(投稿停止) on LIPS 「#あんずもちフレグランス 雑談！ ..」

#あんずもちフレグランス 雑談！ 割と手芸に関しては多趣味であっちこっちするあんずもちです。 香水オタクっぷりが前にも増してすごくなってるので、ここは一つ調香という趣味を持とうかな？と思って色々買い揃えてます。 アロマ検定とかもあるけど、効能とか精神への作用とかはあんまり興味ないんですよねー。リラックス安眠系のアロマが嫌いな香りばっかりでくっせえ！！！こんな香りで眠れるかボケ！！てなっちゃうので… 香水の場合は合成香料を使えるというのが大きいですね。義務教育中の学生さんの中には合成=悪！みたいな誤った考えを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれはとってもすごいことなんですよ。 例えばジャスミン。ピュアシャンプーとかマジョロマンティカ、マリアリゲルやピカケアウリイなどの人気の香りには必ずと言っていいほど入っています。でもジャスミンのエッセンシャルオイルはとっても希少。1トンの花からやっと1L取れ、10mlで2万くらい…とても安価なボディスプレーに入れられるようなものではないんですよ。それを可能にしているのが合成香料。グリーンみのあるさわやかなジャスミン調のもの、華やかな花の部分のみのジャスミン調、など様々な香料が香水に使われています。合成香料がなかったらこれらの魅力的な香りは私たちの手元には届いていなかったかも…！ 例えばムスク。よくベースノートに書いてあることが多いですが、このムスクというのは元々はジャコウジカという鹿の臓器から取れるものです。そのせいで乱獲が行われた過去があり、今は保全のためにも安価に使うためにも合成ムスクが使われています。ホワイトムスクと呼ばれているものの事ですね。ムスク調香料にもアニマリックなものからフローラルっぽいものまで色々あり、調香する人がどのような雰囲気にまとめたいのかによって選ぶことができます。 このように、天然香料だと高くて気軽に使えないようなローズやジャスミンなどの花、ムスクやアンバーのような動物から生まれた香りなども安価に・生態系を崩すことなく作り出せるというのが合成香料の強み。さらにはオゾン・マリン・メタリックといった植物や動物からは取れないような香調も作り出せるんです。 香りの正体は化学物質。であれば、人間の化学研究が進めば色んな香りが作れるようになっていくわけですね！もしかすると今後今はまだない香りが作られて流行していくかも… (こういうの面白い！って思った学生さんはぜひ高校で有機化学を学んでみてね！) なんでいきなりこんな話をしたかっていうと、あんずもちはコスメの成分に関する売り文句が無知な人を意味のない言葉で煽る感じになっているのをちょっと嫌な傾向だなって思っていて。 ノンシリコンシャンプーがやっと人によって合う人合わない人がいて、必ずしもいいものではないっていう知識が広まってきたというのに、今度はどこもかしこもボタニカル。 植物由来成分イコール体に優しい！なんて思い込んじゃうような無知な購買者に、さも良いことのように売り込んでしまうのはちょっと倫理的にどーなの、と思ってます。ぶっちゃけ山芋ペーストをオシャレなジャーにいれて「ボタニカルなクリーム⭐︎好転反応で赤くなって痒みが出ますがそれは肌に悪いところがある証拠です！」って売っても中身知らなければ買っちゃう人いそうでしょ。 なのでこう、そういう何故か頑に自然由来=良いもの、人工=悪いものとしたがる人々が存在してるから、ちゃんと科学的な新しい知識を持つことが正しいコスメ知識に繋がるんだよって事をLIPSの学生ユーザーさんには知ってもらいたいなーて日々思っています。学生さんだけじゃなく私よりずっと大人のユーザーさんでもびっくりするような事を書いてる方を見かけるから、ぜひ知ってほしいな。 植物由来であろうとなに由来であろうと人間の体に優しい物質と優しくない物質があるだけなんですよ。 オチはないよ！