
デトックスにおすすめの飲み物は?お茶・レモン水・梅干し入りや手作りドリンクも紹介
「疲労回復やむくみ対策のために、デトックスをしたい」「デトックスにおすすめの飲み物が知りたい!」という人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、レモン・梅干し入りドリンクやお茶など、デトックス効果が期待できる飲み物をたっぷりご紹介!自宅で簡単に手作りできるデトックスウォーターの作り方や、デトックスとして飲み物を飲むときの注意点などもご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね♡

管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
業界最大手プライベートジムにて、2,000人以上に 栄養指導してきた酒飲み・元デブ管理栄養士。 重力に負けないカラダづくりを食事から徹底的にサポート。 ダイエットの敵であるストレスに負けない栄養指導をライフスタイル別・体質別に行う。 自身も管理栄養士を取得後に半年間で-15kgのダイエットに成功! 食事もお酒も楽しみながら、ゆるく健康的にやせられる「ずるやせダイエット」を提唱。続きを読む
そもそも「デトックス」とは?

デトックスとは、「解毒」を意味する英語の「detoxification」を短縮した呼び方で、体内から毒素や老廃物を取り除くことです。デトックスの方法としては、水分を多く摂取してたくさん汗をかいたり、デトックス効果が期待できる食材を摂ったりするなどの方法があります。
人間の体には、日々不要な老廃物や、化学物質・環境ホルモンなどの有害物質が蓄積されるもの。デトックスによってそれらを排出することで、疲労回復の促進・むくみの改善・肩こりや冷え性の緩和・生活習慣病の予防・便通改善など、さまざまな効果が期待されています。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
デトックスにおすすめの飲み物10選
ここからは、デトックスにおすすめの飲み物10選をご紹介します。コンビニで手軽に買えるものから、自宅で手作りできるものまで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
①基本の「水・白湯」

デトックスにおすすめの飲み物はたくさんありますが、忘れてはいけないのが「水や白湯」です。
水は、人間の体のおよそ6割を占める成分で、人間が生きるうえで欠かせない飲み物。ある研究では、起床後と就寝前の2時間以内に水分を摂取することで、腎機能低下の抑制や老廃物希釈効果など、さまざまな健康へのメリットがあると明らかになっています。そのため、こまめな水分補給はデトックスに有効であるといえるでしょう。
また、水をそのまま摂取するのはもちろん、白湯にして飲むのもおすすめです。白湯を飲むと内臓が温まり、血行が良くなるため、デトックス効果をさらに高めるといわれています。水を沸騰させ、少し熱く感じる程度に冷ますだけでできるので、すぐに取り入れやすいですよ!
②自宅で手作りできる「レモン水」

自宅で簡単に作ることができる「レモン水」にも、デトックス効果が期待できます。
レモンには、ビタミンCやクエン酸、ポリフェノールなど、さまざまな栄養成分が含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、老廃物を排出するはたらきが期待できます。また、レモンに含まれるポリフェノール(フラボノイド)には、血清コレステロール濃度低下効果やむくみ解消効果も期待できますよ。
クエン酸にも、肝臓のはたらきを活性化し、体内の有害物質排出を促進するはたらきがあるといわれています。さらに、血液中の乳酸の除去を促す効果も期待できるため、運動後の水分補給にレモン水を飲むのもおすすめです◎
③手軽に取り入れやすい「緑茶」

日本人にとって身近な飲み物のひとつである「緑茶」もデトックスに効果的です。緑茶には、カテキン(抗酸化物質)、カフェイン、ビタミンCが含まれています。
なかでも「カテキン」は、殺菌作用や抗酸化作用があることで広く知られていますよね。それだけではなく、カテキンには体の老廃物を排出しようとするはたらきも期待できます。また、肝臓の脂肪代謝を促進し、脂肪肝のリスクを軽減する可能性があることも研究で示されています。
さらに、緑茶に含まれるカフェインには軽い利尿作用があるため、老廃物の排出をサポートしてくれる効果も期待できますよ!また、脂肪燃焼をサポートするはたらきもあるため、運動前や食事前に飲んで、脂肪を燃焼しやすくするのもおすすめです。
④暑い夏だけじゃない!「麦茶」

夏の定番の飲み物「麦茶」にも、デトックス効果が期待できます。
原材料が大麦の麦茶は食物繊維が豊富なため、腸内環境を整える効果が期待できます。また、麦茶に含まれるカリウムには利尿作用があり、デトックスに役立つといわれていますよ。さらに、ポリフェノールやフェルラ酸といった抗酸化物質も含まれています。
麦茶にはカフェインが入っていないので、乳幼児から高齢者まで、幅広い世代の人におすすめの飲み物です。ただし、麦茶には体温を下げる作用があるとされているため、冷たい麦茶を飲むと体を冷やしてしまう場合があるので注意が必要。寒い季節や冷えが気になる人は、常温または温かい状態で飲むと良いでしょう。
⑤コンビニでも買える「ルイボスティー」

コンビニなどで手軽に買える「ルイボスティー」もデトックスにおすすめです。
ルイボスティーには、ポリフェノールやミネラルが豊富に含まれています。なかでもルイボスに含まれる「カリウム」は利尿作用があり、体の余分な水分を排出してくれる効果が期待できます。体内のナトリウムと水分のバランスを整えてくれるので、むくみ対策にも役立つでしょう。
さらに、ルイボスティーに含まれる食物繊維や抗酸化成分が、腸内環境を整えるのに役立つともいわれています。便秘が気になる人にもおすすめですよ!また、ノンカフェインなので、就寝前などでも安心して飲むことができる点も魅力です。
⑥普段のお茶からの味変もおすすめ「ハトムギ茶」

食物繊維が豊富に含まれている「ハトムギ茶」も、デトックスに効果が期待できる飲み物です。ハトムギは、アジアの熱帯地域などが原産のイネ科の植物。中国では古くから漢方薬としても用いられています。
ハトムギにも利尿作用があるため、積極的に摂取することでデトックスにつながります。麦茶や緑茶など、普段飲んでいるお茶に飽きたときの味変にもおすすめですよ◎
また、食物繊維により腸内環境を整えてくれるので、排便を促す効果も期待できます。胃腸のはたらきもサポートしてくれるといわれているため、胃腸に不調を感じている人にもぴったりです!
⑦寒い冬にぴったり「ココア」

寒い季節にぴったりの「ココア」もデトックスにおすすめです。ココアには、食物繊維・カカオポリフェノール・鉄分・カルシウム・マグネシウムなど、さまざまな栄養素が含まれています。
ココアには、便のカサを増やすはたらきをする不溶性食物繊維と、便を柔らかくするはたらきをする水溶性食物繊維が含まれています。そのため、腸内環境を整えたいときにぴったりです◎
ココアを2週間継続して摂取し、便通の回数が増えたという研究結果もあります。日常的にココアを摂取することで便通が促されやすくなり、デトックスにも役立つと考えられていますよ。
ただし、ココアはカロリーが高いため、飲みすぎには注意が必要です。気になる人は、砂糖や添加物が入っていないココアパウダーなどを選ぶと良いでしょう。
⑧フルーツやハーブで手作りも「デトックスウォーター」

「デトックスウォーター」とは、水にさまざまなフルーツや野菜、ハーブなどを浸したフレーバーウォーターのこと。水にフルーツやハーブの栄養が染み出ることで、デトックスをはじめ、体に嬉しい効果があるといわれています。
使う食材としては、ビタミンCやクエン酸が含まれている柑橘類、カリウム豊富なキウイ・きゅうりなどがおすすめ◎ 水を飲むだけでもデトックスにつながるといわれていますが、デトックスウォーターには、使う食材に含まれる栄養素も効率良く摂取できるというメリットがあります。
食材を水に浸しておくだけで良いので、簡単に手作りできるのも魅力!フルーツやハーブの香りが水に移り、爽やかなおいしさも楽しめますよ♪
⑨市販のものでOK「甘酒」

「甘酒」もデトックスにおすすめの飲み物です。甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど、栄養豊富なことで知られています。
甘酒には、腸内の善玉菌を増やすグルコシルセラミドやビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖が含まれています。また、食物繊維と似たはたらきをする「レジスタントプロテイン」も含まれているので、腸内環境を整える効果が期待できます。そのため、排せつによってデトックス効果を高めることに役立つでしょう。
他にも、甘酒には美肌・疲労回復・ダイエットなどの効果も期待できます。健康や美容のためにも積極的に摂取したい飲み物といえますね。
⑩デトックス食材「梅干し」を入れた飲み物

「梅干し」が含まれる飲み物も、デトックスに効果が期待できます。
梅干しにはカリウムが豊富に含まれており、体内の余分なナトリウムを排出する利尿作用があります。また、梅干しに含まれるクエン酸は、エネルギー代謝を促進し、疲労回復をサポートする効果も期待できますよ。さらに、体内の乳酸を分解し、血液をアルカリ性に保つはたらきもあります。
デトックスにおすすめの飲み方としては、白湯に梅干しをプラスする「梅湯」や、大根の煮汁に梅干しを加える「梅流し」などがあります。緑茶や酢ドリンクなどに梅干しを入れてもOKです◎
健康効果が期待できる飲み物としては、他にリンゴ酢やはちみつ酢を使ったドリンクもあります。それぞれの効能や飲み方は、以下の記事を参考にしてみてください!
自宅で簡単にできる!デトックスウォーターの作り方

ここからは、自宅でも簡単にできる「デトックスウォーター」の作り方をご紹介します。材料と作り方は以下のとおりです。
- ミネラルウォーター
- お好みのフルーツ・野菜・ハーブなど
- ボトル
- ミネラルウォーターを用意する
- ボトルにミネラルウォーターを注ぎ、適度な大きさにカットしたフルーツや野菜、ハーブを加える
- ボトルに蓋をして冷蔵庫に入れ、しばらく置いておく
漬けておく時間ですが、スイカなどの香りの弱い食材の場合は長めに(6時間程度)、ベリー類やグレープフルーツなどの香りの強い食材の場合は、短め(2時間程度)でOKです。材料を切って漬けておくだけなので、時間がないときでも手軽に作ることができます。好きな食材を使って、自分好みのデトックスウォーターに仕上げましょう!
デトックスウォーターの注意点
デトックスウォーターを作るうえでの注意点としては、以下のようなものがあります。
- 果物や野菜はよく洗う
- 甘味料は使用しない
- できれば水道水ではなく、天然水やミネラルウォーターがおすすめ
- 作ったものはできるだけ早めに飲み切る
食材にはウイルスや細菌などがついている場合があるため、よく洗ってから使ってください。農薬が気になる場合は、熱湯にさっとさらしてから使うのも良いでしょう。
使用する水は、天然水やミネラルウォーターがおすすめです。水道水には残留塩素などが含まれているため、味に影響が出てしまう可能性があります。また、作ったデトックスウォーターは冷蔵庫で保管し、なるべく早く飲み切るようにしましょう。
デトックスとして飲み物を飲むときの注意点
ここからは、デトックスとして飲み物を積極的に摂取するにあたり、注意したいポイントを解説します。実際にデトックスドリンクを取り入れる際の参考にしてみてください。
①一度にたくさん飲むのではなくこまめに飲む

デトックスしたいからといって、一度に大量の飲み物を摂取するのはNGです。
一度に大量の水分を摂取すると、尿としてそのまま排出されてしまう可能性があります。水分補給はこまめに行うようにしてくださいね。
また、大量の水分を一度に摂取することで、血中のナトリウム濃度が下がり、「水中毒」になってしまう場合も。水中毒になると、頭痛やめまい、吐き気、嘔吐などを引き起こす可能性があります。水分の摂取量には十分注意しましょう。
②1日の摂取量目安を守る!水であれば1日2Lまで
一度に大量に飲まなかったとしても、1日の摂取量が多すぎると、同じく水中毒になるリスクは上がります。
水の場合、1日の摂取量目安は体重1kgあたり30~40mlです。たとえば、体重50kgの人の場合は1日あたり1.5~2L、体重60kgの人は1.8~2.4Lが目安となります。
カフェインが含まれるお茶の場合、カフェインの1日の摂取量目安は成人男性で1日400mg以下、成人女性で1日300mg以下とされています。よって、1日5杯(1L)くらいまでが目安となります。
飲み物の種類によって摂取量の目安は異なるため、市販の商品を飲む場合は、1日の摂取量目安を事前に確認しておきましょう。
③冷たい飲み物はなるべく避ける

デトックスをする際、冷たい飲み物は避けたほうが良いでしょう。
汗を引かせたいときなどは冷たい飲み物が有効ですが、静かに過ごしているときに冷たいものを飲んでしまうと、内臓が冷えてはたらきが低下してしまうためです。その結果、便秘や下痢が起きたり、胃もたれを起こしたりする可能性があるため、なるべく常温または温かい飲み物を摂るように心がけてくださいね。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美デトックスを促す飲み物を摂取する際の注意点として、飲む量には気をつけることです。飲み過ぎてしまうと、人によってはお腹を壊してしまうなど、体調不良を起こしてしまうこともあります。下痢が続くとミネラルも不足しやすくなるので、注意しましょう。
デトックスは飲み物だけじゃない!実践したい生活習慣
デトックスは単に飲み物を飲むことだけではなく、生活のなかにもデトックスのためにできることがあります。ここからは、デトックスの効果を高めるために実践したい生活習慣をご紹介します。
①デトックス向きの食材を食生活に取り入れる

食べ物にもデトックス向きのものがあるので、そのような食材を食事に取り入れるのもおすすめです。デトックスに効果が期待できる食材は以下のようなものがあります。
- 発酵食品:納豆・味噌・しょうゆ・みりん・酢など
- オリゴ糖を多く含む食材:玉ねぎ・ごぼう・大豆・はちみつなど
- カリウムを多く含む食材:スイカ・バナナ・アボカド・納豆など
- 水溶性食物繊維を含む食材:さつまいも・わかめ・キャベツなど
- 不溶性食物繊維を含む食材:大豆・いんげん・ごぼうなど
②適度な運動を取り入れる

デトックスは飲み物を飲むことに加えて、適度な運動を取り入れるのもおすすめです。
水銀や鉛といった有害重金属類は、発汗により排出されやすいといわれています。そのため、適度に運動をして汗をかくことは、デトックスに有効といえるでしょう。
また、適度な運動は腸内環境を整え、便通を良くすることにもつながります。運動は激しいものではなく、軽い有酸素運動でもOK!ストレッチやヨガ、ウォーキングなど、無理のない範囲で取り入れてみてください。
補足:デトックス=ダイエットではないので注意!
デトックスと聞くと、ダイエットをイメージする人もいるかもしれません。しかし、デトックスはダイエットとは違うので注意が必要です。
デトックスとは、体内の不要な老廃物を排出し、溜めないようにすることをいいます。デトックスによって体内環境が整うことで、ダイエットもより効率的に進むことは考えられます。しかし、デトックスによって直接的に脂肪が減るなどのダイエット効果はないため、デトックスとダイエットは別物と考えましょう。
ダイエットをしたいときは、以下の記事のようなダイエット方法も参考にしてみてください!
デトックスは手軽にできる!まずは飲み物を変えるところから始めてみよう

今回は、デトックス効果のある飲み物や、飲み物を飲むときの注意点などをご紹介しました。
自宅やコンビニにある飲み物で手軽に始められるデトックス。疲労やむくみ、便秘などが気になる人は、ぜひ身近な飲み物を飲むことから始めてみてはいかがでしょうか?本記事でご紹介したレシピや飲み方も参考にしてみてくださいね♡
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美デトックスを意識することは、体の機能を維持するためにとても重要なことです。ドリンクを選んだり作ったりするのはハードルが高いという方は、まずは水分の摂取量を増やすだけでもデトックスを促すことができますよ。できることからスタートしてみましょう。
老廃物をデトックスして、体の中から綺麗になることは健康、美容においてとても重要なことですよね。デトックスがうまくいかないと、代謝が下がり太りやすくなったり免疫力が低下したり、肌荒れや気分の低下など、さまざまな不調も起こりやすくなります。