
プロテインの賞味期限はどのくらい?賞味期限切れでも飲める?未開封・開封後の管理方法も解説
ダイエットや筋トレ時の栄養補給に取り入れたいプロテイン。しかし、とりあえず買ったはいいものの、放置していて賞味期限切れなんてことも。
未開封なら長期間持つと過信していませんか?この記事では、プロテインの賞味期限や正しい保管方法、ダニ・カビをチェックする方法についてまとめていきます。

パーソナルトレーナー津村美緒
ハーティネス株式会社代表 フィットネス勤務から独立し、現在はダイエット迷子に正しい知識を伝えるためのオンライングループレッスン運営中。 コンプレックスを強みに変える!ボディメイク運動指導やリバウンドなしで、理想の体を手に入れる食事指導をおこなっている。 YouTubeチャンネル「みおGYM」にて週2回エクササイズ配信中 著書4冊/各種雑誌、テレビ出演 JBBF 日本ボディビル・フィットネス連盟 5年振りの復帰で2024神奈川県オープン大会にて優勝続きを読む
プロテインの賞味期限は未開封・開封後で異なる

プロテインを継続的に摂取している方や、これから健康維持のために飲もうとしている方にとって、賞味期限は非常に大切なポイントになります。一般的なプロテインは賞味期限がパッケージに表示されていることが多いので、まずはその表示を確認するようにしてください。
プロテインの賞味期限は未開封・開封後で異なりますが、未開封のプロテインであれば、約2年で賞味期限が切れるものが多いです。
開封したプロテインは時間が経つと品質が劣化していくため、表示された期限に関係なく早めに飲むことをおすすめします。開封したあとは2〜3ヶ月程度で使い切ることが目安となりますが、より品質を保った状態で飲むためには、なるべく早く飲むことが推奨されます。
監修者
パーソナルトレーナー津村美緒
未開封のプロテインは1年〜2年程度

未開封のプロテインは適切な保存方法を守ることで1〜2年間程、品質を保つことができます。高温多湿の場所をさけて、温度や湿度を一定に保ってくれる場所に入れておくのがおすすめです。その一つとして冷蔵庫があげられます。
ただし、冷蔵庫のなかでも野菜室は湿度が高くなることが考えられるので、野菜室とは別の場所に保存しておくのが良いでしょう。また、冷えたものを常温に戻すときに結露が発生してしまうので、一度冷蔵庫で保存したプロテインは使ったらすぐにもとの場所で保管し、常温に戻さないようにしましょう。
開封後のプロテインなら2ヶ月〜3ヶ月
開封後のプロテインは、空気中の湿気や酸素に触れることで品質が劣化していきます。一般的に、開封後2~3ヶ月以内に消費するのが推奨されますが、メーカーによって開封したあとの賞味期限が異なっている場合があるので、商品のパッケージに表示された賞味期限を必ず確認するようにしましょう。
開封後のプロテインをなるべく良好な状態で保存しておくには、フタがしっかりと閉まり、密閉することのできるタッパーやジッパーなどの容器に入れて冷蔵庫で保存することをおすすめします。また、食品用の乾燥剤などがあれば、容器の中に一緒に入れておくと、さらに湿気対策に効果的です。
スプーンなどですくう場合にも注意が必要です。しっかりと洗って乾かした手で、清潔なスプーンを使ってすくうようにしましょう。湿気による劣化をふせぎながら、開封後2〜3ヶ月以内に使い切ることがポイントになります。
プロテインのおすすめの飲み方を知りたい方は以下の記事もチェックしてみてくださいね。
賞味期限切れのプロテインは飲める?捨てるべき?

賞味期限とは、その食品が美味しく食べられる期限のことをさします。これを過ぎると味や風味が落ちることがあり、食品の品質が保証されなくなります。特にプロテインの場合、栄養成分の変化が気になると思います。
比較的賞味期限の長いプロテインですが、風味や栄養成分の変化だけでなく、賞味期限切れのものを消費することにはリスクもあります。最後までしっかりチェックし、リスクを回避して正しくプロテインを活用できるようにしましょう。
「賞味期限」とは、定められた方法により保存した場合において、期待されるす べての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日のことです。 ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることが あります。このため、「賞味期限」を過ぎた食品であっても、必ずしもすぐに食べ られなくなるわけではありませんので、それぞれの食品が食べられるかどうかにつ いては、消費者が個別に判断する必要があります。
加工食品の表示に関する共通Q&A (消費期限又は賞味期限について)
口にすると体に悪影響が出る場合も

賞味期限を過ぎたプロテインを飲むと、体に悪影響を及ぼす可能性があります。どのような症状が現れるかは商品や人によって異なりますが、体調不良を引き起こす原因になるため、摂取は控えましょう。
開封後は早めに消費することを心がけ、開封済みで賞味期限の切れたプロテインは飲まずに処分するようにしてください。
賞味期限が切れて3年〜5年経過したものは捨てよう
賞味期限が切れてから3〜5年経っているものは腐っている可能性が高いため、開封済みのプロテインはもちろん、未開封であっても処分することをおすすめします。プロテインの賞味期限は1〜2年と比較的長いですが、口にするものなので3〜5年といったあまりにも賞味期限が切れてから年月が経ったものは飲まないようにしましょう。
粉末状のものなので一見すると変化がないように思われますが、飲んだ場合のリスクを考えるとすぐに処分することが無難です。また、ダニが好むといわれているタンパク質や旨み成分を多く含むプロテインは、特に注意が必要だといえます。
【ダニ・カビなど】プロテインを捨てるべきサインをチェック

パッケージに賞味期限の記載がなかったり、開封後どのくらい経ったか忘れてしまったりした場合は、プロテインを消費する前に、見た目、におい、触感などをチェックするようにしましょう。異変を感じたら迷わずに処分をして、新しいものに買い替えることをおすすめします。
未開封であっても異臭がしたり、ダニ・カビが発生している場合もあるので、注意が必要です。以下の方法で確認するようにしてみてください。
ダニが発生している
プロテインにダニが発生している場合は、賞味期限に関係なく処分するようにしましょう。ダニが発生した食品を口にすると、じんましんや呼吸困難、アレルギーによるアナフィラキシーといった健康被害が出る可能性があります。
ダニはでんぷんやタンパク質などの旨み成分を多く含む食品に発生しやすいため、プロテインは大好物…。小さく肉眼で確認しにくい点が難しいポイントですが、プロテインの粉末が動いたように見えるときは、ダニの発生を考えて飲まずに処分するようにしましょう。
カビが生えている
プロテインにカビが生えたときに起こりやすい特徴の一つとして、粉末状で売られていることが多いプロテインが固まっていたり、べたべたしていたりという見た目や質感の変化があげられます。
また、高温多湿の場所はカビが発生しやすくなるので、温度を低く保つことのできる暗い場所で保管するようにしましょう。身近なものでは冷蔵庫があげられます。スプーンでほぐしてもけずれないほど固まっている場合はカビの発生の可能性が考えられるため、飲まずに処分しましょう。
悪臭がする・ニオイが変わった
プロテインを処分するときの目安の一つに、プロテインのニオイの変化もあげることができます。プロテインから嫌なにおいがするときは、腐っている可能性があるので、賞味期限に関わらず処分するようにしましょう。
ダニ・カビの発生の可能性も考えられるので、健康被害のリスクを考えると、悪臭がする場合には迷わず処分し、新しいプロテインを摂取することが無難だといえます。
監修者
パーソナルトレーナー津村美緒これら以外にも、実際に飲んでみてなんだかいつもと味が違うな?おかしいなという違和感を感じた場合は、注意が必要です。
プロテインを長持ちさせる保存方法

プロテインを長持ちさせるためには適切な保存が必要になります。大容量で売られていることが多いプロテインは消費しきれないことが多く、間違った保管方法で腐らせてしまったということも少なくないと思います。
密閉容器に保存すること、高温多湿を避けて保存すること、乾いていて清潔なスプーンや手ですくうことなど、保存や使用方法のコツをご紹介します。また、早めに消費することが難しそうな場合は、少量サイズのプロテインや、小分けのパッケージのものから試すなどの工夫をしてみてください。
空気に触れないよう密閉容器に入れる

プロテインは空気に触れることで酸化し風味が落ちていくので、食品保存用の密閉容器に入れて密封させて保存することをおすすめします。また、容器にプロテインを入れるときは、一緒に食品用の乾燥剤を入れるとさらに湿気をふせぐことができます。
ネットや100円ショップなどで手軽に購入することができるので、不安な方は活用してみてくださいね。空気に触れないようにすることで、湿気対策にもなるのでダニやカビの発生リスクをおさえることにも効果があるといえます。
高温多湿を避け、冷暗所で保管する

プロテインは高温多湿な場所で保管しておくと、劣化が早まったりダニやカビが発生したりすることがあります。高温多湿を避けるために、プロテインの保管場所を選ぶことが大切になります。
涼しく暗い場所、温度や湿度が一定に保たれる場所に保管するようにしましょう。その一つに冷蔵庫が挙げられます。ただし、一度冷蔵庫で冷やしたものは常温には戻さず、使ったらすぐに冷蔵庫へ戻し結露による水分の侵入をふせぐようにしましょう。
使う分量ずつ小分けにしておく
プロテインは一度に使う量が決められているので、保管するときにはじめから1回分ずつに分けておくのも良いでしょう。フタがしっかりと閉まるものや、密閉できるジッパーなどに分けて入れて冷蔵庫などにおけば、残りのプロテインを使うたびに空気に触れることもなくなります。
トレーニングジムや職場で飲む場合も、小分けにしておくほうが持ち運びに便利ですよね。なお、はじめから小分けで販売されているプロテインもあるので、大容量のものを使い切る自信がない方はそちらから挑戦してみるのもいいかもしれません。気になるフレーバーをいろいろ試してお気に入りのものを見つけてみてくださいね。
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パーソナルトレーナー津村美緒大抵のプロテインパウダーは、袋の中にスプーンを入れておくことが多いです。手の汚れはもちろん、濡れた手でスプーンを持たないようにしましょう。
飲み切れない場合のプロテイン活用法

大容量のものを買ってしまって飲み切れない場合は、料理やお菓子に活用することもできます。また、普段お水で割っている方は、牛乳やアーモンドミルク、豆乳に変えてみるのもいいかもしれません。
最近ではココアやストロベリー、きなこなどのさまざまなフレーバーのものが出ているので、バナナやイチゴなどのフルーツと一緒にスムージーにしたり、ヨーグルトにかけて味の変化を楽しむのもおすすめです。
また、ナチュラルなフレーバーのものであればグラタンやコロッケ、ラーメンやスープなど普段の料理に混ぜて摂取してみてはいかがでしょうか。抵抗がある方もいるかもしれませんが、意外と違和感なく食べることができます。不足しがちなタンパク質をおぎなうこともできますし、余らせて大量に処分することも避けられます。
監修者
パーソナルトレーナー津村美緒市販のプロテインバーを活用している方は、余ったプロテインでオリジナルプロテインバーを作るのも良いかもしれませんね!
プロテインに関するよくある質問

料理やお菓子などでよく耳にする作り置きがプロテインでもできるのか、液体や粉末タイプで賞味期限は異なるのかなど、よくある質問についてまとめていきます。
プロテインを作った状態で保存できる?

粉末状のプロテインの場合、一度水や牛乳と混ぜたものを保管することはおすすめしません。1回ずつ飲み切れる量を作り、余ってしまった場合は処分するようにしましょう。
理由は、細菌などの微生物が増殖しやすくなるためです。一度開封し、空気や水に触れたもの、口をつけたものには注意が必要になります。
人間の口の中には、多くの細菌がいます。そのため、口を付けてペットボトル飲料を飲んだ場合、口内細菌が飲料中に入って増殖するのです。ペットボトル飲料中の一般細菌の計測を行った試験では、緑茶飲料で開封・口付け後2時間常温保存したところ、細菌数が計数不能まで増えたというデータもあります。また、空気中にも浮遊している細菌などがいるので、口をつけなくても、一度開封すると、空気中の細菌などがペットボトルに入って増殖することもわかっています。
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液体・パウダータイプでプロテインの賞味期限は異なる?

- 開封前:1年〜2年
- 開封後:2〜3ヶ月
- 開封前:数ヶ月〜1年
- 開封後:数日以内
プロテインは液体タイプと粉末タイプで上記のように賞味期限が異なります。また、種類や保存方法によっても異なります。
パウダータイプは乾燥しているので液体タイプに比べて細菌などの微生物の繁殖は起きにくくなっています。ただし、示されている期限に関わらず、一度開封したプロテインは早めに消費することがおすすめです。
プロテインの賞味期限を守って美味しく飲もう

賞味期限切れのプロテインを飲むことは避けるべきです。ただし、本来プロテインとは不足しがちなタンパク質を効率的におぎなうためのアイテム。以前よりもフレーバーの種類が増えて、手軽に美味しく飲むことができるようになっているので、まずは少量ずつ小分けになっているものを購入してお気に入りの味を見つけてみてはいかがでしょうか?
また、水と混ぜて飲むのが苦手という方は、牛乳や豆乳、アーモンドミルクに変えてみたり、プロテインを使ったアレンジレシピに挑戦してみたりしてくださいね。本記事で正しい保管方法をチェックし、美味しく、楽しく健康維持のためにプロテインを活用してみてください。
監修者
パーソナルトレーナー津村美緒プロテインは長期保管できるものが多いですが、普段口にしている様々な食品と同じく開封し空気に触れると劣化が進みます。せっかく購入はしたものの、飲みきれずにずっと置いたままになってしまっているという声もよく聞くので「飲みにくいな・・」「合わないかもな・・」と思ったら、品質低下する前に、早めにおいしく消費できる方法を探してみてくださいね!
プロテインは栄養価の高い食品かつパウダーのため、湿気に弱い特性があります。開封したものを長期間置いておくと味の劣化にもつながります。おいしく飲めるうちに開封後は早めに消費するようにしましょう!