hana on LIPS 「【本とコスメ、読書とメイク】 ..」

【本とコスメ、読書とメイク】 『水やりはいつも深夜だけど』 窪美澄著 角川書店 同じ幼稚園に子どもを通わせる5つの家庭の物語 🌱🌱🌱 タイトルや装丁から 物悲しいお話だと思っていましたが どれも最終的には家族と過ごしていく前向きな姿が描かれています。 4話目の、産後変わっていく妻に淋しさを感じ、若い女性にうつつを抜かす男の話は置といて。 男性には共感されるのかもしれないけれど、母親になった私からすれば脆くて弱い男。 いやもう、言葉を濁さず言うならば最低。この話には触れないでおきます← ただ、それほどまでに読み手の感情を動かすようにリアルに描けること。 作家さんてすごいなぁ… 🌱🌱🌱 出てくる子ども達がいい子！ 少し手が出てしまう子とも楽しく遊び、 陰で母親の悪口を言われていたら大人にも怒る男の子 奇声をあげる自分より年上の男の子に、怖がることなく「一緒に遊ぼう」と言う女の子 など。 子ども達の存在が大きく、 大人の頑固さや黒さややり切れなさなどで混濁した水を 浄化していくよう。 🌱🌱🌱 久しぶりに読書でワンワン泣いた2話目のセリフ 『お母さんはお父さんと章博の世話をして、お父さんはお母さんと章博のために、一生懸命働いているんだものなぁ……。そんなこと、誰にでもできるようで、誰にでもできることじゃないんだ。章博のお父さんはなぁ、えらいんだぞ』 主人公の父親が孫に言い聞かせるこのセリフ。 主人公は父親と会話らしい会話をしたことがなく、 亡き母は、そういう人と暮らし、家の全てのことを担い、どんな思いだったのだろうとあぐねいていた。 けれど違った。 うたた寝していた主人公のそばに夢なのか母が来て、 父さんは優しい人よ、と言った。 その後に父親が孫に話す先程の言葉が聞こえたきた。 家事をしたり育児をしたり仕事をしたり、毎日疲れても褒められなくても当然のように流れていくことを このお父さんが代弁してくれたようで刺さった。 主人公と父親の関係も 母が見ていた父の優しさも 誰もが言葉にせずにいたけれど、 大事に大事にしていたんだと思うと何だかとてもだめで 儚いようですごく強かった絆に触れてどうしようもなく嬉しくて 章博くんが自分のお父さんのことをすごいと思うひとつに繋がったことに 途中までの曇が晴れていった。 🌱🌱🌱 短編に収めるからか、 こんなに早くうまい方に進む!?と ねじ曲がった根性の私は 若干思ったけれど うまい方向に進まなかったら “水やりはいつも深夜”で、 『だけど』とは続かない。 希望を見出すから、 いつも深夜『だけど』それでいい 『だけど』たまにお昼になった 『だけど』わたしはこの家族とこの家庭で生きてゆく 🌱🌱🌱 #本とコスメ #読書とメイク 短編のタイトルにそれぞれ花の名前がついているので 捻りも無く一話目のポーチュラカをイメージしたピンクメイクにしました✾ 最後はお庭の淡いピンクのポーチュラカ 今はもう少し花数も増えてきました❀ 🌱🌱🌱 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 いいね、フォロー励みになっています😊 #奥二重メイク #韓国コスメ #エチュード新作 #ピンクメイク　#ETUDE　#プレイカラーアイシャドウ　#FASIO