脂性肌さんってどんな肌質?オイリー肌とは違うの?

脂性肌さんとは皮脂分泌が活発で、皮膚に油分が多くなりやすい肌質のこと。時間が経つと顔全体がテカりやすかったり、油分の多いファンデーションを使うとメイク崩れが目立ちやすい特徴があります。
脂性肌の特徴は?混合肌やオイリー肌との違いはある?
脂性肌は皮膚の皮脂分泌・水分ともに多くベタつきやすく、オイリー肌と呼ばれることもあります。
オイリー肌と脂性肌は呼び方が異なるだけで同じ肌質を指します。
脂性肌さんは以下のような肌質と混合されやすいので、自分のお肌に当てはまるかぜひチェックしてみてください。
- インナードライ肌…皮膚表面はうるおっているように見えるが、角質層は水分不足
- 混合肌…顔全体に乾燥している部分と、皮脂分泌が活発な部分がある
インナードライ肌さんと、混合肌さんは特徴が似ているので一見するとわかりにくいですよね。混合肌さんはカサカサしやすい乾燥肌と、皮脂分泌が活発なオイリー肌の両方の肌質をもっています。
一方インナードライ肌は皮脂分泌が活発なので、見た目はオイリー肌さんのように見えますが、「皮膚の表面がオイリー、内側はドライ」という特徴があります。脂性肌に分類されやすいインナードライ肌さんについて、もう少し詳しくご紹介します。
脂性肌と見分けがつきにくい『インナードライ肌』とは
インナードライ肌さんには、オイリー肌さんと異なるこんな特徴があります。
- おでこ・鼻まわりはベタつくのに、頬・あごまわりはカサつく
- メイクして時間が経つと、粉っぽくなりやすい
- さっぱり系のスキンケアだとお肌が乾燥して物足りない
インナードライ肌さんは角質層が乾燥し、お肌の乾燥を防ごうと皮脂分泌が活発になりやすく、皮膚表面がベタついたり、テカったりします。
自分がオイリー肌なのか、インナードライ肌か迷ったときはこちらの記事もチェック!監修者
医師(Alohaさおり自由が丘クリニック 院長)藤堂 紗織
脂性肌におすすめの美容液の選び方
脂性肌さんが美容液を選ぶときは、次の4つを意識するのがおすすめです。
- 肌質
- 肌悩み
- テクスチャ
- 価格
脂性肌といっても人それぞれ特徴が違います。4点を意識しながら選ぶことで、自分の肌質に合う美容液を見つけることができます。
①肌質と相性の良いタイプを選ぶ

肌が皮脂でベタつきやすいといっても脂性肌と、角質層が乾燥しているインナードライ肌では肌質が異なります。それぞれの肌質の特徴と、相性の良い美容液を選ぶのが大切です。このような点に着目してみてください。
- オイリー肌さん…お肌のうるおいと油分のバランスを整えてくれるもの
- インナードライ肌さん…整肌成分だけでなく、保湿成分も配合したもの
オイリー肌さんは顔全体がベタつきやすいので、軽めのサラッとしたテクスチャーの美容液がおすすめ。一方、インナードライ肌さんは角質層がうるおい不足になりやすいため、セラミドや、リピジュア、アミノ酸などの保湿成分も配合した美容液がおすすめです。
脂性肌でどちらにも傾きやすい肌タイプの人は、複数の美容液をコンディションに合わせて使い分けても◎!
監修者
医師(Alohaさおり自由が丘クリニック 院長)藤堂 紗織逆に、乾燥する部分があるからとオイルを使うのはやめましょう。
②肌悩みで選ぶ

脂性肌さんは皮脂分泌が活発になりやすいため、ニキビや、肌荒れなど肌悩みを抱えてしまう人も多いはず。ニキビや、肌荒れが気になるときは、肌荒れ予防に有効な成分が配合された美容液を選んでみましょう。このような成分が配合されているか成分表をチェックしてみてください。
- グリチルリチン酸
- トラネキサム酸
- グリコール酸
- サリチル酸
この他にも、メーカーによっては独自の配合で作られた『皮脂コントロール成分』や、和漢由来の植物エキスなど、お肌のコンディションを整えてすこやかに保つ整肌成分もありますよ。
監修者
医師(Alohaさおり自由が丘クリニック 院長)藤堂 紗織ニキビが悪化している時は皮膚科受診し、美容液だけでなく、治療もおすすめいたします。
③テクスチャーで選ぶ
皮脂分泌が多くなりやすい脂性肌さんは、オイル系の保湿成分や、高保湿タイプの密着感が苦手という人もいますよね。次のようなテクスチャーを選ぶと、ベタつきが気になる脂性肌さんも使いやすいですよ。
- オイルフリーでさらっとした水のようなテクスチャーの美容液
- ジェル状で水分が多く軽い着け心地の美容液
- トロっとしたテクスチャーでも、肌なじみが良い美容液
特にメイク前のスキンケアでお肌がベタつくときは、ベースメイクが崩れやすくなるので、水っぽいサラッとしたテクスチャーのものがおすすめ。反対に寝ている間に肌が乾燥しやすいときは、とろみがあって肌に密着感のある保湿力の高い美容液が◎。
④続けやすい価格で選ぶ
自分が使い続けやすい価格の美容液を選ぶことも大切です。ハイクオリティの高級な美容液でも、たった1回使用のみで美肌をずっとキープし続けることはできません。
使い続けるのが大変と感じた場合は、自分の予算に合う最低でも1ヶ月以上は使い続けやすい価格の美容液を選んでみましょう。
脂性肌向けの美容液はデパコスだけでなく、プチプラでも豊富な種類があります。プチプラ価格でもオイルコントロールや整肌成分配合など、脂性肌さんが使いやすい美容液がたくさんあるので、予算内で納得のいく美容液が見つかるはずです。
乳液はいらない?美容液を使った脂性肌のスキンケアのポイント

保湿力の高い美容液を選んでも、美容液だけでスキンケアを終わらせるのは避けた方が良いでしょう。特に脂性肌さんはお肌の水分と、油分のバランスが乱れやすい特徴があります。角質層にうるおいを届けて、保湿成分・整肌成分を肌になじみやすくする化粧水や、美容液で補ったうるおいを長くキープさせる乳液をとりいれるのがポイント。
化粧水や、乳液のベタつき感が苦手な人は、油分の少ないオイルフリータイプや、サラッとした軽めのテクスチャーの乳液を選ぶと◎。
脂性肌さんにおすすめのスキンケア【朝・昼・夜】
脂性肌さんは皮膚表面に余分な皮脂が残りやすいため、乾燥肌さんと同じケアをしていると油分が多くなりすぎてしまいます。朝・外出先・夜のスキンケアは、このようなポイントに注意してみましょう。
- 朝…乳液は軽めでさっぱりとした油分の少ないものを選ぶ
- 外出先…メイク直しはミスト状化粧水で余分な皮脂をティッシュオフ
- 夜…クレンジングと洗顔でお肌を清潔に保ち、美容液でバランスを整える
特に夜はしっかりメイクや、お肌の汚れ、余分な皮脂を洗い流すことが大切。お肌が清潔な状態で化粧水や、美容液を使うと成分が角質層へなじみやすくなり、皮膚の水分と油分のバランスも整いやすくなります。
水・汗に強いウォータープルーフ加工のメイクはしっかりとクレンジングで、肌に残った皮脂汚れは洗顔で洗い落とすようにしてみましょう。
美容液をつける順番は【化粧水・美容液・ 乳液】が基本!ただメーカーで順番が推奨されているタイプもあり
美容液は、化粧水⇒美容液⇒乳液の順番で使うのが一般的。でも導入タイプの美容液や、拭きとりタイプの美容液は、洗顔後に使うケースもあります。メーカーによって推奨されているスキンケアの順番で、美容液を使ってみるのがベストでしょう。
またテクスチャーや、使用量によってはお肌にベタつきを感じるものもありますが、肌によくなじませたり、1回で使う美容液の量を数回に分けてお肌に塗ったりすると、使いやすくなる場合もあります。
お肌がゆらぎやすいときは、コンディションに合わせてさっぱり系、しっとり系など、異なるテクスチャーの美容液を使い分けるのもおすすめですよ♡
脂性肌特有の肌質と相性の良い美容液を選んですこやかな肌へ♡

Photo by HAIR
脂性肌といっても、皮膚表面はベタつきやすく角質層の内側は乾燥しやすいインナードライ肌や、皮脂分泌が活発になりやすいオイリー肌、女性よりも皮脂分泌量が多めのメンズ肌など、タイプはさまざま。自分の肌質と相性の良い美容液を選んで、すこやかなお肌をキープしてみませんか♡
監修者
医師(Alohaさおり自由が丘クリニック 院長)藤堂 紗織自分に合うものを継続して使用し、なりたい肌になっていきましょう。何を使うかわからない時は、皮膚科受診もおすすめいたします。
脂っぽくなるからと洗顔後に何もつけない方がらいらっしゃいますが、それは更に脂っぽくさせてしまう原因にも。きちんと保湿してくださいね。