
口臭予防におすすめの歯磨き粉の特徴は?原因や効果について徹底解説!
「自分の口臭が気になる…」「口臭予防におすすめの歯磨き粉を探している」という人も多いのではないでしょうか?口臭は自分では分かりにくいものだからこそ、毎日の歯磨きでしっかりケアしていきたいですよね。
そこで今回は、口臭予防におすすめの歯磨き粉の特徴について徹底解説!口臭の原因やブラッシングのポイント、ホワイトニング・歯周病予防などの効果が期待できる歯磨き粉の特徴についてもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも口臭の原因って?

そもそも、口臭はなぜ発生するのでしょうか?はじめに、口臭の原因として考えられることについて詳しく解説します。
①お口のトラブル|舌苔・歯周病・虫歯など

口臭のおよそ9割は、口内のトラブルが原因といわれています。主な口内トラブルには以下のようなものがあります。
- 舌苔(ぜったい):舌の表面に溜まった白っぽい汚れのこと。ここに細菌や食べかすが付着することで、ニオイの原因となる。
- 歯周病:歯を支えている歯茎や骨が壊されていく病気。歯に付着している歯垢(プラーク)も、舌苔と同様多くの細菌とたんぱく質の集まりなので、強い口臭の原因となる。
- 虫歯:虫歯ができるということは口腔衛生状態が悪く、歯垢や食べかすが蓄積されやすい状態になっており、口臭も発生しやすいと考えられる。
舌が白っぽくなっていたり、歯磨き後もニオイが気になったりする場合は、口内トラブルによる口臭のサインかもしれません。また、歯茎の腫れや出血がある場合も注意が必要です。
②体調や病気|胃腸・鼻・喉のトラブルなど
体内の不調が口臭の原因となる場合もあります。
たとえば、胃炎・逆流性食道炎・便秘といった消化器系の不調や、蓄膿症(副鼻腔炎)・扁桃炎といった呼吸器系の炎症が原因となるケースも。
胃の不快感や胸やけがあったり、鼻が慢性的に詰まっていたりする場合は注意が必要です。また、歯磨き後にニオイがなかなか消えない場合も、体内の不調が原因となっている可能性が考えられます。
③食べ物や嗜好品|ニンニク・アルコール・タバコなど

食べ物や嗜好品に由来するニオイも、口臭の原因になり得ます。
ニンニクやネギ、キムチなどの香りが強い食品は、消化されたあとも血液に乗って肺に運ばれ、呼気としてニオイが出てくる場合があります。香りの強い食品をよく食べる人や、大量に摂取したあとは、口臭に気をつけましょう。
また、アルコールやタバコは口腔内を乾燥させ、独特なニオイを残しやすいため、日常的に摂取している人は注意が必要です。
④生理的口臭|起床時や空腹時など誰でも発生する可能性アリ
体の生理現象として誰にでも自然に生じる「生理的口臭」もあります。
口臭は通常、唾液の自浄作用によって抑えられているものです。しかし、起床後や空腹時、緊張時には唾液の分泌量が減ることで口内の細菌が増え、口臭が強くなる傾向があります。また、ホルモンバランスにや加齢に伴って口臭が発生する場合も。
そもそも、口臭がまったくの無臭である人はいないと考えられています。ある程度の口臭は仕方がないといえますが、寝起きやダイエット中、人前で緊張して口が乾く場面などでは、特に口臭ケアを意識すると良いでしょう。
歯磨き粉で口臭対策はできる?主な役割と仕組みを解説

口臭の原因のほとんどは、「口腔内」にあるとされています。そのため、毎日の歯磨きや歯磨き粉の選び方によって口臭を予防することは可能であるといえるでしょう。
ここからは、歯磨き粉の主な役割や仕組みについて解説します。
①清掃:口腔内をきれいにすることで口臭にアプローチ

歯磨き粉を使って歯磨きをすることで、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)や食べかすを除去しやすくなります。その結果、口腔内をきれいに保つことができるので、口臭予防につながるでしょう。さらに、歯磨き粉を使用することで、泡立ちや研磨剤による洗浄力もプラスできるというメリットもありますよ。
また、「キシリトール(香味剤)」などが配合されているものは、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
②殺菌作用:殺菌成分配合の医薬部外品は細菌の繁殖を防ぐ
口臭の大きな原因となるのが、口内の細菌の繁殖です。特に、歯周病菌や舌苔に潜んでいるバクテリアは、悪臭の元となる「揮発性硫黄化合物(VSC)」を生み出すといわれています。
殺菌成分配合の薬用歯磨き粉を使用することで、ニオイの元となる細菌の繁殖を防ぎ、口臭ケアを行うことができますよ。
③口臭予防:ニオイを防ぐ働きも
口臭ケア向けの歯磨き粉の場合、ニオイの元を吸着してくれる成分が配合されているものもあります。
たとえば、「活性炭」は、ニオイの分子を吸着してくれるので、「活性炭」入りの歯磨き粉で隅々まで磨くことで口臭予防の効果が期待できますよ。
このように、ニオイそのものにアプローチする成分が含まれている歯磨き粉を使ってブラッシングすることは、より持続的な口臭ケアにつながるでしょう。
歯磨き粉のおすすめ人気ランキングは、以下の記事をチェックしてみてください!
口臭対策に役立つ歯磨き粉の特徴とは?

続いては、口臭予防におすすめの歯磨き粉の特徴について解説します。実際に歯磨き粉を選ぶ際の参考にしてみてください!
①ニオイの元を殺菌する成分が入っている医薬部外品

口臭予防に役立つ歯磨き粉には、以下のような成分が入っていることが多いです。
【成分】 | 【主な効果】 |
---|---|
CPC(塩化セチルピリジニウム) | 口内の細菌を殺菌。歯周病予防や口臭ケアに◎ |
IPMP(イソプロピルメチルフェノール) | 歯周病菌の除去やプラークの殺菌 |
これらの成分配合の歯磨き粉を使いブラッシングすることで、口臭の原因に直接アプローチできます。根本から口臭予防をしたい人におすすめです。
②歯周病予防ができる医薬部外品
口臭の原因は、歯だけでなく、舌の汚れ(舌苔)や歯茎の炎症(歯周病)によるものも多いです。
「舌ケア」や「歯周病予防」にも対応している歯磨き粉は、より包括的な口臭予防に役立つでしょう。舌ケア対応の歯磨き粉は、泡立ちが控えめで、舌ブラシとも併用できるような処方になっているものが多いです。
歯周病予防向けの薬用歯磨き粉は、グリチルリチン酸やトラネキサム酸などが有効成分として配合されていることが多く、歯肉炎歯周炎の予防、歯茎の腫れの炎症を抑える・出血を防ぐ効果が期待できます。
③毎日継続して使える使い心地|低刺激処方・泡立ち控えめなど

口臭予防は一度で完了するものではなく、毎日の積み重ねが必要です。そのため、毎日継続して使いやすい歯磨き粉であることも大切です。
口臭ケアに使う歯磨き粉は、泡立ちが控えめでしっかり磨きやすいものや、舌も洗いやすいものなどがおすすめ。口臭ケア向けの歯磨き粉は、ミントなどのさわやかな刺激のものが多く、強い刺激が苦手な人も使いやすい傾向にあります。また、研磨剤フリーや研磨剤少なめのものは、歯や歯茎に負担がかかりにくいですよ。
フレーバーのバリエーションが豊富な商品も増えてきており、「毎日使いたくなる」ような工夫がされている商品も多く販売されています。
歯磨き粉で口臭対策するならやり方も重要!ブラッシングのポイントを解説

口臭ケア向けの歯磨き粉を使っていても、使い方や磨き方を間違えると十分な効果が発揮されない場合があります。ここからは、口臭ケアに効果的な歯磨きのポイントについて解説します。
①歯磨き粉は多過ぎず・少な過ぎず適量を使う
泡立ちが良い歯磨き粉の場合、すぐに口内が泡だらけになり、しっかり磨く前にすすぎたくなってしまうことがあります。また、研磨剤や着色汚れを落とす成分が配合されている歯磨き粉は、使う量が多過ぎると、必要以上に歯を削ってしまう可能性が。そのため、歯磨き粉の量は、多過ぎず、少な過ぎずを意識することが大切です。
歯磨き粉の適量は、歯ブラシのヘッドの1/3~1/2程度(約1~1.5g)が目安とされています。
②歯磨きの時間は「最低3分」を意識する

短時間の歯磨きでは、ニオイの元となる細菌や食べかすを落としきれない場合があります。特に、歯周ポケットや歯の裏側、舌の表面などは、意識して磨かないと磨き残しが出やすい場所です。
口臭予防を意識するなら、最低でも3分以上かけて、ゆっくり丁寧に磨くのがおすすめですよ。歯ブラシを小刻みに動かして、歯の側面・裏側・奥歯までまんべんなく磨くことを意識しましょう。
オーラルケアの正しいやり方や順番については、以下の記事もチェックしてみてください!
③舌もやさしくケアして舌苔を落とす
口臭の原因として多いのが、舌の表面に溜まっている白い汚れ(舌苔)です。そのため、舌ブラシや毛先のやわらかいブラシを使い、歯磨きの最後に舌もやさしくブラッシングすると良いでしょう。
ただし、強くこすり過ぎると、舌を傷めて逆効果になってしまう場合もあるので気をつけてくださいね。
舌苔を予防する方法については、以下の記事もチェックしてみてください!
④就寝前のケアはフロスなども使って丁寧に
寝ている間は、唾液の分泌が減って細菌が繁殖しやすく、口臭がもっとも発生しやすい時間帯といえます。
口臭が気になるときは、1日2~3回の歯磨きがおすすめですが、なかでも一番重要なのは、就寝前の歯磨きです。就寝前のケアは、特に丁寧に行うようにしましょう。
- 寝る直前に歯磨き+舌磨きを行う
- できれば歯間ブラシやデンタルフロスを使い、細かい汚れを落とす
- 殺菌ができる薬用歯磨き粉を使って仕上げる
口臭ケアだけじゃない!ホワイトニング・歯周病予防などの効果が期待できる歯磨き粉の特徴

最近は、口臭予防だけでなく、「ホワイトニング」や「歯周病予防」などの効果が期待できる薬用歯磨き粉も多いです。複数の悩みを一緒にケアできるような歯磨き粉を選び、毎日の歯磨きに役立てるのもおすすめです。
ここからは、ホワイトニングや歯周病予防などの効果が期待できる薬用歯磨き粉の特徴について解説します。
ホワイトニング効果:ステイン除去・美白ケアもできる医薬部外品
コーヒー・紅茶・赤ワインなどをよく飲む人は、歯の表面に「ステイン(着色汚れ)」が付着しやすくなります。そのため、口臭だけでなく、見た目の印象も気になるという人も多いのではないでしょうか?
そんなときは、ホワイトニング効果*が期待できる成分配合の歯磨き粉がおすすめです。最近は、低研磨でやさしい使い心地が特徴の、毎日使いやすいアイテムも増えていますよ。
【成分】 | 【主な働き】 |
---|---|
無水ケイ酸(研磨剤) | 表面の汚れをやさしく削り落とす |
ハイドロキシアパタイト | エナメル質を補修しながら歯を白くする * |
また、ホワイトニングに効果が期待できる薬用成分としては、以下のようなものがあります。
【成分】 | 【主な働き】 |
---|---|
ポリリン酸ナトリウム | ステインの除去・再付着防止 |
ピロリン酸ナトリウム | 黄ばみの原因となる汚れを落とす |
*ブラッシングを伴う場合に限る
歯周病予防:口臭の原因になる炎症対策ができる医薬部外品・医薬品
口臭の大きな原因のひとつとして、歯周病(歯茎の炎症)も挙げられます。そんなときは、口臭予防と一緒に「歯周病予防」もできる医薬部外品の歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
また、歯茎がよく腫れたり、出血したりしやすい人は、歯周病の可能性があります。そんなときは、腫れや出血に対処できる医薬品の歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
歯周病予防におすすめの医薬部外品に含まれる有効成分としては、以下のようなものがあります。
【成分】 | 【主な働き】 |
---|---|
グリチルリチン酸ジカリウム | 歯茎の炎症を抑える |
トラネキサム酸 | 歯茎の出血を防ぐ止血・抗炎症作用 |
IPMP(イソプロピルメチルフェノール ) | 歯周病菌の殺菌作用 |
β-グリチルレチン酸 | 歯茎の腫れや赤みなどの炎症を抑える |
市販でも多機能アイテムが増えている
ドラッグストアや通販で手軽に入手できる市販品のなかにも、口臭プラスαのケアができるアイテムが増えています。
たとえば、口臭予防・ホワイトニング・歯周病予防が1本で完結する設計のものや、低刺激処方で敏感な人でも使いやすいものなどがあります。フッ素配合で虫歯予防にも効果が期待できるものもありますよ!
また、海外製ブランドのなかには、ハイパワータイプもあります。自分の悩みに合った商品を選び、毎日の歯磨きに役立てましょう。
歯磨き粉以外も!口臭ケアに役立つオーラルケアアイテム

歯磨き粉以外にも、口臭ケア向けのアイテムはたくさんあります。最後に、口臭ケアに役立つオーラルケアアイテムをご紹介します。
オーラルケアアイテムのおすすめ人気ランキングは以下の記事をチェックしてみてください!
①舌ブラシ・舌クリーナー

口臭の原因のひとつに、舌苔(舌の汚れ)が挙げられます。そのため、歯磨きにプラスして「舌ブラシ・舌クリーナー」を使うのは、口臭予防に有効といえるでしょう。
- 舌の表面に溜まった舌苔(白い汚れ)をやさしく除去
- ニオイの元となる細菌の温床を清掃
- 歯ブラシよりもやわらかく設計されており、舌を傷つけにくい
使い方のポイントとしては、1日1回、朝の歯磨き後に、奥から手前に数回なでるようにやさしく動かすだけでOK!泡立ちが少なめの歯磨き粉を少量つけるとさらに効果的です。
舌磨きのおすすめは以下の記事をチェックしてみてください!
②デンタルフロス・歯間ブラシ

歯ブラシだけでは届かない「歯と歯の間」などに食べかすや細菌が残り、口臭の原因となる場合もあります。そのため、毎日の歯磨きにプラスして、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使うのもおすすめです。
- 歯と歯の間のプラーク(歯垢)や汚れをしっかり除去
- 歯周ポケットのなかの汚れにもアプローチ
使い方のポイントとしては、就寝前の歯磨きのあとに使うのがおすすめ。フロス初心者は、持ち手付きの「ホルダータイプ」が使いやすいですよ!
③マウスウォッシュ・洗口液

継続的な口臭予防ではなく、「人と会う前に、サッと口をきれいにしたい」という人にぴったりなのが、マウスウォッシュ(洗口液)です。
- 口内を短時間で洗浄
- 爽快感のある香りで、一時的に洗浄
- ノンアルコールタイプは使用感がおだやかで、朝晩でも使いやすい
マウスウォッシュはあくまでも補助的なアイテムなので、歯磨きの代わりにはなりません。ブラッシング+歯磨き粉と併用することで、より効果が期待できます。
マウスウォッシュの効果と使い方については以下の記事も参考にしてみてください!
④清涼感タブレット・ブレスケアサプリ
外出先や食後にどうしても口臭が気になるときは、清涼感のあるタブレット・ブレスケアサプリで一時的にミントなどの香りをプラスするのもおすすめです。
清涼感のあるタブレットに含まれる成分としては、以下のようなものがあります。
- クロロフィル(植物由来の成分)
- 緑茶カテキン、シソエキスなどの自然由来成分
- ミント・メントール(清涼感をプラス)
タブレットもあくまで補助的アイテムで、根本的なケアにはならないため、日常の歯磨きや舌磨きとセットで使用するのが基本です。
歯磨き粉で気になる口臭をケア!他のオーラルケアアイテムにも注目♡

今回は、口臭予防におすすめの歯磨き粉の特徴についてご紹介しました。
気になる口臭は、毎日の歯磨きや歯磨き粉選びによって、ある程度予防が可能です。歯磨き粉だけでなく、舌クリーナーや歯間ブラシなど、他のオーラルケアアイテムもたくさんありますよ!
ぜひ本記事を参考に自分に合った歯磨き粉を選び、毎日の口臭予防に役立ててみてくださいね♪