しいきともみ on LIPS 「 良い皮膚科医を見分けるコツ ..」

良い皮膚科医を見分けるコツ ということで、そんな話をしていきます。 お急ぎの方②まで飛ばして下さい。 ① みなさんはニキビ等で皮膚科にかかるとき、 ここのクリニックまたは病院の先生は 良い医者か？と気にしたことはありませんか？ 私は医者ではないですが、 日々患者さんの病態把握や治療の助けとなる 検査を行う仕事をしています。 先生達が依頼した検査をするだけではなく こういった病態が考えられますので、 このような検査をしてはいかがでしょうか？ このような状態でこのような検査をする 意義はないと思われます 等 先生達に新しい検査の提案をしたり この検査は本当に必要かどうかのアドバイスなんかもしたりしています。 なので職業柄良い先生と悪い先生って 不思議とわかってくるんです。 そんな中で私が体験したことも交えて 良い皮膚科医を見分けるコツを 伝えていければいいなと思います。 ----------------------------------------------------------- ② と言っても伝える点はただ一つです。 それは、 【診察室に顕微鏡があるかないか、 また、顕微鏡を使って診察をしているか？】 ただこれを見るだけです。 なぜ顕微鏡かというのを 自分の体験も含めて話していきます。 3年前、突如できた胸の吹き出物。 最初はニキビかと思っていたんですよね。 できたのは2つ程だったのですぐ治ると思い 放っておいたのも束の間、 1週間後には鎖骨まで広がっていたんです。 かゆみもあったので急いで かかりつけの皮膚科にかかりました。 その医者は一目だけ見て 「ニキビだね、抗生剤と塗り薬出しときます。」 そう言って診察は1分もしないで終わりました。 何の疑いもなく抗生剤を飲み、塗り薬も塗って 経過を見ていましたが一向に治らずでした。 治らない所か酷くなっていき、 もうこれ以上はやばいと思い 違う皮膚科にかかることにしたんです。 そこの先生はしっかりと胸の吹き出物を観察し 白く膿がたまっていた部分を針で潰したかと思えば その膿をスライドガラスにのせ、 顕微鏡で観察し始めたのです。 観察が終わって言われたのは 「ニキビではなく、マラセチア毛嚢炎だね。」 そう言ったんです。 マラセチアは真菌の一種であり、 ニキビ菌のように抗生剤は効きません。 真菌には真菌用のお薬を使わないと なんの意味もないのです。 マラセチア毛嚢炎はニキビと似たような 小さいぶつぶつができるので、 目でこれがニキビなのか、 マラセチアによるものなのかを判断するのは 非常に困難となります。 それにも関わらず自分の経験等で 目で見て判断する皮膚科医は その辺のクリニックなら意外と多いです。 今思えばかかりつけの皮膚科は 顕微鏡を使う所か顕微鏡すらありませんでした。 もしかしたらそこはヤブ医者だったのかもしれませんね。 ということでここまでは私の体験談です。 ニキビで顕微鏡を使う皮膚科医は少ないです。 ニキビと症状が似てるマラセチアでも 顕微鏡を使う皮膚科医も少ないです。 目でのみ診察を行った結果 マラセチア毛嚢炎をニキビだと誤診し 私のように症状がひどくなる人が少なからずいます。 だからこそ顕微鏡を使ってしっかりと 診断してくれる皮膚科医は信頼できますし、 良い医者であると言えるのではないでしょうか。 というのが以上になります。 ※あくまでも個人的な意見になりますので その点ご了承の程よろしくお願いします。 あの皮膚科もう行かね(^q^)