メイク後にお肌が乾燥するときは保湿力の高い化粧下地がおすすめ
乾燥肌とは、肌の水分量・皮脂量のどちらも不足していて乾燥している状態のお肌のこと。もともと肌が乾燥しやすい肌質の人や、冬になると肌がカサつきやすい人・年齢を重ねて肌の乾燥が目立ってきた人など、乾燥肌にお悩みの人は世代を問わず多いです。
朝・晩のスキンケアで肌をしっかりと保湿するのはもちろん、日中は保湿力の高い化粧下地を使って、お肌の乾燥や、メイクを崩れにくくしていきましょう。
乾燥によるメイク崩れの原因は?
お肌が乾燥すると、皮膚のキメが乱れやすくなることで、化粧下地やファンデーションが均等に密着しにくくなります。塗りムラができやすくなり、メイクが崩れやすくなってしまうケースも。
メイクでカバーするのも大切ですが、毎日のスキンケアでお肌のうるおいを守りながら、肌のキメを整えるお手入れも意識してみましょう。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也
乾燥肌さん向けの化粧下地の選び方
キレイにメイクをしても、時間が経つとカサついたり、粉っぽくなりやすかったりと、お悩みの多い乾燥肌さん。乾燥肌さん向けの化粧下地を選ぶときのポイントを、詳しくご紹介します。
①お肌のツッパリ感や粉ふきが気になるときは機能性の高い下地がおすすめ

保湿力の高い化粧下地といっても種類があります。サラッとしたつけ心地のリキッドや、しっとりとしたテクスチャーのクリームタイプと、タイプによって使い心地も異なるのでお悩みに合わせて選んでみましょう。
またお肌がうるおった感じがしても、時間が経つとメイクが崩れやすくなるものもあります。粉っぽさや、お肌のツッパリ感が気になるときは、デパコスや、機能性に優れたものを選ぶとお肌のうるおいを守りながら、キレイなメイクを長持ちできますよ。
保湿力を求めるならリキッドよりもクリームタイプを選ぶ
高保湿の化粧下地を選びたいときは、クリームタイプがおすすめ。配合されている油分が多いので、うるおいを長く保ち、お肌をカサつきにくくしてくれます。
ただ汗をかきやすい時期や、お肌のテカリが目立ちやすい場合は、メイク崩れの原因になることも。お肌の様子や、季節に合わせて乾燥が目立ちやすい部分にしぼって使うと良いでしょう。
②お肌のカサつきが気になるときはツヤ感のある下地を選ぶ
お肌が乾燥すると、カサつきが目立って肌トーンがくすんで見える場合があります。ツヤ感を与えてくれる化粧下地は、メーキャップ効果によってお肌を明るく見せてイキイキとした印象へ導いてくれますよ。自然なツヤが出ることで、やわらかさのある美肌を演出しやすくなります。
マットすぎる下地は乾燥肌さんのお肌がくすんで見えることも
サラッとしたつけ心地のマット系下地は、ツヤ感が控えめなので、乾燥肌さんのお肌がくすんで見えてしまうケースも。
ツヤ感が苦手という人は自然なツヤっぽさを演出してくれる下地に、セミマット系のファンデーションなど、ベースメイクの組み合わせを工夫してみるのがポイントです。
ノーファンデで過ごすなら色つきの下地がおすすめ
化粧下地にはクリアでファンデーションの色を邪魔しないタイプと、色つきで肌悩みをカバーしてくれるタイプがあります。ファンデーションを塗らずに、化粧下地とフェイスパウダーといったノーファンデで過ごすなら、色つきの下地がおすすめです。
ノーファンデの場合は、色つきの方が肌の色ムラが自然にカバーしやすく、軽いナチュラルメイクでもキレイな美肌に仕上がりますよ。
③乾燥しやすい冬は高保湿・油性の保湿成分が配合された化粧下地を選ぶ
肌が乾燥しているとうるおいが足りず、粉っぽくなりやすいので、複数の保湿成分を配合されたものや、油分の多い保湿成分が配合された化粧下地がおすすめです。特に空気が乾きやすい冬はお肌も乾燥しやすいので、保湿力の高い化粧下地を選んでみましょう。
このような保湿成分が配合されているか、成分表をチェックしてみてください。
- 水溶性の保湿成分…ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸など
- 油溶性の保湿成分…セラミド、ホホバ種子油、シアバターなど
水溶性・油溶性の両方の成分が配合されていると、お肌の油分とうるおいのバランスが長時間キープされやすいです。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也保湿の基本はまず化粧水などの水分量の多いものを使用し、その後乳液やクリームなど油分の多いもので蓋をすることです。
ご自身の肌によってはべたつくこともありますので、いろいろと試して自分に合うものも使用しましょう。
④肌悩みに合ったカバー力・カラーつき下地を選ぶ
シミ・毛穴・くすみなど乾燥以外の肌悩みを抱えている人も多いはず。保湿力と、カバー力を叶えてくれる下地がおすすめです。特にカラーつき化粧下地は、色によって目的が違うので、こんなふうに肌悩みに合う下地を選び分けてみましょう。
- シミ・そばかす・くすみが気になるときに…イエロー系・オレンジ系がおすすめ
- 毛穴が目立ちやすいときに…シリコン配合下地・ポアプライマーがおすすめ
- ニキビ跡・お肌の赤みが気になるときは…グリーン系がおすすめ
- 血色感をプラスしたいときは…ピンク系・ラベンダー系がおすすめ
肌悩みに合わせて下地を使うときは、顔全体よりも悩みが気になる部分にピンポイントでつけるのがポイント。つけていない部分との境目は、スポンジでぼかして色ムラが目立たないように薄づきに仕上げましょう。
⑤汗・水に強いウォータープルーフ・SPF・PAなど機能性で選ぶ
汗をかきやすい夏や、メイク直しが頻繁にできないときは水・汗に強いウォータープルーフタイプや、UVカット指数の高いタイプがおすすめ。特にSPF・PA値はメーカーや、商品によって大きく異なるので、目的に合わせてこんなふうに選び分けてみましょう。
- 屋外で長時間過ごすとき…SPF40~50+・PA+++~++++
- デスクワークや屋外で過ごす時間が多いとき…SPF20~30・PA++~+++
屋内で過ごすことが多く、ナチュラルメイクやノーファンデで軽く過ごしたいときは、石けんでメイクオフ可能なアイテムも◎。化粧下地を選ぶときは、メイクに合った機能性もチェックしてみてください。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也いつも同じものを使用するのではなく、時と場合によって使用するものを変えていくことも重要です。
乾燥肌さん向けの化粧下地の塗り方
化粧下地はファンデーションの前になじませておきましょう。こんなふうにすると、塗りムラになりやすく、顔全体に均一に塗り広げやすくなりますよ。
- 1回分の化粧下地を手の甲に出す
- 指先で手の甲の下地をとり、おでこ・両頬・鼻すじ・あご先に点置きする
- 点置きした部分から顔の外側に向かってなじませる
- 顔全体に伸ばしたら、スポンジで軽く押さえてなじませる
下地を顔全体につけたら、何もつけていないスポンジで軽くポンポンと押さえるようになじませるのがポイント。特に目元や、小鼻のワキ・フェイスラインは、ムラになりやすいので、細かくスポンジを当てていきましょう。
化粧下地の詳しい塗り方はこちらの記事でもご紹介しています。一緒にチェックしてみてくださいね。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也自分で点置きする部分を決めておき、そこからゆっくりとなじませていくとムラになりにくいですよ。
せっかくのメイクを崩したくない!朝のスキンケアでできる保湿対策は?

乾燥肌さんの朝のスキンケアは、しっかり保湿するのがポイント。化粧水でお肌にたっぷりとうるおいを与えましょう。顔全体にムラなくつけてから、乾燥しやすい頬や、口まわりに重ね塗りするのがおすすめです。
さらに美容液で栄養を与えてから、乳液・もしくはクリームで油分もプラスして、お肌に与えたうるおいを閉じこめるように長持ちさせましょう。
メイク前の保湿が面倒なときは、時短で保湿ケアが可能なフェイスマスクもおすすめです。時間を置いたあとは、手のひらを顔に押しつけるようにしてハンドプッシュし、うるおいをお肌にしっかり密着させておきましょう。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也繰り返しですが、保湿はとにかく肌に水分を与えた後に油分で蓋をするのが基本です。
油分は乳液よりもクリームが多いため、乾燥の程度で使い分けましょう。
乾燥肌向け化粧下地におすすめのファンデーションの組み合わせとは?
乾燥肌系の化粧下地は、高保湿でツヤ肌に仕上がりやすいものが多いです。ファンデーションは輝くようなツヤタイプよりも、自然なツヤっぽさに仕上がるセミマットタイプがおすすめ。下地のうるおいあふれるツヤ感をいかして、肌の内側から輝くようなナチュラルな美肌を演出できますよ♡
ただマットすぎるファンデーションを組み合わせると、お肌が粉っぽく見えてしまう場合があるので、保湿成分が配合されていたり、お肌のうるおいを守ってくれたりするものを選ぶのがポイントです。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也どうしても油分が多くなるとテカリが出てしまうため、肌なじみの良い質感のアイテムを選びましょう。
保湿力の高い化粧下地で乾燥肌さんのベースメイクを長持ちさせよう
時間が経つとお肌がカサついたり、粉がふいたように乾燥が目立ったりする乾燥肌さん。スキンケアで保湿をしっかりするのも大切ですが、ベースメイクでも保湿力の高いアイテムを選ぶのがポイント。
今回ご紹介した保湿力の高い化粧下地を参考にしながら、キレイなベースメイクを長持ちさせていきましょう。ドラッグストアで購入可能なプチプラからデパコスまで、高保湿タイプの化粧下地はたくさん販売されているので、自分に合ったアイテムを見つけてみてくださいね。
監修者
六本松稲本クリニック 理事長稲本 和也保湿力の高い化粧下地を使用することも重要ですが、毎日の基本的な保湿は欠かさないようにしましょう。
肌の乾燥はさまざまな原因がありますが、基本は保湿であり、季節や肌の乾燥具合によって水分や油分の含有量を調整して使用することが重要です。