今、SNSで話題になっているお風呂キャンセル界隈。略して風呂キャン。
その名のとおりお風呂に入らない事。
風呂キャンセル界隈は、お風呂に入るのが面倒で入浴をキャンセルする人を指すネットスラングで、若者を中心に共感を集めています。しかし、入浴をしないことで、次のような問題が生じる可能性があります。
私生活がままならない状況になる
精神的な疲労が重くなる
ゴミ屋敷になる可能性がある
入浴をしない理由には、次のようなものがあります。
入浴剤を準備したり、浴室を掃除したりするなどの準備や片付けの手間が重荷に感じられる
心や体の状態に起因する
クタクタになるまで働いたり、学校で頑張ったりして、帰宅後は脳が何もしたくない省エネモードになる
一方、入浴をしないことで、ベッドにダニがわいて熟睡できない、翌朝は自己肯定感がダダ下がりするなどの問題が生じる可能性もあります。
────────────
お風呂キャンセル界隈賛成派の方は以下の理由
■お風呂が肌を弱らせている?
私たち日本人にとって、お風呂は毎日の習慣であり、日々の疲れや汚れを洗い流す、憩いの場。しかし、見方によっては、皮膚のバリア機能を失う行為でもあるのです。
入浴中は、洗顔料、ボディーソープなどの化学的刺激に加え、タオルや指先などの摩擦刺激が全身にかかってきます。そのせいで、角質層のうるおい天然成分が失われ、肌が乾燥したり、刺激に弱いデリケートな肌質になる人も。
この視点から見ると、「風呂キャンセル界隈」は、汚肌を作るどころではなく、皮膚のバリア機能を守る究極の方法である、というわけなのです。
■実際に8ヶ月「風呂キャンセル界隈」してみた
とある皮膚・形成外科臨床医はこの「風呂キャンセル界隈」を実行し、「皮膚バリア機能を最大値にした時、何が起こるのか?」を調査。ご自身の体を使って、なんと8ヶ月間も実験されました。
<8ヶ月間、実験の条件>
・風呂とシャワー、なし
・頭皮のみ、10日1度洗面台にてシャンプー
*炊事や仕事に関する際、生活や業務に支障が出ないよう、水やエタノール等を使うが、洗剤は不使用。
■実際、8ヶ月間「風呂キャンセル界隈」した結果……
なんと皮膚のバリア機能は高まり、肌荒れのしやすさを解消することを実感されたそうです!「肌を健やかに保つために、風呂に入るのは常識」というのは、今までの凝り固まった概念でしかなかったことがわかりました。
洗わない事により石鹸やボディソープ、お風呂で弱った皮膚のバリア機能を回復させるため
お風呂を入らない事により水虫や性病のリスクが下がったという報告も
────────────
お風呂キャンセル界隈反対派の意見
肌を育てる、皮膚のバリア機能を高めるために「風呂キャンセル界隈」は、とても有効な手段です。でも当然、デメリットも。
①汗と皮脂のせいで、ニオイやかゆみが出る
②皮脂のベタつきにより、肌が気持ち悪い
この2つはまさに、私たちが「風呂キャンセル界隈」に思うイメージそのもの。
「まずシンプルに言えることは、不潔ですね。特にこれからの季節は湿気も多く発汗も多くなります。汗はかいた直後はそこまで匂いませんが、数時間放っておくと酸化することで匂いの原因にもなります。その汗を洗い流さずそのままにしていると、雑菌の餌となってしまいます。特に皮脂の分泌が多い部位では、マラセチアというカビの菌が増殖し、脂漏性皮膚炎になる恐れがあります」
――脂漏性皮膚炎とは?
「マラセチアは皮脂を分解して酸に変えるのですが、その酸が皮膚を刺激し、赤みや湿疹が出たり、ふけが出たりします」
――お風呂に入らないことが、病気の原因になるのですね。
「なります。また、特に脇や股間など蒸れやすい場所も要注意。実際、営業マンの方が股間にかゆみを覚え、『性病でしょうか』と診察に来ることがあるんですが、脂漏性の湿疹だったりします。水虫もそうですが、蒸れると雑菌が湧きやすく、その上にお風呂やシャワーを浴びないというのはあまりいいこととは言えません」
――「風呂キャンセル」を長年続けていくと、どうなるのでしょうか。
「歳を取れば取るほど皮膚が薄くなり、かぶれやすくなります。若いうちはいいかもしれませんが、加齢後の肌に劣化が起こる可能性があります。また極端な話になりますが、アカツキ病という皮膚疾患にかかる可能性もなくはありません。これは垢が黒いウロコのように溜まって感染症を引き起こすもの。患者さんの中には、『がんかと思ったら単純にお風呂入っていないだけだった』という例もあります」
────────────
例外では体調不良の時、キャンプや登山でお風呂に入れる環境ではない時、ツーリングやサイクリングで野宿した時。災害時、天災が起きた時。
中にはお風呂恐怖症の為お風呂に入れない方も。
お風呂に入れない時はボディシートやドライシャンプー、クレンジングシートを使用するという手もありますが、いずれにせよ賛否両論でございます。
※画像はYouTubeの見出し、静岡新聞サイトから、文章は一部ヤフーニュースから抜粋致しました。
#お風呂キャンセル界隈#お風呂嫌い#お風呂#令和のトレンド
コメント