【令和最新！】ガッテン塗りとは？正しいやり方とメリット・デメリット、おすすめアイテムを紹介

今の10代・20代の人だと、「ガッテン塗り」と聞いても「なにそれ？」状態かもしれませんね。まずはガッテン塗りについて簡単に解説し、期待されるメリットと、注意するべきデメリットについて説明します。

「ガッテン塗り」とは、NHKの『ためしてガッテン』という番組で2010年（12年前！）に紹介されたスキンケア方法のこと。一般的には化粧水や乳液、美容液を使用せず、洗顔後に肌に水が残っている状態で保湿クリームだけを使う方法と言われています。

とくにニベアの青缶の使用が推奨されているようで、番組放送当時は多くの人がニベアの青缶でガッテン塗りをしていたようですね。ただし、実際に番組で「ニベアの青缶」と具体的に商品名が出たわけではなく、いつのまにかニベア青缶が主流になっていました。

ニベア青缶は顔に使っていいの？気になる効果や使い方、口コミを紹介

ニベア青缶はミネラルオイルやワセリンをメインとしたアイテムで、肌の水分蒸発を防ぐことで高い保湿力を発揮します。そのため、乾燥しやすい人、乾燥による皮むけや粉拭き、毛穴の開きなどのトラブルに悩んでいる人にはおすすめと言えるでしょう。油分と水分のバランスが整うことで、肌機能の土台が整って健やかな状態へと近づけます。

ほかの具体的なメリットとしては、以下の通り。

• スキンケアの時短
• スキンケア代の節約
• スキンケアが1工程で済むことから肌への摩擦を軽減できる

忙しい朝のスキンケアの時短は嬉しいですし、ニベアはプチプラで大容量なのでスキンケア代の節約も大きいメリットですね！また、スキンケア中に肌を何度もベタベタ触らずに済むことから摩擦も軽減され、結果的に肌トラブルを遠ざけられると考えられます。

メリットだらけのニベア青缶を使ったガッテン塗りですが、良い点があれば悪い点もあります。

そもそも、ニベア青缶は肌の水分蒸発を防ぐことに長けたアイテムであり、肌への保水力そのものは弱め。そのため、もともと肌の水分量が少ない人だと、蒸発を防ぐことはできても水分量を積極的に増やすケアにはなりません。

また、配合成分からどうしても油分が多めのケアになるので、肌に合わない場合はニキビや吹き出物ができやすいなど、かえってトラブルの原因になるケースも……。

くわえて、比較的シンプルな処方設計で特別な美容成分なども配合されていないため、当然ながらそれまで化粧水や乳液・美容液に頼っていた美容成分も肌に届けられません。美白ケアや年齢肌ケアなど特定の目的をもってスキンケアしている人は、物足りない結果になることもあるでしょう。

青缶に特有のこっくりした硬めのテクスチャーも、使用する人や使用する季節によっては肌への強い摩擦になる可能性が考えられます。

上記のデメリットをまとめると、以下の通り。

• 保水力そのものは弱い
• 油分が多くニキビにつながることも
• 美容成分に物足りなさを感じる場合もあり
• こっくりテクスチャーが摩擦になるケースも

意外と多いニベア青缶でのガッテン塗りのデメリット……。簡単に言ってしまうと、肌質に合わない人には向いていないということになります。

思いのほかガッテン塗りのデメリットが多く、「やめておいたほうがいいのかな……」と逃げ腰になっている人もいるかもしれません。

でもちょっと待って！実は、ガッテン塗りってちょっとした誤解とともに広まったスキンケアでもあるのです。

すでに解説した通り、そもそもガッテン塗り＝絶対にニベアというわけではありません（番組内でニベアが推奨された事実はない）。

また、大切なのは【化粧水や美容液を使わずクリームだけを使うこと】ではなく【クリームを重視すること】。確かに、番組では保湿クリームだけを使用して肌の水分量が上がったというような内容が紹介されましたが、だからといって「化粧水や乳液は必要ない」と結論づけられたわけではないのです。

令和最新のガッテン塗りは、

• スキンケアではクリームをしっかり使う！
• 必要に応じて化粧水や美容液を追加する！

この2点が大切。

ガッテン塗りの基本とされていたクリームの必要性はしっかり残しつつ、水分が足りなければ化粧水を追加し、美容成分を求める人は美容液をしっかり使うこと。そして、使用するクリームはニベアの青缶にこだわらず、自分の肌に合うもの・自分が必要なものを使用します。

メインにクリームを使いつつ、自分の肌状態や理想とする肌によって臨機応変にスキンケアを変化させることこそ、令和の正しいガッテン塗りと言えるでしょう。

誤解のないようにしたいのですが、けしてニベアの青缶がガッテン塗りに向いていないというわけではありません。とくに問題なく使用でき、理想の肌のキープに役立っている人は安心して青缶でガッテン塗りを続けてくださいね。

でも、ニベアの青缶以外にもガッテン塗りにおすすめのアイテムはたくさんあるのです！LIPSユーザーの口コミとあわせてご紹介しますね。

こちらは通称「白ニベア」と呼ばれる、ウォーターベースのクリーム。まるで乳液のようにさらっと柔らかいテクスチャーなので、「こっくりした青缶が使いにくい」「摩擦が気になる」という人にぴったりです。

また、異なるのはテクスチャーだけではありません。配合成分や濃度も異なるため、青缶に比べると保湿成分が肌に浸透しやすくなっています。肌の水分量が少なめの人がガッテン塗りするにはおすすめですよ。

ニベアと同じく、水分の蒸発を防ぐことで高い保湿効果を発揮してくれるワセリン。そんなワセリンの代表的な市販アイテムが、こちらのヴァセリン「オリジナル ピュアスキンジェリー」です。

肌表面にピタッと密着し、水分を閉じ込めながら肌を外部の刺激から守って肌を保護してくれる、頼もしい存在。少量でよく伸びるので、コスパもいいしニベアのような重ためのテクスチャーが苦手な人にもおすすめです。

ただし、量を間違えるとかなりべたついてしまうので、ガッテン塗りをする際は少量ずつ様子を見ながらにしてくださいね。

馬油は人間の皮脂に似ていることから肌なじみがよく、高保湿なのにサラッと使える優秀な保湿剤です。肌表面にとどまるワセリンと異なり肌になじんで保湿効果を発揮することから、保湿を重視したいなら馬油がおすすめ。

ソンバーユは数ある馬油商品のなかでも人気が高い、馬油１００％のアイテム。馬油初心者さんにもおすすめですよ。

こちらは化粧水のあとに保湿美容液として使用するジェル。乳液やクリームとして使用することもできるので、ガッテン塗りにもおすすめです。さっぱりした使用感でたっぷり塗ってもべたつかず、それなのにしっかり潤うのが高ポイント！

これだけでも十分うるおうためオールインワンジェルとして使用する人もいるようですが、うるおい不足を感じる場合は化粧水を追加するといいでしょう。

「これだけ塗り」（いわゆるガッテン塗り）が売りの長年愛されるレトロコスメ、マダムジュジュ。肌にうるおいを与える卵黄リポイド（卵黄エキス）が配合された、保湿効果たっぷりのクリームです。このクリームを肌が真っ白になるくらいたっぷり塗って、10～15分ほど放置。クリームが肌になじんで消えていくことからバニシングクリームとも言われています。

口コミを見ると、「これだけ塗り」のクリームパックとして使用する以外にも、スキンケアの最後に通常のクリームとして使用したり化粧水を使用した上でパックしたり、べたつきが気になる場合は拭き取ったりと使い方にも幅があるようです

こちらは田中みな実さんが紹介したことから爆発的な人気を得ている韓国コスメ。肌を理想のpHバランスに戻して水分をしっかりキープさせることで、健やかな状態を保ってくれる高保湿クリームです。保湿成分としてヒアルロン酸やセラミド（メドウラクトン：セラミドを含む天然成分）、ツボクサエキスなども配合。

これ1つでも十分な保湿効果を期待できるアイテムですが、おすすめは通常のスキンケアの最後にフタをするように使うこと。1アイテムでのガッテン塗りではなく、質の良いクリームを使ったスキンケアをしたいという人におすすめです。

ガッテン塗りはクリームに重点を置いたスキンケアであり、必要に応じて他のアイテムを追加するのが理想。使用するクリームも、自分の肌に合うもの・自分が必要と感じる成分が入っているものを選ぶのがポイントです。

ぴったり肌に合えば、肌を保護しながら乾燥をしっかり防いでトラブルを遠ざけてくれるのがガッテン塗り。乾燥が気になる人や今のスキンケアが合っていないと感じる人、新しいスキンケアに興味がある人などはぜひトライしてみてくださいね。