ROOM1015 Sweet Leafの口コミ - (香水のコラムになると文体が回りくどくポエ

(香水のコラムになると文体が回りくどくポエムっぽくなります、いつもの感じがお好きな方は飛ばしてね！) 今回紹介するのはぶっ飛んだテーマのフレグランス。 何も知らなければハーバルで爽やかな香水かもしれないが、ブランドやメゾンの創設に至る歴史や作品における逸話を知っていると、楽しみの幅がぐっと広がる。 すくなくともこのSweet Leafを纏う時は気分を切り替えたい、何もかも嫌だ！ハイになりたい！(物理的になれません、気分です笑)そんな時。 季節問わず使えるスッキリした香りではあるけれど、知っている人しか知らない秘密を握っているようで楽しい。 以下は公式(NOSESHOP)からの抜粋である。 ROOM 1015（ルーム・テン・フィフティーン）というブランド名の由来となる部屋番号1015号室。これはかつて「狂乱の館」とも呼ばれたLAのサンセット大通りにあるコンチネンタルハイアットハウス(伝説的ロックの聖地)のひと部屋。そこはそうそうたるロックの大スターたちの定宿。しかしライブ終わりのロックンローラーたちは、ゲージに入れられた野生動物のように激しく荒れ狂った。数々の逸話があるが、ある日ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが行ったホテルの部屋の窓から階下の駐車場へテレビを投げ捨てるという奇抜なパフォーマンスで、ここ1015号室の名はロック史に永遠に刻まれるロックの聖地となった。 さて、創設者のマイケル・パルトゥシュは、プロのミュージシャンとして華々しくデビュー。やがてドクター・マイクは、薬剤師とミュージシャンという２つの珍しいキャリアの組み合わせを軸にして、音楽が持っているメロディとリズムの力と、香りという精神を癒やす薬を融合させて全く新しい芸術を表現することを目指し、当ブランドを創設するに至った。 ニッチ香水メゾンの創設者は驚くほど様々な経歴の持ち主が多いが、例に漏れなずROOM1015もロックやパンク音楽好きとしてはつい心くすぐられるし、個々の作品も激しい音楽からインスピレーションを受けたものが多い。 田舎住まいの私としては直接ノーズショップに試しに行くことは叶わないので香水のサブスクリプションや小分けを購入してからフルボトルを買うか検討するが、先日紹介したチェリーパンクとこのスウィートリーフはまさに｢ひと嗅ぎ惚れ｣した。 前置きが長くなってしまったが本日紹介したいSweet Leafの香りは。(再び以下公式HPより) グレープフルーツのようなピンクの太陽がターコイズ色の地平線に溶けゆき、ロードノイズを刻む青い車道に滴る。沿道の紫色の植物が古くからの友人のように緑の五本指を振る。これは目的地のないカラフルな旅の香り。 トップ｜グレープフルーツ、ユーカリ ボディ｜カン𠂇ビス、アンジェリカルート、ターペンタイン ベース｜ジャスミン、カシュメラン、パチョリ 伏字にしましたが、え？マジ？と思った。 あんなにグリーンシトラスハーバルでスッキリした香りなのに？そんなものが？ なんというか、流石ROOM1015といった所。 ましてやレゲエツウや半グレでもない健全な日本人なのでホンモノの香りは知らない。(ディメーターのフレグランスでは嗅いだことはある、何となくねっとりした粘土のような草の香りだった) トップから弾けるようなシトラスグリーン感、爽やかな春夏向けの香りという印象。 飲めそうなくらいフレッシュな緑、グリーン系の香りは退屈するものが多い中、これは違った。とても明るく少しハーブっぽい。クセが強いわけではないのに…どうしても忘れられず、貯金がたまるとすぐさまフルボトルを購入した。 ただの香料の組み合わせで再現されたものであると分かっていても…違う意味で中毒性のある香りだ。 やる気が起きない時、信号機のGOサインのようなド派手なミドリ色のボトルのキャップを外してプッシュする。 軽やかな香りが鼻を抜けると何故か元気が湧いてくる。もちろんスッキリした香りだし、誰もそんなヤバイものがモチーフになってるだなんて思わないだろう。 あくまで｢ノート｣や｢アコード｣はそれそのものの香りに似せるための調香がなされているだけなので、違法性は無いのに不思議な背徳感と共に自らをブーストする。 けれど、そんな秘密の香りがフレグランスの棚にあるとなんだか心強い。基本的に毎日違う香水を選ぶが、こんなチョイスの仕方も面白い。 総括してしまうと、誰にも嫌われないくらいスッキリした爽やかシトラスグリーン系なので、すごくいい香り！どこの？と言われることも多い。が、秘密は隠しておくためにある。(嘘です！教えちゃいます！笑) 反・モテ香水過激派の私は、皆同じ香りさせて楽しいか？と感じるし、所謂万人受けを狙った香水やモテ系の香水をこぞって買うくらいなら、いい柔軟剤を買った方がいいとすら思う。 香水は適量身につければパーソナルスペース以上には香らないし、誰かのために香りまで縛られるなんて勿体ない。 石鹸？フローラル？くそくらえ！使う人がいい香りだと思えばそれでいいんじゃ！などと考えながら昨今の香水事情を傍観している身としては、ピッタリなメゾンなのかもしれない。 #ROOM1015 #Sweet Leaf #ニッチフレグランス #香水 #メゾンフレグランス #シトラス #グリーン