この投稿は二重整形を推奨も批判もしない、ただの私の体験談として残すものです。
美容整形を検討している方の多くには、何の役にも立たない症例だと思います。
また感情的な部分も多く吐露する為、読んでる最中に気分が悪くなった方は閲覧を中止して下さい。
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私は一重まぶたとして生まれ、生きてきました。
思春期~20歳くらいまでは二重まぶたへの憧れもあり、整形という考えもよぎりました。
しかし何度考えてもやる気にはなりませんでした。
一般的に美しいかはどうあれ、私は私の顔が好きなのだとその時に自覚しました。
メイクが好きになってからも自分の顔はそのままで、メイクやツールで印象を変えることに楽しみを感じていました。
つけまつげ、シェーディング、ハイライト、派手なカラーメイク…それらで容易に印象が変わるまっさらなキャンパスのような顔に誇りすらありました。
ない凹凸は作り出せ、つけまをつけると二重になる、目の大きさを錯覚させ、時には肌の色さえ演出しました。
私は近年ドジを踏むことが多くなりました。
恋人や友人と歩いていて「危ない」と手を引かれることが多くなり、よくつまづき、頭や肩などをあちこちにぶつけました。
これに対して「自分の事を小さい生き物だと錯覚してるww」「思ったより体がデカかったわww」という自虐的なネタも板についてきた頃、眼瞼下垂という言葉を病院で聞くことになりました。
眼瞼下垂
まぶたの皮が垂れ下がり、瞳にかかることで視野が狭まっている状態だと診断されました。
まだ見えている方ではあるが、視野の狭まりは起きている。無意識に見ようとする事で、頭痛や肩こりを引き起こすと。
正直ショックでしたが、思い当たることしかありませんでした。
眼科から形成外科へ、診療科目はうつり…眼瞼下垂の手術には保険が適用されると知りました。
そしてそれを受けると大抵は二重まぶたになるのだとも。
ただし保険治療では審美的なものは保証されず、術後に左右のバランスが悪くても、視野の確保に成功していれば再手術は出来ないという事でした。
(仮に片方だけ二重になる…みたいな事が起きてもですね。)
もちろん保険治療の範囲内でベストは尽くすが、限界はあると正直に話してくれる方でした。
35歳という年齢はお医者様的には「まだ若い」との事で、今後の加齢や体重の増減などで変化しやすく、切開を伴う手術は急がなくても良いとの事。
車の運転もしないのであれば、しばらくはこのままでも構わないが気を付けて生活するようにと言われました。
とはいえ私のまぶたは、瞳孔の上部を既に隠していました。
私はとにかく同じような人達がどのように対処しているのか、体験談を探して読みあさりました。
幼馴染たちへ相談することも考えましたが、友人たちはそれぞれに難しい状況と戦っており…無駄に心配をかけるだけだと全て決まってから打ち明けようと決めました。
眼瞼下垂の方で見た目を整える事を重視する場合、かなりの方が美容クリニックでの眼瞼下垂手術を選択していました。
この場合は費用がかなりかさむ為、それを諦めて保険治療に切り替えた方もいました。
クリニックによって多少差はありますが、数十万の事になるので私にとっても難しいことでした。
懸念はまだあります。今まで自分の顔のことを一重まぶた込みで好きだったので、後戻りのできない二重まぶたを受け入れられるかどうかの不安です。
そんな時に同じような悩みを抱えた結果、埋没法で時間を稼ぐ方法を取った方を見つけました。
私のまぶたは脂肪が少なく、厚みだけならかなり薄い方でした。
埋没法でうまくまぶたを折りたたむことで、視野の確保と審美的なバランスを叶えつつ…
その気になれば外すことが出来る、後戻りが出来る施術から始めることで…二重である自分と向き合う時間が取れると考えました。
私は家族との関係が希薄なので、決めたことの報告は幼馴染たちと恋人だけに行いました。
幼馴染たちは理解を示してくれたようですし、恋人に至ってはここまでの考えを褒めてさえくれました。
そして私は埋没法で二重整形を受けることになったのです。
まぶたの薄さとたるみから、予定よりは少し値は張りましたが…。
懸念されていた腫れも痛みもほぼなく、広くなった視野や、自然な仕上がりに感激しました。
私はダウンタイムが終わり次第、この素晴らしい体験をLIPSで投稿して…同じ葛藤を抱える方の参考となれるかもしれないことや、目元写真を沢山あげちゃおうかなーなどと浮かれていました。
施術後5日目、妙な右目の重さを感じた。腫れはとっくにひいていて、ぶり返したにしても様子がおかしい。糸も何も通していない、目尻だけがとにかく重い。
施術後6日目、右目の重さは重くなるが痛みはない。見えているはずの段差を踏み外して転倒。片目ずつ見てみると右目側の視野が狭く、両目で見ると見え方がおかしい。
施術後7日目、本来ならば術後写真を撮影する日。この日に右目が二重とは呼べないものになっていることを確認。目頭側はかろうじてしわのようになっているが、折りたたまれてはいない。目尻に関しては垂れている。つらい。
クリニックに電話。糸が緩んでいる可能性も踏まえて再度診察→必要があれば再施術。
向かう道すがら、まっすぐ歩けていない事に気づき悲しくなる。
待合室。
私の中では見た目以上に、一度開けた視界が再度狭まり…左右差がある事でむしろ悪化している状態がショックであった。
早く何とかして欲しいと願いつつも、幼馴染や恋人に再診の報告を続ける。再施術の可能性も伝える。
幼馴染たちから「そのままでも可愛い(?)」「いつもと変わらない(?)」と言われて苛立つ。何故か話が噛み合わない。
最後には耐え難い茶化しを受け、それを止めない他の友人たちの事も恐ろしく感じた。私の悲しみや怒り、恐怖心は頂点に達して連絡を絶った。
のちに分かることだが、耐え難い茶化しの理由はそれを発した人のコンプレックスを私が無意識に刺激していたからのようだった。ようだというのは本人から明かされなかったから。
私は彼女のコンプレックスは知る由もなかった。悪意が含まれようはずもない。
これも同時に分かった事だが…幼馴染たちの中で二重整形の理由が眼瞼下垂の時間稼ぎから、コンプレックスの解消にすり変わっていたようだった。
心配をかけすぎないように、さらっと報告したのが良くなかったようにも思う。
ただその対処の為にやることを忘れられていたのは未だに納得がいかない。
私はそれを理解された事を前提の上で怒っていたが、彼女らにとっては「二重になりたくて、好きでやってんのに何言ってんの?」ってところだったのだろう。
昔に比べて整形は身近なものになったとはいえ、偏見的なものもあったのかもしれない。もはや分からないけど。
雰囲気がおかしいのに誰も庇ってくれなかったのは、伏せられたコンプレックスを伏せられていたのが私だけだったのからかもしれない。
幼馴染のうちのひとりは、「自分が傷付いた事ばかり目がいって、揚げ足取りをする人とは無理」と私をブロックした。
それでもうどうでも良くなった。本筋には関係ないがどの口が言うかとも思った。
蹴られて痛くて、蹴った足が上がるのを掴むことが揚げ足取りならば、私は何の裏事情も知らされぬまま蹴られていろというのか。
そうして私は小中学生からの幼馴染たちと、縁を切った。
自分が間違っていた点は正直よく分からないし、後出しコンプレックスはずるいよなぁとすら思う。
私は開けた視野でそんな自分の醜さも見ることになったのだと、受け入れていくしかない。
再施術なので前回より腫れはあるが、それでも再施術前よりも視野は開けている。ダウンタイムが終われば審美的な左右差も、自然なレベルになるらしい。
腫れた目を見ても「痛くないなら良かった」と、受け入れてくれる恋人の存在には救われるばかりだ。
二重整形の選択が間違っていたとは思わない。アクシデントはあったが、結果的に腫れも体験する事が出来た。
落ち着くまで二重幅が片目だけ広い状態で、そちら側をみるとやはり「自分の顔と違う」という違和感は拭えない。
埋没法よりも幅が出やすいらしい、眼瞼下垂の手術を選んでいたらもっと悩みは深かったように思う。
自分の顔が好きな私が、素顔が自分と違うと感じることは意外にもストレスだった。
メイクで変わる事が好きなだけで、私は私が好きだった。
顔面で思い当たるコンプレックスなんて、数年前に派手にずっこけて歯を数本折って差し歯にした事と…片側だけ親知らずが生えてこなかったので口角が片側だけグイッと上がりやすい。意識して微笑む程度にしないと、ちょっとワルな感じになる。ニコッのはずが、ニヤッになる事くらいだ( '֊' )<それもマスク生活の最近では忘れがち!!
切開を伴う眼瞼下垂の手術はもう少し歳を重ねてから…40代後半か、出来れば50代以降でやりたいと思います。
私は開けた視野は手放せないから、それまで時間をかけて二重の自分に慣れていきます。
比べるものでもないかもしれないけれど、長年の友人よりも自分を愛せるなら大丈夫な気がします。
失ったものは大きいけれど、私の自己愛は少し揺れただけでした。
LIPSの投稿は…自分を好きでい続ける自信がないうちは、何の投稿をしても嘘になると思ったので新しいものは何も書けなくて。
実際にコスメを衝動的に捨てたくなるような日もあり、そんな状況で「メイクって楽しい!!」「コスメが愛しい!!」という気持ちを出そうとしても…それは規約以上の重大な虚偽行為なんです。私にとっては!!
私がコスメ好きなのは、大好きな私の顔を潤したり、彩るための愛おしいものたちだからです。
もうメイクもOKの時期には来てるので、買ったけど気分が乗らずに開けれてないアイテムとか使ってくぞー!!
こんな辛気臭い投稿とは別に、ダウンタイム中にあって良かったもの、あったら良かったものも書きたい!!!!
まだ本調子までは少しかかるかもだけれど、まぁすぐ毎日投稿する元気なヤバミドリになるので。
私の中のケジメと、変化の起点としてクソだる長文をここに残しておきます。っていう話ですわ!!( '֊' )
色々お疲れ様です、、、 赤の他人の私が何言ってんだよって話ですけど、自分のことは好きでいて欲しいです それだけで自分を愛する人が世界で1人増えるのでね💕