩みの人におすすめ!
まずは、ホットタオルはどんなお悩みがある方におすすめなのかを見ていきましょう。
毛穴汚れが気になる人
毛穴汚れは、皮脂と角栓が混ざり固まってできた角栓が主な原因です。ホットタオルを使うと、タオルから出る蒸気で毛穴が開き、その後の洗顔やクレンジングで毛穴汚れが落としやすくなります。
毛穴汚れが気になる方は、洗顔やクレンジングの前にホットタオルを使ってみて。
化粧のノリが悪い人
肌が乾燥していたりゴワゴワしていたりして化粧ノリが悪い人にもホットタオルがおすすめです。洗顔後、ホットタオルで1分間ほど顔を覆うと肌が温まって血行がよくなり、肌が柔らかい状態になるためスキンケアのなじみがよくなります。
スキンケアのなじみがよくなることで、普段と同じアイテムを使っていても、よりしっとりうるおって化粧ノリがよくなりますよ。
むくみや血行不良が気になる人
むくみや血行不良が気になる方は、冷えが原因かもしれません。ホットタオルを使って温めることで血管が拡張し、血流が良くなります。すっきりして、顔色もいきいきとした印象になれるでしょう。
首元など太い血管が通っているところにホットタオルをあてると、より温まりますよ。
目の疲れが気になる人
パソコンやスマートフォンの見過ぎなどで目の疲れが気になる方にもホットタオルはおすすめです。
ホットタオルを目元に30秒ほどあてると、じんわりと温まって目のまわりがほぐれるような感覚に。休憩時間にも手軽にできるので、ぜひ試してみて。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
家で簡単にできる!ホットタオル(蒸しタオル)の作り方
ここでは、家でホットタオルを作る方法について紹介します。
作り方① 電子レンジを使う
まずは、電子レンジでホットタオルを作る方法を紹介します。電子レンジを使えば簡単にホットタオルを作れるので、手軽に実践したい人におすすめです。
- タオルを水で濡らして固く絞る
- 絞ったタオルをラップで包む
- 電子レンジで500W・30秒~1分間あたためる
3ステップで簡単にホットタオルを作れます。
電子レンジから取り出したタオルは熱くなっているので、ラップをはずす際や、顔にあてるときはやけどに注意しましょう。顔に使う前には、タオルを広げて粗熱を取ってから使うようにしてくださいね。
作り方② お湯を使う
続いては、お湯を使ったホットタオルの作り方を紹介します。電子レンジがないときや、外出先でも簡単に作れますよ。
- 洗面器に50℃前後のお湯を用意する
- タオルをお湯に浸す
- タオルをお湯から取り出して絞る
洗面器にお湯を準備するだけの簡単な方法で、電子レンジよりもやけどしにくいやり方です。洗面器に入れるお湯が熱くなりすぎないように注意しましょう。
作り方③ スチームウォーマーを使う
続いては、スチームウォーマーを使う方法を紹介します。
- スチーマーの水タンクに水を入れる
- タオルをセットする
- 約5分間加熱する
スチームウォーマーは、タオルをスチームで蒸して温める機械のこと。美容室やサロンなどでよく見かけますよね。最近は家庭用のコンパクトサイズのものも販売されているので、ホットタオルを作る機会が多い方はチェックしてみてください。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
ホットタオルを用意するには、電子レンジ、お湯、スチームウォーマーを使用した方法があります。スチームウォーマーは温度調節がしやすいですが用意するにはコストがかかります。
電子レンジやお湯を使用すると気軽にホットタオルを用意できるのでおすすめです。しかし、電子レンジやお湯を使用すると温度調節が難しいこともあります。実際に顔に当てる前に必ず温度を確認するようにしましょう。
また、お湯を使用したホットタオルは冷めやすいため、手際よく顔に乗せるようにして下さい。
冷めにくいホットタオル(蒸しタオル)を作るコツ
ホットタオルを作っても、使っている最中に冷たくなってきてしまうことも。ここでは冷めにくいホットタオルの作り方を紹介します。
対策① タオルにまんべんなく水を染みこませて、しっかり絞る
ホットタオルを作るときには、タオルにまんべんなく水を染み込ませることが重要です。濡れていない部分があるとタオルが温まりにくくなってしまうので、全体をしっかり濡らしましょう。
たっぷりの水で濡らしたあとは、しっかり絞ります。きちんと絞らずに水が垂れてくるほど濡れていると、温めたときに温度差ができる原因になってしまうので、数回に分けてきつく絞ってみて。
対策② 温めるときにラップやチャック付きポリ袋で保温する
使用中もホットタオルの温かさをキープしたい場合は、温めるときにラップやチャック付きポリ袋に入れる方法もおすすめです。温かさを閉じ込められるので、タオルが冷めにくくなります。
ただし、タオルを直接肌にあてられないため、タオルのやわらかさや蒸気を感じられないことがデメリット。温かさを保つためにラップやポリ袋に包んだままの状態で使用すると、ホットタオル本来の効果はやや半減してしまうでしょう。
対策③ やや長めや厚手のタオルを使う
やや長めや厚手のタオルを使うのもおすすめです。長めのタオルは、折りたたむと重なる部分が多くなるので熱が逃げにくく、冷めにくいホットタオルを作れます。
厚手のタオルなら水をたくさん吸収できるので、蒸気たっぷりの温かいホットタオルを作れるでしょう。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
ホットタオルを使用しても、途中で冷めてしまうと十分な効果が得られない可能性があります。
できるだけ長く温かい状態をキープするにはホットタオルの作り方にも注意が必要です。タオルはたっぷり濡らす、ラップや袋に入れる、厚手のタオルを使用する、といった対策をしましょう。
また、最近ではホットタオル用のタオルも販売されています。どうしてもホットタオルが途中で冷たくなってしまうという方は専用のタオルを用意するのも一つの方法です。
電子レンジでホットタオル(蒸しタオル)を作るときに気を付けるポイント
ここでは、電子レンジを使ってホットタオルを作る際に、火事や事故を防ぐための注意点を紹介します。
ポイント① タオルに金属が使われていないことを確認する
電子レンジで金属を加熱すると火花が散って発火や発煙の恐れがあるため、ホットタオルに使用するタオルは、金属が使われていないか確認しましょう。
金糸や銀糸、ラメ糸などが使われているタオルは発火の恐れがあるので避けてください。ホットタオルには、綿100%のタオルを使うようにしましょう。
ポイント② ビニール袋やチャック付きポリ袋を使うときは、電子レンジOKのものを使う
ビニール袋やチャック付きポリ袋にタオルを入れて温める場合は、電子レンジで使用できるタイプか確認するようにしましょう。
電子レンジNGのものを使うとビニールが溶けたり、有害物質が発生したりする可能性があるので注意してくださいね。
ポイント③ 塩素が入っていない水を使う
水道水には、殺菌消毒のために塩素が含まれています。肌がデリケートな方がホットタオルを作る際には、塩素が入った水道水は避けたいところ。
ホットタオルには浄水やミネラルウォーターなど、塩素が入っていない水を使うのがおすすめです。
ポイント④ 長時間加熱しない。500Wで1分間を目安とする
電子レンジでホットタオルを作るときはオートモードは使わず、時間を設定して温めるようにしましょう。温めすぎはやけどの原因になってしまうので、十分注意してください。スポーツタオルほどの大きさで、500w1分程度の加熱が目安です。
どれくらい温めれば良いかわからないときは、まずは30秒ほど温め、タオルに触れてみて冷たいようであれば10秒ずつ追加で温めて適温にしましょう。
ポイント⑤ タオル・電子レンジの両方を清潔な状態にする
ホットタオルは直接肌にあてるものなので、清潔なタオルを使うようにしましょう。すでに濡れているものや使用しているものは、雑菌が繁殖しやすくなっているのでおすすめしません。
また、電子レンジが汚れていないかどうかも確認しましょう。食品カスや油が残っていると、肌に良くないだけでなく、タオルに付着したり発火したりする恐れもあります。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
電子レンジでホットタオルを用意するときは、タオルの素材や使用する水にも注意が必要です。やけど等の事故を予防するためにも、ご紹介した注意点は必ず守ってください。
また、タオルは清潔なものを使用するのはもちろんこと、刺激の強い洗剤や柔軟剤が残っていないものを使用しましょう。
温度のムラを防ぐには、水をしっかり絞った状態で電子レンジにいれるのもポイントです。ラップや袋に入れて電子レンジを使用した方が温度のムラもできにくいでしょう。
ホットタオル(蒸しタオル)を使ったケア方法
ここでは、ホットタオルを使ったケア方法について紹介します。
「朝」のケアに活用してリフレッシュを
朝の目覚めが悪いときや、顔のむくみが気になるときは、ホットタオルで1分間ほど顔全体を温めてみましょう。温まることで顔色が良くなり、すっきり目が覚めますよ。
電子レンジを使えばすぐにホットタオルができるので、朝をすっきりした気分で過ごしたい方は試してみて。
「クレンジング前」のケアに活用して汚れを落としやすくする
毛穴汚れが気になる方は、クレンジング前にホットタオルで顔を温めてみましょう。タオルから出る蒸気で毛穴が開くので、いつも通りにクレンジングをしても毛穴汚れを落としやすくなります。
肌の乾燥が気になるときは、汚れが気になる部分だけにホットタオルを使うようにしましょう。
「洗顔後」のケアに活用して化粧ノリを良くする
洗顔後にホットタオルを使うのもおすすめです。肌が温まってやわらかくなると、スキンケアの浸透*が良くなります。しっかり保湿してからメイクをすると、いつもより化粧ノリが良くなり、化粧崩れ防止にもなりますよ。
なんとなくスキンケアのなじみが悪いと感じている方や、肌のごわつきが気になる方は試してみてください。
*角質層まで
「目元」に活用して疲れをケア
目が疲れたと感じるときにもホットタオルがおすすめです。温めることで緊張していた目のまわりの筋肉がほぐれてすっきりしますよ。
仕事中に目の疲れが気になったときは、ホットタオルでじんわり目元を温めながら休憩してみましょう。
「首・肩」に活用してコリをケア
首や肩が凝って痛かったり重く感じたりするときにも、ホットタオルでのケアがおすすめです。ホットタオルで首や肩を3分ほど温めると血行が良くなりますよ。
ホットタオルで温めたあとにストレッチすると、凝り固まっていた筋肉がほぐれるので、ホットタオルとストレッチをセットで行ってみてくださいね。
髭剃り・産毛処理のケアに活用
髭剃りや産毛を処理するときに肌が乾燥していると、カミソリがひっかかる原因になることがあるため、カミソリを使う前にホットタオルで肌をしっとりさせましょう。
ホットタオルで温めると髭もやわらかくなるので、剃りやすくなります。また、ホットタオルのあとにシェービング剤をつけると、カミソリによる刺激を軽減しながら髭剃りができますよ。
寝ぐせ直しに活用
ホットタオルは寝ぐせ直しにも活用できます。寝ぐせが気になる部分の生え際にホットタオルをあてて温めたら、寝ぐせを伸ばすようにしながらブラシでとかしましょう。
髪を濡らして寝ぐせを直すときのようにドライヤーで乾かす手間がなく、ホットタオルをのせた部分はムラなく蒸気で濡らせるので時短にもなりますよ。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
ホットタオルにはスキンケア以外にも、目の疲れ、肩や首のこり、ムダ毛の処理、寝ぐせ直しなどさまざまな効果があります。
お肌や体の調子が悪いときは、気軽に用意できるホットタオルを試してみましょう。
ただし、ホットタオルを使用してもむくみやこりなどの症状が続くときは思わぬ原因が隠れているケースがあります。症状が続くときは医療機関を受診しましょう。
ホットタオル(蒸しタオル)を使ったケアの注意点
ここでは、ホットタオルを使ってケアするときの注意点を解説します。
注意① ホットタオルの温度・やけどに注意
ホットタオルは温めて使いますが、熱すぎるとやけどしてしまうので温度に注意しましょう。使う前はタオルの粗熱を取って、手で温度を確認してから使用してくださいね。
45℃ぐらいが適温で、触って心地よさを感じる温かさを目安にしましょう。
注意② ホットタオルを当てる時間は短時間に
ホットタオルは、気持ちよくて長時間使いたくなることもありますが、使用は短時間にとどめましょう。長時間ホットタオルをのせていると、肌の水分が蒸発して乾燥の原因になってしまいます。
顔は1分、首や肩は3分ほどで十分効果を感じられるので、使用時間の目安として頭に入れておきましょう。
注意③ ホットタオルのケアあとはすぐに保湿を
ホットタオルを使ったあとは、しっとりしているように感じますが、肌が温まって水分が逃げやすい状態のため、すぐに保湿ケアをしましょう。
ホットタオルをはずして、肌がまだ温かいうちにスキンケアをするとなじみが良く、しっとりもちもちの肌になりますよ。
注意④ ホットタオルを使ったケアは週1~2回を目安に
ホットタオルを使ったケアは週1~2回が目安なので、やりすぎないようにしましょう。
ホットタオルはさまざまなケアに使えますが、やりすぎると肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、肌のバリア機能が低下して乾燥などを引き起こす原因になります。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
ホットタオルを使用するときは、やけどに注意するのはもちろんのこと、乾燥にも注意が必要です。
ホットタオルを使用すると肌が柔らかくなり、潤いが増したように思えますが実際は肌が温められて乾燥しやすい状態になっています。ホットタオル後は化粧水や乳液でしっかり保湿ケアをしましょう。
また、ホットタオルのやり過ぎにも注意が必要です。頻繁にやると肌が乾燥しやすくなり、さらには肌に刺激を与えて肌トラブルを引き起こすことも珍しくありません。
ホットタオルは週に1~2回程度、短時間で済ませるようにして下さい。
ホットタオル(蒸しタオル)の作り方を覚えれば、いろいろなケアに活用できる!
ホットタオルの作り方や使い方、注意したいポイントなどを紹介しました。家でホットタオルを作る方法を覚えておけば、いろいろなケアに活用できて便利です。ぜひこの記事を参考にホットタオルを作ってみてくださいね。
ホットタオルでケアしたあとには、化粧水や乳液でしっかり保湿ケアをしましょう。人気の化粧水・乳液のランキングもチェックしてみてくださいね。
ホットタオルを使って肌をしっとりふわふわにしたいなら、美容液やクリームも追加してフルコースのケアをするのもおすすめです。
人気の美容液やクリームもぜひチェックしてみてください。
仕事で目の疲れが気になる方は、ホットタオルでの温めに加えて、目元ケアアイテムを使ってマッサージするのもおすすめです。
- 監修者医療法人ウェルパートナー 主任医師成田 亜希子
ホットタオルは毛穴を開いたり、古くなった角質を柔らかくして化粧水や乳液のなじみをよくしたりするなどスキンケアの手助けをしてくれます。
毛穴汚れが気になる方や肌のごわつきが気になる方は、ぜひホットタオルを試してみて下さい。
ただし、ホットタオルの使用方法や使用頻度、時間などを誤ると返って乾燥肌を助長するなど肌にダメージを与えてしまうことがあります。使用方法をよく守り、肌悩みや体の不調を改善しましょう。
また、ホットタオルによるリラックス効果を高めるにはアロマオイルを使用するのもおすすめです。ホットタオルを作るときに水とともに少量のアロマオイルを垂らして温めると香りが長続きします。
特に、目の疲れ、肩や首のこりを改善する目的でホットタオルを使用するときにはリラックス効果があるお好みのアロマオイルを使用してみてください。
ホットタオルは毛穴を開いて毛穴汚れを落としやすくするだけでなく、肌の表面にある角質を柔らかくすることでスキンケアや化粧がなじみやすい状態になります。
また、血行をよくすることでむくみやくすみを改善する効果や目の疲れを改善する効果も期待できます。
自宅で気軽にできるスキンケアのため、肌トラブルがある方はぜひホットタオルを使用してみて下さい。