
寝る前のヘアアイロンで翌朝のセットが時短に!メリットと注意点を徹底解説
朝の準備時間を少しでも短縮したい方にとってヘアセットにかかる時間は重要になってきます。寝る前にアイロンをかけることで起きたときにヘアセットが完了していたら朝の時間に余裕ができますよね。
今回は寝る前にアイロンをかけてもいいのか、効果はあるのかについてまとめていきます。また、その際の注意点もあわせて解説していきます。

メイクアップアーティストkota
外資系メイクブランドのメイクアップアーティストを経験後、現在フリーランスとして活動。 今までにメイクした人数は延べ3.8万人を超え、モデルやタレントから高い支持を得る中、「透明感メイクの人」として各SNSでもメイクHOW TOを発信。 近年は自身のメイクレッスンに全国から受講生が訪れます。続きを読む
寝る前にヘアアイロンしてもいい?効果って?

朝はギリギリまで寝ていたい、起きてから家を出るまでの時間をなるべく短縮したい! という方にとって、朝のヘアセットの時間は特になんとかしたいもの。時間にゆとりのある夜の時間や、寝る前の時間にヘアアイロンをかけて、次の日は起きたらそのまま出かけたいと考えたことがある人も少なくないのではないでしょうか。
今回は寝る前にヘアアイロンをかけることのメリットとデメリットをお伝えし、課題の原因や対処法、アイロンを行ううえで注意すべき点、気になる疑問についてあわせて詳しくご紹介していきます。
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メイクアップアーティストkota
朝の準備時間を短縮できる

寝る前にヘアアイロンをすることのメリットは、やはり翌朝の準備時間を短縮できる可能性がある点です。アイロンをかけておくことで髪がまとまりやすくなるため、身支度のときに簡単なお直し程度で済むことがメリットです。
限られた朝の時間や、出発前の時間をヘアセット以外の時間に活用できるのは、早起きが苦手な方や忙しい方にとって嬉しいポイントですよね。また、お子さんがいる方は、朝は危なくて使用できないヘアアイロンでも、夜のお子さんが寝ている間であれば気にせず使用できるというメリットもあります。
ゆとりのある時間をうまく活用して、有意義な時間を過ごせるようにしましょう。
トリートメント剤を使用すれば髪の補修効果も

ヘアアイロンをする際は、ヘアオイルやヘアミルクを一緒に使うことで、髪にうるおいを与えながら補修できるというメリットもあります。ヘアオイルやヘアミルクは手ぐしでなじませても良いですが、目のあらいくしで一緒にとくと、さらに髪に浸透しやすくなるのでおすすめです。
ただし、ヘアオイルなどをなじませてすぐの髪は水分が多い状態です。
アイロンを使用したときに髪からじゅっと音がしたり、アイロンから蒸気や煙のようなものが出たりする場合はまだ水分が髪に残っている状態を表すので、ヘアオイルやヘアミルクをしっかりと髪になじませ、ある程度乾いてから使用するようにしましょう。これにより髪を熱や乾燥によるダメージから守ることができます。
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メイクアップアーティストkotaアイロン前の保湿ケアは非常に重要!ただし、付けすぎはベタつきの原因になるので量を守ることが大切です。
寝る前にヘアアイロンを使うことのデメリット
寝る前にヘアアイロンをすることには、寝ぐせがついたときにやり直しが必要になったり、セットの回数が増えることで髪が傷みやすくなったりするというデメリットがあります。それぞれの課題の原因や対処法をあわせて詳しく解説していきます。
寝ぐせがついたらやり直すことになる

寝る前にせっかく綺麗にアイロンをかけたのに、朝起きたら寝ぐせがついていたという場合もありえます。この場合、起きたあとにもう一度ヘアセットをやり直すことになり二度手間になります。
ただし、寝たら絶対に寝ぐせがつくというわけではありません。髪に寝ぐせがつくのは、寝る前に髪が乾ききっていないことが主な原因として考えられます。髪の形が固定されるのは、髪が乾いていく瞬間です。髪に水分が多く残った状態で寝ると、寝ている間に髪が乾き、そのときの形が固定されて寝ぐせがついてしまいます。
アイロンをする前や、アイロンをした後にドライヤーを使って十分に髪全体を乾かすことで、寝ぐせを軽減できる可能性があるので一度試してみてください。それでも寝ぐせがついてしまい、朝も夜もヘアセットをしなければならない場合は、髪に何度もダメージを与えることになるので朝だけヘアアイロンを使用するようにしましょう。
寝ぐせの原因や、ついてしまったときの直し方について詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてチェックしてみてください。特別なグッズやドライヤーを使わない方法についても紹介しています。
朝夜どっちもアイロンするとより髪が傷むことも

アイロンをかける回数が多くなると、それだけ髪に与えるダメージも大きくなります。そのため、寝る前にヘアアイロンを使って、朝もしっかりとヘアアイロンを使うことは避けるようにしましょう。朝夜どちらもアイロンをかけることは髪へのダメージを二倍にしてしまいます。
もし朝夜どちらの時間もヘアアイロンを使用したい場合は、夜にある程度ヘアセットを完成させ、朝は短時間で軽く直す程度にすると良いでしょう。夜に8割、朝に2割を目安に行うことで、髪へのダメージの蓄積を抑えながら、準備時間を短縮させることができます。
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メイクアップアーティストkota夜完璧に仕上げるというよりも、「朝は微調整で楽にする」程度の意識で行うのがおすすめです!髪への負担を考えると、毎晩行うというよりは「仕事の前日だけ」など日を決めて行うのがポイントです。
寝る前にヘアアイロンを使う際の注意点
お風呂上がりや寝る前にヘアアイロンを使用する際は、アイロンの設定温度や、髪の状態が大変重要になります。ドライヤーをうまく活用したり、トリートメントやヘアオイルなどを使って髪を保護したりするなど工夫できる点や、気をつけるポイントがいくつかあります。具体的に詳しく解説していきます。
お風呂上がりは髪をしっかり乾かしてドライヤー後に使う

髪を乾燥や熱によるダメージから守るために、お風呂上がりにヘアアイロンを使用する際は必ずドライヤーで髪全体をよく乾かしてから使用するようにしましょう。十分に髪を乾かさずに使用すると髪を傷めたり、寝ぐせがついたりする原因になります。
また、ドライヤーであっても熱を与える時間を短くすることが、髪を守るうえで重要なポイントになります。ドライヤーの前にタオルドライをしたり、タオルで髪を留めた状態でスキンケアを行ってから髪を乾かすようにするなど、熱を与える時間を短縮する工夫をしましょう。
アイロンでヘアセットを行った後は、キューティクルが開いたままの状態になっているので、弱めの風量の冷風を髪に当てて仕上げることが大切です。冷風で仕上げることでキューティクルを閉じることができ、ツヤを与えてくれます。健やかな状態をキープしたい方はぜひ試してみてください。
温度は100℃以下に抑える
ヘアアイロンの使用温度は、髪への負担に大きく関係する要素の一つです。髪の約80%はタンパク質でできており、ヘアアイロンを高温で使用すると髪が傷みやすくなります。
そうならないためにも、寝る前にヘアアイロンを使用する場合は、使用温度を100℃以下に抑えるようにしましょう。お使いのヘアアイロンが100℃に設定できない場合は、なるべく一番低い温度に設定してから使うことが大事。また、次回のヘアアイロン購入の際には100℃に設定できるかどうかも判断の基準にしてみてください。
トリートメントやヘアオイルで乾燥や摩擦によるダメージ対策

ヘアアイロン前に「洗い流さないトリートメント」をつけることで、髪の乾燥や摩擦によるダメージを抑え、うるおいを与えてくれます。また、トリートメントを使うことで、髪に美しいツヤを与え、しなやかな仕上がりにしてくれます。
ヘアオイルとヘアミルクどちらも使用する場合は、テクスチャーがみずみずしいヘアミルクからなじませ、次に重みのあるヘアオイルをなじませるようにしましょう。スキンケアでたとえると、化粧水を塗ったあとに乳液やクリームを塗るようなイメージです。
ただし、洗い流さないトリートメントをつけたあとは、髪に水分が残るため、時間を置いたり、ドライヤーをかけたりすることで、しっかり髪全体を乾かしてからヘアアイロンをかけるようにしてください。髪が濡れたままアイロンを使用すると髪を傷める可能性があり、逆効果になってしまうので注意が必要です。
アイロン前に使えるおすすめのヘアオイルや、使用のタイミングについて以下の記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください。
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メイクアップアーティストkotaお風呂上がりは髪がデリケートな状態なので、しっかり乾かすのは鉄則!冷風でキューティクルを閉じるひと手間は、美しい髪を保つ秘訣なので徹底してみてください。
寝る前のヘアアイロンに関するQ&A
寝る前に巻き髪の練習をしてもいいのか、セットした前髪は次の日どのくらいキープされているのか、ショートヘアでも夜にヘアセットできるのかといった点が気になる方も多いと思います。ここからは、よくある疑問についてまとめて解説していきます。
寝る前にヘアアイロンで巻き髪の練習をしてもいい?

もちろん上達のために寝る前に巻き髪の練習をしても問題ありませんが、長時間アイロンを当てたり、高い温度で使ったりすると髪が傷むことがあります。また、練習したままの髪型で寝ると翌朝も夜のスタイリングが保たれることがあります。失敗した場合は夜のうちに修正しておかないと、翌朝のセットに響くので注意が必要です。
低い温度で練習したり、次の日に予定がない場合に試すことをおすすめします。コテ(カールアイロン)の場合もストレートアイロン同様に、髪全体が完全に乾いた状態で使用するようにしましょう。ヘアオイルやヘアミルクもあわせて使用することもおすすめします。
コテを使わずにストレートアイロンだけでできる流行りの髪型について、画像や動画付きで解説しているのでぜひ以下の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
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メイクアップアーティストkota巻き髪の練習は、翌日の予定がない日に試すなど髪への負担を考慮してチャレンジしてみましょう!もしくは熱を通していないアイロンで練習するのもおすすめです。
寝る前にセットした前髪は朝までキープできる?
前髪が短い方は特に寝ぐせがつきやすいです。髪質や寝方によっても寝ぐせがつくことがあります。次の日に前髪を下ろしたい場合は、真ん中などでぱっくりと分け目ができないような髪の乾かし方をしたり、下向きにアイロンをかけたりする程度のセットをしましょう。
どうしても分け目が気になる方は、生えぐせの気になる部分をしっかりと濡らし、髪が生えている方向と逆方向にやさしく引っ張りながらドライヤーをあてるとくせが気になりにくくなります。分け目がなじんでから下方向にアイロンをかけるようにすると、前髪をしっかりとまっすぐにすることができます。
この工程を行うだけでも朝の直しの時間を短縮することができます。髪へのダメージも考慮し、毛先を巻いたり、理想的な前髪にセットするのは朝の時間だけにすることをおすすめします。
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メイクアップアーティストkota前髪の寝ぐせは本当に厄介ですよね。その場合はアイロンよりも、ドライヤーでくせを伸ばす方が重要!夜は軽く整える程度にとどめ、朝に理想のスタイリングをするのがポイントです。
メンズヘアやショートヘアのセットも夜できる?

ショートヘアやメンズヘアは髪が短い分、寝ぐせがつきやすいです。そのため、夜のスタイリングが無駄になってしまうことがあります。起きてからもう一度ヘアセットを行うことで二度手間になるうえに、髪にダメージが蓄積してしまいます。
一度試してみて髪が元に戻ってしまうなら朝のスタイリングだけにすることをおすすめします。寝ぐせが気になる方は、シルク素材などでできたナイトキャップを使用することで摩擦を抑え、寝ぐせを防げる可能性があるので試してみてください。
ヘアアイロンで寝る前に髪をセットして朝の準備時間を短縮しよう!気になるヘアアイロンのランキングもチェック!

寝る前にアイロンを使用することにはメリットがたくさんあります。アイロンの設定温度を意識したり、ドライヤーやトリートメント・ヘアオイルなどをうまく活用したりして、髪を乾燥や摩擦などのダメージから守ることにより、寝る前のヘアセットのメリットを最大限に活かすことができます。
早起きが苦手な方や、忙しい方にとって朝の時間は大変貴重なもの。少しでも余裕をもたせるために、できることは夜寝る前の時間にゆとりがあるときに行えるのが理想的ですよね。空き時間を上手に活用して、朝の時間を有意義に過ごせるようにしましょう。
LIPSユーザーさんのおすすめのヘアアイロンは、以下の記事で詳しく紹介しています。自分の髪の状態や理想のヘアスタイルに合わせて適切なアイロン選びができるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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メイクアップアーティストkota夜のヘアアイロンは、上手に活用すれば朝の時短に繋がります!髪への負担も考慮しつつ丁寧なケアを心がけることが何よりも大切です。他にも枕カバーを変えるだけで寝癖がつきづらくなることもあるので、ぜひチェックしてみてください!
朝のヘアセットを時短したい人にはぴったりなこの記事。忙しい朝に余裕がほしい人は、ぜひ参考にしてくださいね!