ヘア・メイクアップアーティストNANA
タレントや女優のヘアメイクからビューティー誌、広告、化粧品開発アドバイスなど様々な分野で活動中。長年の活動からプチプラ、デパコス問わず様々なコスメに精通している、化粧品大好き人間。最近ではまつ毛の重要性を再認識し、一般の方へ向けた「まつ育サロン」を企画、準備中。続きを読む
CCクリームとは?BBクリーム・下地との違いは?
CCクリームは、化粧下地とコントロールカラーを兼ね備えたアイテム。「CC」の定義はメーカーによって違いがありますが「Color」「Control」「Care」といった意味があり、スキンケアやUVカットの機能を兼ね備えたアイテムも多く展開されています。1本で肌のくすみなどをナチュラルにカバーし、透明感のあるきれいな肌を演出してくれますよ。
似た名前のアイテムにBBクリームがありますが、目的が異なるので違いを知っておきましょう。
- BBクリーム:下地+ファンデーション、カバー力が高い
- CCクリーム:下地+コントロールカラー、肌の色味を整える
ふたつに共通しているのは、1本でメイクが済むこと。BBクリームはもともと肌の赤みや傷を隠す軟膏として作られたアイテムなので、肌悩みをしっかりカバーしたい人におすすめ。一方でCCクリームは、肌をきれいに見せる効果はありますがカバー力は低め。軽めのメイクやナチュラルな仕上がりを求める人におすすめです。
また、CCクリームは化粧下地と同じように見えるかもしれませんが、下地はあくまでファンデーションのベースとして塗るもの。CCクリームは薄付きながら1本でメイクが仕上がるという点が、化粧下地との大きな違いといえます。
自然なトーンアップが叶う!自分に合ったCCクリームの選び方
ナチュラルに仕上がるCCクリームですが、さまざまな色や機能のアイテムが販売されています。自分にぴったりの商品と出合うために、選び方のポイントを押さえておきましょう。
①血色感や透明感UP!なりたい肌に合わせて色を選ぼう
色展開の豊富さはカラーコントロールが得意なCCクリームの特徴のひとつ。肌悩みや理想とする仕上がりのイメージに合わせて色を選びましょう。
- ピンク:肌のくすみを飛ばして血色感をプラスする
- パープル:透明感が出る。黄ぐすみが気になる人にもおすすめ
- ブルー:透明感のある儚げメイクや、立体感を出したいときに
- イエロー:シミやくすみ、茶グマをカバーしたい人に
- グリーン:小鼻や頬の赤み、ニキビ跡に。パーツ使いがおすすめ
- ベージュ:ナチュラルなカバー力でヘルシーな印象に
- カラーレス(クリア):肌全体を均一に整えたいときに
同じ色でも、メーカーによって印象が少しずつ異なります。できれば店頭のテスターで肌馴染みを確認してから購入するのがおすすめですが、LIPSなどに寄せられている口コミも参考になります!以下の記事ではCCクリームの色選びについて詳しく解説しているので、色に迷ったらぜひチェックを。
- 監修者ヘア・メイクアップアーティストNANA
②肌悩みに合った成分配合かも確認しよう
CCクリームには「Care」の意味を含むものがあるように、スキンケア成分が配合されたアイテムも豊富に展開されています。肌悩みに合わせた成分をチェックしましょう。
乾燥が気になる人は保湿成分配合のものを
ファンデーションを塗ると肌がカサついたり、粉っぽくなったりするのが気になる乾燥肌の人に、やわらかく肌馴染みのよいCCクリームはぴったり!特に、保湿成分が配合されたものを選ぶのがおすすめです。CCクリームには保湿成分が配合されたアイテムが多く、肌にうるおいを与えてツヤ感を引き出してくれます。
主な保湿成分には、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、スクワラン、アミノ酸類(アルギニン・グリシン・セリンなど)、グリセリン、BG、DPG、PCAなどが挙げられます。気になるアイテムを見つけたら、成分の表記を確認してみてくださいね。
皮脂崩れにお悩みならシリコーン系成分配合のものを
CCクリームはナチュラルにきれいな肌に仕上げてくれる反面、崩れやすさが気になる場合も。配合成分にシリコーンが含まれているものは、比較的崩れにくい傾向にあります。ジメチコン、シクロペンタシロキサン、シクロメチコンなどのシリコーン成分や、皮脂吸着パウダーなどの皮脂崩れ防止成分が配合されたアイテムを選びましょう。
敏感肌さんは低刺激処方のものを
敏感肌の人や肌荒れが気になるときは、肌への負担が考えられた低刺激処方のものを選ぶのがおすすめ。ナチュラルさが魅力のCCクリームは、敏感肌向けに作られたアイテムも少なくありません。「無添加」や「敏感肌向け」と書かれたものを選ぶほか、次に挙げる肌の刺激となりうる成分が配合されていないことを確認しておくとよいでしょう。
- アルコール(エタノール・ベヘニルアルコール・イソステアリルアルコールなど)
- 香料
- 着色料(赤色○号・黄色○号・青色○号など)
- 防腐剤(安息香酸・フェノキシエタノール・ソルビン酸など)
さらに、クレンジング不要で石鹸で落ちやすいタイプのCCクリームを選ぶと、クレンジングによる肌負担やW洗顔による過度な摩擦を減らせるのでおすすめです。
- 監修者ヘア・メイクアップアーティストNANA
最近は、保湿成分が配合されているものや敏感肌向けに作られたものなど、塗り心地のよい商品がたくさんありますよ。
③紫外線対策したいならUVカット効果のあるものがおすすめ
1本でベースメイクが完結するCCクリームは、UVカット効果のあるアイテムが主流。日常的な紫外線を防ぐためにも、UVカットの表記に着目しましょう。紫外線を浴びる量や時期、シーンに応じて使い分けるのもおすすめです。
日焼け止めの効果は、SPFとPAの値をチェック。SPFはシミ・そばかすの原因となる紫外線B波(UV-B)を防ぐ指標で、普段使いなら20~30程度で十分。PAはシワ・たるみの原因になる紫外線A波(UV-A)を防ぐ指標。+が多いほど高い効果がありますが、日常的な紫外線なら++程度が目安です。
外出の時間が長いときや、夏場のレジャーなどの強い紫外線を浴びるときには、SPF50・PA++++などの高いレベルのものがおすすめ。ただし、SPF、PA値の高いアイテムは肌に負担がかかりやすい紫外線吸収剤を使っている場合もあるので、数値が高ければ高いほどよいと考えるのではなく、シーンに合わせたアイテムを選びましょう。
- 監修者ヘア・メイクアップアーティストNANA
UVカット効果があるものは、夏場だけでなく1年中使ってほしいアイテムですね。
④【年代別】選ぶポイントをチェック!
CCクリームは素肌感のあるベースメイクアイテム。そのため、年齢ごとの肌に合わせたアイテムを選ぶことも重要です。ここでは10代~40代、50代まで注目したいポイントをまとめました。
- 10代:みずみずしい使用感や敏感肌向けタイプでゆらぎ肌をケア
- 20代:程よい保湿力と毛穴カバーで素肌の魅力を活かす
- 30代:血色感が出るピンクや、透明感が増すパープルなど色に注目
- 40代:保湿成分などスキンケア効果に着目。石鹸オフも◎
- 50代:カバー力重視でファンデとのW使いもおすすめ
10代は皮脂分泌量が多い傾向にあり、20代、30代になるとシミやくすみといった肌悩みが増えてきます。さらに40代、50代と年齢を重ねると肌悩みが増えるほか、肌がゆらぎやすくなることも。若い頃と同じアイテムを使い続けるのではなく、年齢ごとの肌悩みに合わせた機能をチェックしていくようにしましょう。
以下の記事では、CCクリームの年代別におすすめしています。ぜひ参考にしてくださいね。
- 監修者ヘア・メイクアップアーティストNANA
30代以降はカバーしたいところが増える傾向にあるので、CCクリームとファンデーションの合わせ使いもおすすめです。シーンによって使い分けてもよいと思います。
⑤メンズが使うなら自然に仕上がる色・テクスチャーを選ぼう
メイクしている感を出すことなくナチュラルに肌補正ができるCCクリームは、肌悩みを自然にカバーしたいメンズにもおすすめ。柔らかくて伸びがよく、薄付きに仕上げやすいCCクリームは、普段メイクをしない人やナチュラルに見せたい人にぴったりです。
どんな色を選んだらよいか分からなかったり、カバーしたい肌悩みが多かったりするなら、まずはベージュ系を選びましょう。メイクしているのがバレたくないなら肌馴染みがよいイエロー系を。また、明るさで迷ったら暗い方を選ぶと肌から浮きにくく自然に仕上がります。
以下の記事では、メンズにおすすめのCCクリームをたっぷり紹介しています。CCクリームをお探しの男性はぜひチェックしてくださいね。
- 監修者ヘア・メイクアップアーティストNANA
BBクリームよりも塗った感が少ないので、CCクリームは男性メイクにも取り入れやすいアイテムです。まずは全顔ではなく顔の中心など、くすんでいる部分やカバーしたいところだけに塗るようにすると、より自然に仕上がりますよ。
素肌感のある仕上がりに!CCクリームの正しい使い方
1本でベースメイクが完成するCCクリームは、通常のベースメイクと異なるため使い方に迷うことも。カラーレスタイプの基本の使い方をチェックしておきましょう。
- 手の甲に適量を取る
- おでこ・鼻先・あご・両頬の5か所に点置きする
- 中心から外側に向かって馴染ませる
- 細かい部分は指先で軽く押さえるように塗る
柔らかいテクスチャーのCCクリームは、指で塗るのが基本。さらに仕上がりにこだわりたい場合は、顔に点置きしたあとスポンジやブラシで馴染ませましょう。スポンジは余計なクリームを吸ってきれいな薄付きに、ブラシは指で塗るよりも繊細な仕上がりになります。
カバー力が物足りないと感じるときは、コンシーラーやファンデーション、フェイスパウダーの併用もあり。ピンポイントの肌悩みが気になるならコンシーラーを、顔全体の均一感を求めるならファンデーションを重ねるようにして。仕上げにフェイスパウダーを重ねると崩れにくさもアップします。
スキンケア成分が含まれたCCクリームでも、あらかじめ化粧水、乳液で肌を整えておくことを忘れずに。肌のうるおいは、仕上がりの美しさや崩れにくさにつながります。CCクリームの使い方についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事でもきれいな塗り方を解説しているのでチェック!
- 監修者ヘア・メイクアップアーティストNANA
ベージュ、カラーレスタイプは上記の塗り方がおすすめですが、カラータイプは全顔ではなく、気になるところに塗るようにしましょう。
CCクリームに関するよくある疑問
CCクリームに関するよくある疑問点もチェックしておきましょう。
CCクリームとBBクリーム、使うならどっちがいいの?
どちらも1本でベースメイクが済む便利なアイテムですが、デイリー使いには肌への負担が少なく保湿成分などが配合されていることの多いCCクリームがおすすめ。シミなどの肌トラブルをしっかりカバーしながらナチュラル感のあるメイクがしたい人は、ファンデーションとしての機能も充実したBBクリームがGOOD。
CCクリームを使うときに下地はいる?
CCクリームには化粧下地としての機能も備わっているので、併用する必要は基本的にありません。化粧下地を使う目的は、肌の凹凸やトーンを整えて顔全体をなめらかにし、ファンデーションのフィット感を高めること。CCクリームは化粧下地を使わなくても、肌を均一に整えながらきれいに仕上げてくれます。
カバー力を高めたいのであれば下地を使うのではなく、CCクリームで肌を整えた上にコンシーラーやファンデーションを重ねるのがおすすめです。
しっかりと肌補正したいなら、ほかのベースメイクアイテムも組み合わせて!
手軽にきれいな素肌感を演出できるCCクリームはデイリーメイクにぴったり。気になる肌悩みをカバーしたいときや、しっかりメイクをしたいときにはコンシーラーやファンデーション、フェイスパウダーといったアイテムを使ってメイクの完成度を高めましょう。
以下の記事では、各カテゴリでLIPSユーザーさんおすすめの人気商品をランキング形式で紹介しているので、あわせてチェックしてくださいね。
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ひとつを全顔に塗ることはせず、気になるところやトーンアップしたいところにピンポイントで塗るようにしましょう。