2000年代に突如登場した夢のパーマ。
デジタルパーマ。通称デジパ
専用のコード付きのロッドに巻き込み温めながら形を作ります。
コテで巻いたようなふわゆるパーマになり、濡れるとダレて乾かすとウェーブが出現
コールドパーマは濡らすとカールが現れる為半乾きのタイミングでムースやジェル、ヘアクリームでスタイリング
乾かすとダレるが、上手い事ブローで流せば綺麗な毛流れになるのに対してデジパはその逆
2000年代に登場し、全国的に大ブームとなったデジタルパーマは、発熱ロッドを使用してコテで巻いたような巻き髪風パーマを実現できるホット系パーマです。従来のコールドパーマで再現しにくかった「コテで巻いたような質感」を再現できることから人気を博し、特に女性の間で爆発的なヒットとなりました。その特徴は、美しいカールの再現性とともに、コールドパーマよりも持ちが良く、形状記憶力に優れている点です。
デジタルパーマの特徴と2000年代のブーム背景
技術と質感の革新:
デジタルパーマは、ロッドに熱を加えて形状を記憶させる「形状記憶パーマ」であり、2000年代に入ってから登場しました。それまでの主流であったコールドパーマでは難しかった、コテで巻いたような自然で動きのある巻き髪風の質感を再現できる点が画期的でした。
「コテ巻き風」の再現力:
コテで巻いたようなふんわりとした仕上がりが、髪質に関わらず誰でも作れるという点が、多くの女性の支持を集め、大きなブームにつながりました。
「形状記憶」と持ちの良さ:
一度かかるとパーマが取れにくい形状記憶力も、デジタルパーマの大きな魅力でした。コールドパーマの持ちが数ヶ月なのに対し、デジタルパーマは半年程度持続すると言われ、お手入れが楽になることも人気の要因でした。
2000年代以降のデジタルパーマ
2000年代に爆発的なヒットを記録した後、コテの普及やインスタ映えするヘアスタイル人気の高まりなどもあり、デジタルパーマの需要は以前ほどではなくなってきているという意見もあります。
しかし、デジタルパーマならではの「コテで巻いたような質感」や「もちの良さ」は、今でも特定のニーズを持つ人々に価値を発揮しており、根強い人気を保っています。
コールドパーマ
オーソドックスなパーマ
細いロッド、太めのロッドでニュアンスや仕上がりが変化します
ブローで流すか半乾きのタイミングでムースやジェル、クリームなどでセット
普通のストレートパーマで落とせます
持ちは約2ヶ月くらい
ショートからロングまで幅広く対応
デジパ
ホットパーマ
専用のコード付きのロッドで巻き込み、コテで巻いたような感じに仕上がります
濡れるとダレて乾かすとウェーブが出現
洗い流さないトリートメントやオイル、スプレー、ワックスで仕上げます
デメリットとしてはホットパーマの為頭皮のヤケド防止の為一定の長さ(ミディアム以上)が必要でしたが、新しい薬剤が出てきたり、技術の進歩により現在はショートでも5センチ以上で対応可能になっています
頭皮のヤケド防止の為根元からかける事は原則不可
いわば縮毛矯正のカールバージョン
その為ブリーチ毛やハイトーン毛の施術は髪の毛が溶けたり切れたりする事故防止の為禁止となっていましたが、新しい薬剤が出てきたり、技術の進歩や低温デジタルパーマが出た事もあり、弱酸性のトリートメントタイプのパーマ液やコスメ原料のパーマ液の登場によりブリーチ毛やハイトーン毛でも対応可能になりましたが、技術が発展途上であるのと、経験と熟練した美容師が少ない為お断りする事がございます。
縮毛矯正と同じく髪と頭皮に負担がかかる為2回までが限度
デジパをストレートに戻す時は普通のストレートパーマでは戻りません。
そもそもデジパはホットパーマ、ストレートパーマはコールドパーマになる為当然ながら原理も違えば相性も❌
縮毛矯正一択になります。
デジパといえばコテで巻いたような感じのパーマだけかと思う方もいらっしゃいますが、何と‼️昭和の時代から既にあるのです‼️
1️⃣昭和の時代の元祖デジパといえば戦前の電髪(でんはつ)
吊り下げ式のコードに繋がったロッドを巻いて加温してパーマをかけていたのです。それこそひいおばあちゃんの時代のパーマであり、日本に初めて入ってきたパーマは実は電髪だったのです‼️
ところが、第二次世界大戦が勃発した事により敵対語禁止の為パーマも禁止となり、戦後に復活を遂げるも、髪の毛が溶けたりちりちりになるなど傷みが激しかった事もあり、コールドパーマが開発され、コールドパーマにシフトチェンジ。戦後から90年代末期まではコールドパーマが主流でありました。
2️⃣パンチパーマ、ニグロパンチ、アイパー、カールアイパーといった男性向けの理容経由で施術されるパーマ
熱を加えるパーマになる為デジパの仲間です‼️
昭和の時代、現在のおじいちゃん世代の方たちが学生時代ヤンチャしていた頃に大流行してここぞとばかりに大流行。中にはわけありの特定のご職業の方たちがかけられています。
パンチパーマ、ニグロパンチは細コテで巻き上げて形を作ります
カールアイパーはカールアイロンで仕上げ、アイパーは専用の平コテを使って折り曲げて仕上げていきます。
共に熱を加えるパーマであり濡れるとダレるが乾かすと形が付きます。
まさにデジパそのもの。
パンチパーマ、ニグロパンチ、カールアイパー、アイパーをストレートに戻す時はデジパ同様縮毛矯正一択か丸刈りにしてリセットします。
3️⃣縮毛矯正
こちらもデジパの仲間
熱を加え半永久的にストレート
濡れるとダレるがブローして乾かせば形が元通り。
基本はくせ毛や天然パーマといった縮毛をストレートにする事ですが、デジパ、アイパー、カールアイパー、パンチパーマ、ニグロパンチを元に戻す時やコールドパーマでもスパイラルパーマや弱めのツイストスパイラルといったきつめにかけたパーマを戻す時にも施術されます。
既に昭和の時代からあったホットパーマ。
2000年代に形を変えてデジタルパーマとして登場。
2010年代にはデジパに代わる第三のパーマとしてエアウェーブも登場。
エアウェーブは、ロッドに巻きつけ専用の機械で加温。デジパのように高温で施術しない為ショートや根元のパーマも対応可能。
低温でかけれる為デジパのように硬くならずブリーチ毛やハイトーン毛でも対応可能
ホットパーマとはいえ熱変性を起こさない為元のストレートの方のみ普通のストレートパーマで元に戻す事が可能。
デメリットとしては施術まで三時間かかる
機材が高額な為取り扱うサロンが少ない
機材が大きいく重いため場所を取り、慣れないと取り扱いが大変
加温する時にマシンの音が大きいため慣れないとうるさく感じる。
熟練した美容師でない限り導入は不可
メニューが高額になりやすい
デジパは、縮毛矯正と同じ薬剤を使用する為根元を縮毛矯正して毛先のみデジパでカールを付けるストカールにする事も可能
専用のロッドを使わずアイロンでコテ巻きのように仕上げるコテパーマやワッフルアイロンを使ったワッフルパーマも一種のデジパ
ストカール、コテパーマ、ワッフルパーマも元に戻す時は縮毛矯正一択になります。
現在は、ナチュラル思考が多くなり20年くらい前よりデジパは下火となりつつもコールドパーマより持ちが良い為縮毛矯正と同様に定番化しております。
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