
青汁の効果とは?ダイエットや美肌にいい成分や健康メリットも解説
健康や美容意識の高い方におすすめの青汁。「青汁にダイエット効果はない?」「青汁を毎日飲むとどうなる?」「青汁を飲み始めると、いつから効果が現れる?」など気になる方もいるのではないでしょうか。今回は青汁に期待できる効果や毎日飲むとどうなるのか、目的別におすすめの飲むタイミングなどについて解説します。

管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
業界最大手プライベートジムにて、2,000人以上に 栄養指導してきた酒飲み・元デブ管理栄養士。 重力に負けないカラダづくりを食事から徹底的にサポート。 ダイエットの敵であるストレスに負けない栄養指導をライフスタイル別・体質別に行う。 自身も管理栄養士を取得後に半年間で-15kgのダイエットに成功! 食事もお酒も楽しみながら、ゆるく健康的にやせられる「ずるやせダイエット」を提唱。続きを読む
青汁とは?期待できる効果を解説

健康や美容の意識が高い方に人気の青汁。独特の風味や味が苦手と感じられやすかった青汁も、近年ではクセがなく飲みやすい商品が増えてきました。
とはいえ日本人の健康ブームに乗っかって広まった青汁を、商品自体は知っているものの何からできているのか詳しくは知らない方もいるのではないでしょうか。
青汁にはさまざまな効果が期待されているため、ダイエット中の方や美容目的として取り入れたい方、健康のために効率よく栄養を補いたい方は青汁を飲む習慣をつけてみるのもよいでしょう。
これから青汁を飲み始めようと考えている方は、青汁がどんな飲み物なのかを理解してぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
青汁とは大麦若葉やケールが主原料の飲み物
青汁とは栄養価の高いケールや大麦若葉、明日葉や桑の葉などの緑黄色野菜の葉を絞って作られている健康飲料です。
青汁はそのまま飲めるドリンクタイプ、水や牛乳などの液体で溶かして飲む粉末タイプ、ゼリータイプなどさまざまな形状で販売されています。毎日続けて飲むためにも、購入する際は自分の飲むシーンに合わせた商品から選ぶとよいでしょう。
青汁の主原料である緑黄色野菜の葉には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。ビタミンやミネラルは野菜や海藻類、肉や魚などさまざまな食品に含まれており、健康維持に欠かせない栄養素でもあります。
しかし食事量を減らすようなダイエット中の方や偏った食生活を送っている方は不足しやすい傾向があるので、健康や美容のためにビタミンやミネラルを補いたい方は青汁を取り入れてみるのもよいでしょう。
青汁の効果①高めの血圧を下げるサポート
青汁にはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれているため、高めの血圧を下げるサポートが期待できます。
カリウムには体内の塩分を排出する働きがあるため血圧や体内の浸透圧を調整したり、筋肉の収縮や神経の伝達に関わったりするミネラルです。
マグネシウムには血管を拡張させる働きがあるため、血流をスムーズにして血圧を低下させることが期待できます。
血圧が高い状態が続くと、心臓や血管に負担がかかって生活習慣病などを引き起こす恐れがあるため注意が必要です。血圧が高めの方は青汁を摂取しながら運動を取り入れたり、塩分の摂取量を抑えたりして、栄養バランスのいい食事を意識しておくとよいでしょう。
またある研究によると、血圧の高い人がケール粉末や大麦若葉を含む青汁を毎日継続的に摂取したところ、血圧が低下したという報告もあります。
大麦若葉青汁を摂取した場合は、placeboと比較して日中に収縮期血圧及び拡張期血圧の低下、自律神経活動より副交感神経活動及び総自律神経活動の亢進がみられた。
https://www.kenpria.com/research/list/69/
高めの血圧を下げるサポートをしてくれる青汁は、味の濃い食事を好む方やコンビニや外食での食事が多い方、ストレスを強く感じている方にもおすすめです。
特に健康診断で血圧が高めと言われたことがある方は、血圧コントロールのために毎日の生活習慣に青汁を取り入れてみるのもよいでしょう。
青汁の効果②コレステロールの吸収を抑える
青汁には食物繊維が豊富に含まれているため、体内でのコレステロールの吸収を押さえて血中コレステロール濃度を下げる効果も期待できます。
コレステロールを下げる食べ物や飲み物を毎日の生活で取り入れたい場合は、青汁を習慣化させるのもよいでしょう。
また青汁のなかにはLDL(悪玉)コレステロールを低下させる働きのある、キトサンが配合されている商品も存在しています。
キトサンとは、カニやエビなどの甲殻類の殻に含まれるキチンという成分を加工して作られる動物由来の食物繊維です。カニやエビなどの甲殻類の殻やきのこ類に多く含まれている成分ですが、青汁に配合されているものから摂取するのもよいでしょう。
LDL(悪玉)コレステロール値の高い方が健康のために青汁を取り入れる場合は、キトサン配合の青汁から選ぶのがおすすめです。
青汁の効果③豊富な栄養による美肌効果
青汁にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、美肌効果を期待して取り入れてみるのもよいでしょう。
ビタミンやミネラルが不足してしまうと、肌トラブルを起こしやすくなってしまうため、美肌のためには肌にうれしい栄養素を食事から摂取することが大切です。
ケールや大麦若葉、明日葉や桑の葉などの緑黄色野菜の葉には、抗酸化作用を持つビタミンCやβカロテン、肌の新陳代謝をサポートするビタミンB2やビタミンB6などのビタミンB群が豊富に含まれています。
また青汁に多い鉄分やマグネシウム、カリウムなどのミネラルは塩分を排出したり血管を拡張させて血流をサポートしたりする働きがあるため、健康的な肌をつくるために必要な栄養素です。
美肌に良い飲み物を取り入れたい方や普段の食事が偏っている方は、不足しがちな栄養を補うために青汁を取り入れるとよいでしょう。
青汁の効果④代謝を高めてダイエットをサポート
青汁は身体の代謝を高める働きが期待できるため、より効率よくダイエットをしたい方の飲み物としても向いています。
青汁に多く含まれているビタミンB群やマグネシウムは、体内でのエネルギー代謝に必要な栄養素です。
エネルギー代謝がスムーズに行われると、食べたものをより効率よくエネルギーとして消耗してくれるメリットがあります。ダイエット中の方で太りにくい身体を目指す方は、ビタミンB群やマグネシウムが多く含まれている青汁を取り入れてみるのもよいでしょう。
また青汁には食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整えて栄養素の吸収や代謝をスムーズに行う働きがあるため、便秘対策として青汁を飲む習慣をつけるのもよいでしょう。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美現代では食事を欠食したり、加工食品や栄養の偏ったものばかり食べる人が増えているため、ビタミンやミネラルなどの人間の体に必要な栄養素が不足しがちになります。食事だけでは補えない栄養素をドリンクで摂り入れることで、健康維持や体調管理にもなりますね。
青汁の効果にエビデンスはあるの?

青汁はあくまでも栄養を補うための食品なので、効果は商品によってさまざまです。
健康に関する特定の効果を求める場合は、特定保健用食品(トクホ)から選ぶとよいでしょう。
特定保健用食品(トクホ)は食品や関与成分についてヒト試験が行われ、消費者庁の許可を得たうえで食品や関与成分に対して効果を表示できる食品です。
エビデンスがある青汁を選ぶ際は、商品パッケージを確認して消費者庁許可のマークが記載されているかチェックしてから購入しましょう。
青汁を毎日飲むとどうなる?いつから効果が出る?

青汁は食品なので、栄養補給のために毎日飲んでも基本的には問題ありません。ただし医薬品のような即効性は期待できないため、青汁による効果を実感したい方は毎日飲み続けることを意識しておきましょう。
効果が出始める時期には個人差があるため、具体的な時期は明確にできません。しかし青汁を毎日飲んだ結果1〜3ヶ月程度で効果を実感したり、目にみえる効果は感じられなくてもなんとなく体調がいいと感じたりする方がいるため継続することが大切です。
ただし飲み過ぎると身体に負担がかかってしまったり、お腹の調子を悪くしてしまったりしてしまう恐れがあるため摂取量には注意が必要です。毎日飲む青汁は、商品ごとに決められている1日摂取目安量を守って適量を摂取しましょう。
青汁を習慣化させるためには飲みやすい青汁を選んだり、決まったタイミングで飲むようにしたりする工夫を取り入れるのもおすすめです。
青汁はいつ飲む?目的別のおすすめタイミング

青汁は食品なので、医薬品のように飲むタイミングに決まりはありません。ただし、より効果的に摂取するためには、毎日続けて飲む必要があるため自分の飲みやすいタイミングで取り入れるとよいでしょう。
青汁を飲むタイミングはあらかじめ決めておくことで、飲み忘れを防げるメリットがあります。
また青汁の栄養を効率よく摂取するためには、健康や美容のための栄養補給やダイエット中の食べ過ぎ防止、便秘対策など自分の目的に合わせて摂取するのもよいでしょう。
どのタイミングで飲めばいいか迷っている方は、目的別のおすすめタイミングを参考にしながら飲んでみてくださいね。
栄養補給なら朝起きたあと
健康や美容目的として、不足しがちな栄養素を補うために青汁を摂取する場合は、朝起きたあとのタイミングで飲むのがおすすめです。
起床後のタイミングは、普段サプリメントや健康食品の摂取を忘れてしまいやすい方にも向いています。飲み忘れが多い方は、朝起きたあとに青汁を飲むとよいでしょう。
また睡眠時には体内の水分や栄養素が消耗されているため、朝起きたあとに青汁を飲むことでより効率よく必要な栄養成分を補給できます。
朝は忙しい時間帯でもあるため、炭水化物などの食事に偏りやすい傾向もあります。普段から朝食を食べる機会がない方や健康のために青汁を習慣化させたい方、効率よくビタミンやミネラルなどの栄養素を補いたい方は、朝起きたあとのタイミングで青汁を飲むとよいでしょう。
食べ過ぎ防止なら食前
青汁には食物繊維が多く含まれているため、ダイエット中の方や普段食べ過ぎてしまう方にもおすすめです。食べ過ぎ防止のために青汁を摂取する場合は、食前に飲むとよいでしょう。
青汁に含まれている食物繊維は消化吸収のスピードが緩やかなので胃腸での滞在時間が長く、満腹感を維持できるメリットがあります。
また食事の前に飲むことで、食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きも期待できます。食後の血糖値が急上昇すると身体に脂肪を蓄えやすくなってしまうため、ダイエット中の血糖コントロールのためには青汁を食前に飲むのがおすすめです。
ダイエット中で空腹感がつらい方や普段から食べ過ぎてしまう方は食前に青汁を飲んで、良く噛んで食べることを意識するとよいでしょう。
寝る2〜3時間前もおすすめ
青汁は寝る2〜3時間前に飲むのもおすすめです。寝る2〜3時間前に飲む青汁は、寝る前の栄養補給や便秘対策として取り入れたい方に向いています。
ケールや大麦若葉、明日葉や桑の葉などの緑黄色野菜から作られている青汁にはカフェインが含まれていないため、寝る前の飲み物としても取り入れやすい食品です。
リラックスして眠りにつきたい方はGABA配合の青汁を選んだり、青汁を温めて飲んだりするのもよいでしょう。
また青汁には食物繊維が豊富に含まれているため、寝る2〜3時間前に飲むことで朝の排便サポートにも役立ちます。毎朝のスッキリ感がない方や便秘対策として青汁を取り入れたい場合は、寝る前の青汁を習慣化させておくとよいでしょう。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美青汁にはビタミン、ミネラルが補えるほか、食物繊維も摂れるものも多いため、食前や食中に飲むことでダイエット時の栄養バランスをサポートするのにも役立ちます。
「青汁は効果ない」といわれる理由とは?

さまざまな健康効果が期待されている青汁は身体にいい飲み物ですが、一方で効果がないという噂もあります。
青汁に効果がないといわれている理由には、効果に即効性がないことも要因のうちのひとつです。
青汁は食品なので、一度飲んだからといってすぐに効果を感じられるものではありません。青汁は毎日継続しないと効果がないので、健康効果を期待して飲む場合は継続して飲み続けることを意識しましょう。
ただし効果を期待しすぎて、飲み過ぎるのには注意が必要です。青汁を多量に飲んでしまうと、食物繊維の過剰摂取によって腹痛や下痢などの体調不良が現れたり身体に負担がかかってしまったりする恐れがあるので気をつけましょう。
青汁を飲む際は、より効果的に摂取するためにも商品ごとに推奨されている1日摂取目安量を守って適量を楽しみましょう。
青汁は健康や美容に効果的!上手に取り入れよう

普段の食事で食べる機会が少ないケールや大麦若葉、明日葉や桑の葉などの栄養価の高い緑黄色野菜の葉から作られている青汁。
青汁にはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養成分が多く含まれているので、不足しがちな栄養素を手軽に補えるメリットがあります。
健康のためやダイエット中の栄養補給、美容目的や便秘対策など、さまざまなシーンでの効果が期待されている飲み物なので、自分の目的に合わせて上手に取り入れるとよいでしょう。
青汁独特の風味や味が苦手な方は、牛乳や豆乳と割って飲むのもおすすめです。またフルーツ入りのものや甘みが添加されている商品など、飲みやすく加工されている商品から選ぶのもよいでしょう。
青汁を飲み始めてみようと考えている方は、効果を感じるためにも継続して飲める青汁を取り入れてみてください。
そのほかにも人気の青汁商品を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね!
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美青汁を飲むメリットとして、不足しやすい栄養素がとれたり、健康や美容のサポートに繋がりますが、選び方として注意したいのは糖分が多いものはカロリー過多になってしまうので注意して選ぶようにしましょう。自分に合う青汁を、毎日の食事の栄養バランスの底上げのような役割として、日々活用できると良いですね!
手軽に野菜の栄養が補える青汁は、忙しい人や毎日の健康維持や美容を意識したい人にはおすすめの健康食品です。せっかく飲むなら、栄養価の高いものを選びたいですね!