リップティントは危険性が高い？リップティントが落ちにくい理由や正しい落とし方をご紹介

なぜリップティントの危険性を気にするのかというと、大きく分けて2つ考えられます。

• 落ちにくいので色残りの心配がある
• 「唇が荒れた」という口コミをよく聞く

たしかに、リップティントは色が落ちにくい分、落とすのが大変なイメージがありますよね。下手すれば「色残りして元の唇の色が変わってしまうかも…？」と心配する気持ちも分かります。また、「落ちにくい＝効果の高い特殊な成分を使用している」という印象があるので、「唇が荒れやすそう」と思う人も少なくありません。

果たして本当に危険性があるのか？リップティントに含まれるとある原材料に焦点を当てて、1つ1つ解説していきます！

口紅とリップティントの違いは、ずばり「原材料」です。口紅の原材料は顔料で、リップティントは染料が含まれています。

• 顔料：水や油に溶けない。ファンデーションやフェイスパウダーに使われる
• 染料：水や油に溶ける。カラーリング剤やネイルカラーに使われる

顔料を含んだ口紅は、唇に乗せたとき色鮮やかに発色しますが、色素の粒子が大きいため定着しにくいデメリットがあります。また、肌に直接塗れるように作られているため、染料と比べると荒れにくいのも特徴です。

染料は、顔料と比べて粒子が細かく唇の角質層まで浸透しやすいので、多少の水分に触れてもリップティントの色味が落ちにくいです。また、同じヘアカラーで染めても髪質によって仕上がりが異なるのと一緒で、唇の状態によってリップティントの仕上がりが違う特徴もあります。

染料は、その名のとおり「染める」力が高いので、適切なクレンジングをおこなっていないと色残りを起こす可能性は無きにしもあらずといったところ。ただし、唇の皮膚は他の部位と比べてターンオーバーが活発なので、仮に色残りしてもその皮膚は早い段階で剥がれていく可能性が大。そのため、一生色素が残るという心配はほぼないでしょう！

染料は、アレルギーを引き起こす危険性があります。「リップティントで唇が荒れる」といった口コミが多い理由の1つは、おそらくこのせいかもしれません。色を唇に「乗せる」のでは「染める」わけですから、一般的な口紅に比べると、唇への影響が大きい可能性があります。

荒れやすいからといって、一度リップティントのよさを知ってしまうと、多少唇が荒れても使い続けたくなってしまいますよね。

まず、顔料と染料は「タール色素」という名前でひとくくりにされていて、成分表には「色+数字」で記載されています。たとえば、「赤227」は染料で「赤201」は顔料です。厚生労働省が認めたタール色素はなんと83種類！

さらに、染料にも「酸性染料」「油性染料」などいくつか種類があり、これも「色+数字」で分かります。たとえば、「赤227」は酸性染料で「赤225」は油性染料です。酸性染料より油性染料のほうが比較的使いやすいといわれていますが、そこまで大きな差はありません。

化粧品の成分に詳しいコスメオタクさんならまだしも、一般の人がリップティントを探す際にいちいちタール色素や染料の種類を調べるのはなかなかハードルが高いです。たとえ成分が分かっても成分比率まで記載されていないので、実際に塗ってみないとどうなるか分かりません。使ってみて自分に合うリップティントを探したほうが早いでしょう。

リップティントはたしかに懸念点はありますが、毎日きちんと落として正しいケアをおこなえば日々のメイクに取り入れることが可能です。とくに、リップティントを正しいやり方で落とすことで、色残りも少なくなり結果的にカサカサ唇も予防できます。

リップティントの基本的な落とし方は、以下のとおりです。

1. ティッシュオフして唇の色を取る
2. コットンにポイントメイクリムーバーを使う
3. コットンで唇を覆い5秒ほど待つ
4. 口を半開きにして唇の内側を押すイメージでやさしくふき取る
5. 唇の輪郭や口角はリムーバーを染み込ませた綿棒で取り除く

唇の表面だけ落としても内側や口角が落ちていないことが多いので、細かい部分までふき取るのがポイント。そのとき、間違ってもゴシゴシ力を入れて落とさないことが重要です。唇に摩擦負担をかけ過ぎると、乾燥の原因になってしまいます。

リップティントを塗る前は、必ずリップクリームを塗って保湿します。こうすることで、ただ唇が潤うだけではなく、クレンジング時にスルスル落ちやすくなります。DHCの薬用リップクリームのような保湿力があるスティックタイプは、塗る量が調整できておすすめです。

そして、リップティントを落としたあとは唇が乾燥した状態なので、忘れず保湿しましょう。ラネージュのリップスリーピングマスクは、寝ている間に唇の角質を軟らかくする効果が期待できます。私もこれを使い始めてからリップティントを塗っても荒れにくくなったので、夜用リップにおすすめです！

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リップティントを落とすとき、手持ちのクレンジングで他のメイクと一緒に落としている人も多いのではないでしょうか。クレンジング剤を使用する場合、オイルクレンジングがおすすめです。しかし、オイルクレンジングで落とすと乾燥しやすいデメリットもあります。

他にもヴァセリンで落とす方法がありますが、乾燥は防げても染料の種類によっては落ちない可能性も…。これらをふまえると、唇が荒れやすい人は唇用リムーバーを選ぶのがおすすめ！アイメイクとリップ兼用のポイントメイクリムーバーや、リップティント用のリムーバーがあるのでぜひ検討してみてください。

SISEIDOのパーフェクトリムーバーは、水性と油性の2層に分かれているので、最初にきちんと振ってから使用します。サラサラしたテクスチャーで、ふき取ったあともべたつきなどの不快感が少ないのが魅力。また、リムーバーによる肌荒れを防ぐために、以下の成分も含まれています。

• 酢酸トコフェロール：肌荒れ防止
• ノバラエキス：保湿作用・収れん作用

また、人間の皮脂と似た構造となっているマカデミアナッツオイルは、皮膚になじみやすいので、やさしい使い心地で落とすことができます。

韓国の人気ブランド「エチュード」のリップ&アイメイクリムーバーは、SISEIDOと同じく水性と油性の2層になっているのが特徴です。無香料・無着色なので、キツイ香りもなく使いやすいのが嬉しいですね。また、100mlで約500円ですが、少量でリップティントもスルスル落ちるので、コスパもいいです。

MAYBELLINE NEW YORK(メイベリン　ニューヨーク)の「アイ＋リップ メイクアップリムーバー R」は、ウォータープルーフのポイントメイクをはじめ、ティントリップなどの落ちにくいリップメイクもするんとオフしてくれるアイテム。

二層になっているので、よく振ってから使いタイプのリムーバーです。拭き取りタイプなのでべたつきにくく、デリケートな唇にもやさしい使い心地なのが特徴です。コットンにたっぷりと含ませ、できるだけこすらないように拭き取りましょう。

日本製の人気リップティントを4つご紹介します！

オペラのリップティントは、LIPS内でも評判が高い人気ティントリップです。スクワランなど油分がバランスよく含まれているので、口紅のようにスルスルと塗りやすいのがポイント。「リップティントは乾燥する」というイメージを覆すアイテムです。

限定色を含めると全18色展開しており、自分好みのカラーが見つかりやすいのも嬉しいですね！

Visée(ヴィセ)の「ジェミィ ティント セラム」は、ほんのりと色づくシアーな発色でありながら、長時間キープしてくれるティントリップ。輝きをまとったような上品なツヤ感を演出し、血色感のある印象の唇に仕上げてくれます。

するするととろけるようななめらかな塗り心地で、トリートメント成分配合なので、唇を乾燥から守りながらリップメイクを楽しめるのが嬉しいポイントです。

CEZANNE(セザンヌ)の「ウォータリーティントリップ」は、みずみずしいツヤ感が長時間持続するティントリップ。唇にフィットしてしっかりと発色し、きれいなカラーを楽しめます。

保湿成分としてハチミツ・ヒアルロン酸Na・ローヤルゼリーエキス・水溶性コラーゲンを配合しているので、唇にうるおいを与えてくれるの魅力。それでいて、コップの色がつきにくいのが嬉しいポイントです。

リンメルのラスティングフィニッシュティントリップは、保湿効果が高いシアバターなど6種類の保湿成分が含まれています。そのため、付けた瞬間うるおいあふれるボリューミーな唇を演出。また、付け心地がなめらかになるトコフェロールなども配合されているので、こっくりとした付け心地も特徴です。

限定色を含めて全15種類のカラー展開で、日常使いできるカラーからパーティーなど華やかなシーンに使えるカラーまで豊富に取り揃えています。

韓国ブランドのてリップティントは、コスメ好き女子を中心に注目されています。日本にはない色展開の豊富さや、色の落ちにくさが魅力。次に、韓国の人気リップティントを4つご紹介します！

ロムアンドのリップは、「落ちにくいし荒れにくい」とLIPS内でも人気のアイテムです。そのなかでも、定番商品であるジューシーラスティングティントは、定番色だけで10種類しており季節ごとに限定色が発売されるので、コスメ好きの女子は新作を要チェックしているほど注目されています。

荒れが気になってリップティントの使用を控えてきた人も、やさしい使い心地のロムアンドのリップティントなら日常使いしやすいでしょう。ブルべ・イエベ問わず可愛いカラーが揃っているので、「荒れにくい処方で自分に合うカラーが見つかるリップ」を探している人におすすめです。

ロムアンドのグラスティングウォーターティントは、先ほどのジューシーラスティングティントと比べてテクスチャーや付け心地が違います。どちらかというとトロっとしたテクスチャーのジューシーラスティングに対して、ウォーターティントはさらっとした質感が特徴です。

光沢作用があるビスジグリセリルポリアシルアジペート－2が含まれているので、水の膜を張ったようなツヤ感が演出できます。通称「水膜ティント」とも呼ばれ、「軽い付け心地が好きだけど乾燥は嫌」という人にぴったりです。

色展開は、ジューシーラスティングほど多くはなく、どちらかというとレッド系のカラーが多い印象ですね。

ピアーのリップティントは、マット感があるリップティントを探している人におすすめです。今までのリップティントと比べて、増粘剤や染料の割合が多いので、飲食後も色が落ちにくくなっています。また、油分も適度に含まれているので、見た目はマットっぽい仕上がりでも乾燥を感じにくいのも魅力。

ラストベルベットは、すでに第4弾まで発売しておりカラー展開がかなり豊富なので、自分に合ったカラーが見つかりやすいです！

A’pieu(アピュー)の「アピュー ジューシーパン ティント」は、発色のよさが魅力のティントリップ。つけたての発色を長時間キープしてくれるので、メイク直しができないシーンでも大活躍です。

パッケージの見た目もかわいく、リンゴエキス・桃エキス・ハチミツエキス・スクワランの4つの保湿成分によって、唇の乾燥を防ぎます。唇乾燥しやすい人は、あわせて保湿ケアも意識してみてくださいね。

Photo by HAIR

リップティントの危険性は、決してゼロではありません。しかし、リップティントの正しい落とし方を知って、毎日きちんとケアすれば日々のメイクアップに取り入れることができます。リップティントが落ちにくい仕組みや危険性を理解して、リップメイクを楽しみましょう！