
厚肌とは?特徴やスキンケア方法・おすすめファンデや下地についても解説
最近SNSでも見かけるようになった「厚肌」という言葉。なんとなく皮膚が厚い人のことかなと思いつつ、「薄肌との違いって?」「どっちの肌質なのか見分け方が知りたい!」と感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、厚肌とは何かから、その特徴や薄肌との見分け方、肌状態に合ったスキンケア方法やおすすめの下地・ファンデーションまで、まるっと解説!「なんだか最近、肌の調子が冴えない…」という方は、肌タイプをチェックするところから始めてみませんか?

医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史
東京都生まれ。慶應義塾大学 商学部を卒業後、保険会社に勤務。医師になるために医学部受験を決意し、国立東京医科歯科大学医学部医学科を卒業。大手美容外科にて千葉・新宿・上野の各院で院長・顧問を歴任。有名美容外科の銀座にて院長就任した後、2020年4月銀座にてOriginal Beauty Clinic GINZAを開院。続きを読む
厚肌とは?SNSで話題の厚肌の特徴を紹介

最近、SNSでもよく見かける「厚肌」というワード。肌表面にごわつきやザラつきがあり、毛穴が詰まりやすい状態を指します。
まるでお肌の上に一枚膜があるような感覚で、メイクのりが悪かったり、ファンデが浮いて見えたりしやすいのが特徴です。
では、なぜ厚肌になってしまうのかというと、不要な角質の蓄積や皮脂の過剰分泌が起こってしまうから。また、保湿不足による乾燥や、洗浄力の高いクレンジング・洗顔を続けることで、肌が防御反応を起こし、角質が分厚くなってしまうことも原因の一つです。
さらに、スキンケアのやりすぎもNG。肌に合っていない成分が配合されたアイテムを重ねすぎることで、肌荒れの原因になってしまうケースもあります。
つまり、がんばってケアしているつもりなのに「なんだか肌が冴えない…」という状態が厚肌です。
しかし、ちょっとしたスキンケアの見直しで、肌の印象はガラリと変わります。自分の肌タイプを知ることから始めて、うるおいあふれるつるん肌を目指しましょう♡
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史
厚肌・薄肌どっち?薄肌の特徴と見分け方
「そもそも自分の肌が、厚肌なのか薄肌なのか分からない…」という人は意外と多いもの。まずはそれぞれの特徴を整理して、自分の肌タイプをチェックしてみましょう!
- 肌表面にザラつきやごわつきを感じる
- 毛穴が詰まりやすく、角栓や黒ずみができやすい
- メイクが浮きやすく、ヨレやすい
- 皮脂分泌が多く、テカリが気になる
- スキンケアがなじみにくいと感じることがある
- 肌が乾燥しやすく、つっぱりやすい
- 赤みやかゆみなど、刺激に敏感になりやすい
- 毛細血管がうっすら透けて見える
- 季節や環境の変化で肌がゆらぎやすい
- 透明感はあるが、トラブルが起こりやすい
簡単にいうと、厚肌は「丈夫」、薄肌は「繊細」な肌といったイメージですが、トラブルが起こりやすいことに変わりはありません。どちらが良い・悪いではなく、それぞれの特性を理解することが大切です。
見分け方のヒントはこちら!
- 洗顔後すぐにつっぱったり、赤みが出たりする → 薄肌の可能性大
- 洗顔後も変化が少なく、ゴワつきやくすみが残る → 厚肌寄りかも
- 化粧水がなじみやすく、ヒリつきを感じやすい → 薄肌タイプ
- スキンケアがなじみにくく、ファンデがムラになりやすい → 厚肌タイプ
肌は日々のケアや生活習慣によって変わるもの。自分の今の肌に合ったお手入れを見つけて、美肌へと近づきましょう。
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史自分の肌タイプを知ることで、適切なスキンケアができます。上記の特徴や見分け方を参考に、自分の肌質をきちんと理解するようにしましょう。
厚肌のスキンケアのポイント

厚肌さんが美肌を目指すためには、「落とす」「整える」「守る」のバランスが超重要!古い角質や毛穴詰まりをやさしくオフしながら、うるおいをしっかりキープするケアがカギになります。
肌に負担をかけすぎずに、でも不要なものはきちんと取り除く。そんな丁寧なアプローチで、厚肌特有のごわつきや角質によるくすみをクリアにするためのポイントを3つお伝えします。
クレンジングで古い角質をオフ
厚肌タイプは、肌表面に不要な角質がたまりやすい状態。そのまま放っておくと、毛穴詰まりや肌のくすみ、メイクのりの悪さにつながってしまうことも…。
だからこそ、クレンジングは「選び方」+「やさしい使用感」を意識してみてください。
まず、アイテム選びでは、オイルタイプやバームタイプなど、メイクや皮脂汚れをしっかりキャッチできるものを選びましょう。
メイクを落とすときは、強くこすったり、何度もクルクルしすぎるのはNG。肌への負担を抑えられるよう、最低限の回数で丁寧にオフしていきましょう。
週に1~2回、酵素洗顔や角質ケアアイテムをプラスして、スッキリ感をアップさせるのもおすすめ。古い角質が除去され、ポジティブな肌印象をつくれますよ♡
洗顔料をしっかりと泡立てて丁寧に洗顔する
メイクオフ後に行う洗顔は、厚肌ケアの要!肌のざらつきやゴワつきを感じているなら、まずは泡の質を見直してみてください。
理想は、キメ細かくモコモコの泡。手と肌が直接触れないくらいのクッション性をもたせることで、摩擦刺激を防ぎ、やさしいタッチで汚れをオフできます。
おすすめは、弾力泡の洗顔料や泡立てネットを使った泡づくり。「泡で洗う」という意識で、負荷がかかるゴシゴシ洗いは卒業しましょう。
また、泡のすすぎ残しも厚肌の原因になるので、フェイスラインや髪の生え際までしっかり流すのが◎
保湿力の高いアイテムを使う
厚肌だからといって、じつは乾燥してないわけではありません。肌表面に古い角質がたまっているだけで、内側はカラカラという「隠れ乾燥肌」状態の人も多いんです。
そんな厚肌さんにこそ使ってほしいのが、保湿力の高い化粧水や美容液。ヒアルロン酸やセラミドなど、うるおいをしっかりチャージしてくれる保湿成分入りのものを選びましょう。
特に、肌へのうるおいチャージは、洗顔後すぐのタイミングを逃さないで。ブースターや導入美容液を使うことで、化粧水のなじみもグッとよくなります。
スキンケアの仕上げには、油分でうるおいを閉じ込めて。クリームや乳液を軽くハンドプレスして密着させると、うるおってもちもち感がアップしますよ。
おすすめの角質ケアアイテムは以下をチェック!
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史厚肌のスキンケアでは、本記事にあるように「落とす」「整える」「守る」のバランスが重要です。これらのポイントを意識すると、肌の印象が改善されるでしょう。
厚肌の人は、不要な角質が蓄積しやすいですが、適切なケアを続けることで、なめらかで健やかな肌のキープを目指しましょう。
【ファンデ・下地】厚肌におすすめの化粧品の特徴

皮脂量が多めで、毛穴が目立ちやすい厚肌タイプ。肌トラブルのあとが残りやすく、凹凸や色ムラも気になりがちです。
そんな厚肌さんには、カバー力+皮脂対策+保湿力の3拍子そろったベースメイクアイテムがおすすめ。ポイントを押さえて、透明感*もツヤ感も、ちゃっかり手に入れましょう!
*メーキャップ効果による
下地は毛穴カバー・皮脂テカリ防止のアイテムを
最初の土台作りは、「毛穴目立ち」と「多めの皮脂」をカバーできる下地から!
厚肌さんの毛穴悩みには、シリコンベースの毛穴カバー下地がぴったり。肌表面をなめらかに整えて、ベースメイクの密着度を高めてくれます。
そしてもうひとつのカギは、皮脂崩れ防止機能。皮脂吸着パウダー配合の下地を使えば、時間がたってもサラサラ肌をキープしやすくなります。
Tゾーンや小鼻など、テカリが出やすい部分は部分用下地でピンポイントにカバーするのもおすすめ。厚塗りせずに仕上がるので、ナチュラル派さんにもおすすめです。
また、厚塗り感を出さずに仕上げたい人は、水っぽいジェル系テクスチャのものを選ぶと、抜け感もキープできます◎
ファンデーションはハイカバー系(マット・セミマット)がおすすめ
「毛穴目立ち」「色ムラ」「ニキビ跡の凸凹」が気になる厚肌さんには、やっぱりハイカバー系ファンデが心強い味方。
特に、マット~セミマット仕上げのハイカバーファンデーションは、テカリを抑えながらも均一感のある肌印象に仕上げてくれます。
「マット=厚塗り感が出る」と思われがちですが、少量を薄く伸ばせば意外とナチュラル。気になる部分だけ重ねづけすれば、自然にカバーできます。
また、リキッドタイプやクッションファンデなら、密着感が高くて崩れにくいのが魅力。肌悩みが目立つところだけコンシーラーを使って、ファンデの量を抑えるのもテクニックのひとつです。
「カバー力はしっかり欲しいけど、厚塗りには見せたくない…」そんな欲張りさんにぴったりですよ♡
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史厚肌の人は、ツヤ系のファンデを選ぶとテカリが強調されることがあるので、適度なマット感のあるものを選ぶのがポイントです。
厚肌のメイクのポイント・注意点

厚肌さんのメイクは、ちょっとしたコツで仕上がりがグッと変わります。「なんかメイクが浮いてる…」「抜け感出そうとしたのに逆に重たくなった」そんなお悩み、ありませんか?
実は、厚肌特有の肌の厚みや凹凸感を踏まえてアプローチしないと、逆効果になることも…。
ここでは、厚肌さんがメイクで気をつけたいポイントをわかりやすく解説していきます。
抜け感を出そうとすると失敗しやすいので注意!
どの肌タイプも「抜け感メイク=薄く塗る」が正解とは限りません!
厚肌タイプは、毛穴の開きやニキビ跡などの凹凸が出やすく、それを無理にナチュラルに仕上げようとすると、逆にアラが目立ってしまいます。
たとえば、ツヤ感を出したくて、みずみずしいファンデや下地を使うと…皮脂と混ざってヨレたり、毛穴がより目立ってしまうリスクも。
抜け感を狙うなら「しっかりベースメイクでお悩みをカバーしてから、ポイントメイクでツヤを足して抜け感を演出する」のがベターです。
ハイカバー系のファンデで土台を作ったあとは、ハイライトや部分用パウダーを後のせしてみて◎
ファンデがのらない厚肌さんはタイプや塗る量をチェックして
「なんかファンデがムラになる…」「なじみにくい…」と感じたら、使っているファンデのタイプと量を見直してみましょう。
厚肌さんは肌表面がゴワつきやすく、摩擦にも敏感。密着しにくいアイテムを選んでいたり、塗る量が多すぎると、肌にフィットせずムラになりやすくなります。
厚肌さんへのおすすめは、少量でしっかり伸びるリキッド or クッションタイプですが、ファンデのタイプは肌の水分量との相性も大きく影響してきます。
普通肌・混合肌・乾燥肌さんはリキッド・クッションともに相性良好ですが、脂性肌さんはパウダータイプを一度試してみるのもありかも!
使用量は多すぎず少なすぎずが◎
ファンデの使用量は、多すぎず少なすぎずがベター!多すぎるとメイクが崩れやすくなり、少なすぎるときちんとカバーできず、どちらもイマイチな仕上がりに。
「とはいえ、正しい使用量ってどれくらい?」と迷ったときは、アイテムのパッケージや公式サイトをチェックしてみましょう。適量や、肌悩みに合わせた使い方が記載されていますよ。
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史厚肌の人は、本記事を大いに参考にして、適切なアイテム選ぶこととメイクを工夫することで、ナチュラルな仕上がりを目指しましょう。
ゴワついた厚肌をケアする方法
厚肌に適したスキンケアをしているのに、なんだか肌がゴワつく…。それ、不要な角質や肌環境の乱れが原因かもしれません。
じつは、毎日の生活習慣も厚肌の原因に関わっていることが多いんです。規則正しい食事や睡眠で肌の生まれ変わりを助けてあげると、なめらかな肌に近づけるはず。
スキンケア+生活習慣を見直して、多角的に肌環境を整えるケアを始めてみませんか?
バランスのよい食事で、栄養をチャージ!

どんな肌タイプも、やっぱり毎日の食事が重要。
肌環境をすこやかに保つためには、たんぱく質・ビタミン・ミネラルで栄養補給することが大切です。
- たんぱく質:肌の主成分!卵・大豆製品・魚・肉などを意識して取り入れて
- ビタミンA・C・E:代謝を助け、酸化から肌を守る。緑黄色野菜や果物が◎
- 鉄・亜鉛:肌の生まれ変わりに関わるミネラル。不足するとくすみやゴワつきの原因にも
偏った食事や過度なダイエットは、肌にもNG。無理なくおいしく、栄養バランスを整えていきましょう♡
質のよい睡眠で肌環境をサポート
睡眠中、ターンオーバーを促すといわれる「成長ホルモン」が分泌されます。つまり、良質な睡眠は、肌環境を健やかに保つサポートをしてくれます。
特に「成長ホルモン」が多く分泌されるのは、入眠後の3時間。このゴールデンタイムをしっかり確保することが、厚肌ケアのカギです◎
- スマホは寝る1時間前までにOFF
- 湯船にゆっくり浸かって体を温める
- 寝る直前のカフェイン・お酒は控える
寝る前に、ゆるめのストレッチやアロマを取り入れるのもおすすめです。
ストレス・冷え・便秘もゴワつきの原因に
なんとなく肌の調子が悪いとき、それは体が発する危険サインかもしれません。ストレスや自律神経の乱れ、体の冷え、便秘などがあると、血流が滞って肌の新陳代謝がダウン…。
その結果、古い角質がたまりやすくなり、厚肌で悩みやすくなります。
- ストレス対策:深呼吸・軽い運動など、自分時間を持つこと
- 冷えケア:温かい飲み物・湯たんぽ・腹巻きなど、内側からぽかぽかに
- 腸活:腸内環境を整えて、健やかな肌をキープ
体が整えば、肌はちゃんと応えてくれるはず。内側からも整えることで、ゴワつきにくいなめらか肌を目指しましょう♡
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史スキンケアに加えて、毎日の生活習慣を見直すことは厚肌の対処にとても大切です。食事・睡眠・ストレスケアなどを整えて、健やかな肌を保ちましょう。
厚肌の特徴を理解してスキンケアやメイクを見直そう!

厚肌は、スキンケアやメイクのちょっとした思い込みや頑張りすぎが積み重なってできてしまうことも多い肌状態。でも、自分の肌タイプや特徴をしっかり知れば、ポジティブ肌への一歩を踏み出せます。
まずは、「落とす・整える・守る」の基本を丁寧に見直すことからスタート。そして、肌状態に合わせたファンデや下地を選ぶことで、メイクの仕上がりも変わってきます。
頑張りすぎず、でも怠らず。肌にやさしく寄り添うお手入れを心がけて、うるおい感とツヤのあるつるん肌を一緒に目指していきましょう♡
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史本記事を参考にして、厚肌の特徴をきちんと理解するようにしましょう。そして自分の肌質を正確に把握することで、より効果的なスキンケアやメイクができます。自分の肌にピッタリ合うメイクやスキンケアを取り入れ、更に適切な生活習慣を取り入れることで、なめらかで健やかな肌のキープを目指しましょう。
厚肌とは、肌の角層が厚く、表面にごわつきやザラつきがある状態を指します。そのため毛穴が詰まりやすく、メイクのりが悪くなってしまいます。不要な角質の蓄積や皮脂の過剰分泌が原因となることが多く、不摂生によるものや中には病的なものも隠れていますので、気になる方は皮膚科に相談してみましょう。