GUERLAIN ルール ブルー オーデトワレの口コミ - #香水#GUERLAIN#L’HEURE BLEUE #香水報告書

#香水#GUERLAIN#L’HEURE BLEUE #香水報告書 先に、#メゾンクリスチャンディオール#ウードイスパハン でご紹介した旅の続きです。 ご紹介写真は赤文字で「古都イスファハンの幻夢」と書いてあります。 そちらをお読み頂くと、旅のストーリーが繋がります。 ご一緒に旅へお付き合い頂けたら幸いでございます。 ✠✞✟☩✙✚✛☦☨☥✝✜ イスファハンからペルセポリスへの移動。 イランがペルシア帝国と呼ばれたいた時代の遺跡を回る為に旅をした時の事だった。 遠い昔、古の時代。 空港を離れて暫くすると、渇き切ったむき出しの大地が広がる。 サラサラとした砂漠ではなく、ゴツゴツとした岩が長い長い歳月に削り出されたような砂漠が余計に渇きを感じる。 誰も来てはならないと、拒絶されているかのように渇き切っている。 紀元前520年のペルセポリスを1W掛けて回る。 途中に小さな街が見えてくるとホッとした。 チャイハネ（カフェのような場所）で、「サラーム」と女性店主に声を掛けてお水とチャイ（紅茶）が運ばれてきた。 遠い昔のオアシスだったのだろう。 チャイハネからは木々が生い茂る様が見られる。 あれだけ渇いた大地に、このオアシスを見つけた時の大きな喜びは古も現代も変わらないだろう。 生い茂る緑とチャイに潤いを得ると、少し頼りなげなげな水音が聞こえる事に気付いた。 水音のする方へ向かうと、ターコイズブルーを基調とした、細かな色取り石で装飾された美しいアラベスク模様の廻廊にでた。 エキゾチックで、神秘的な美しさの廻廊。 イスファハンで出会った女性が立っていた。 静かだ。 あの時も彼女の周りは静寂に包まれていたのを思い出した。 彼女は「ベファルミ（どうぞ）」と手招きをするので付いて行った。 ゆっくり歩いて廻廊を通り出た所は、幻夢のような美しい花園へ出た。 数え切れない程の、色取り取りの花々が咲き誇るっている。 「インジャ ヘイリィ ガジャンゲ ゴルセダーン,ホシブウ（ここはとても美しい花園、良い香り）」と彼女は私に告げると姿を消してしまったのだった。 圧倒される美しさ。 バラ、アイリスを主もとし、沢山の種類がある。 砂漠の中の蜃気楼ではないだろうかと錯覚してしまう程だが、力強く花の香りが現実であると教えてくれる。 渇いた大地に息づく花々は叙情詩の如く、しなやかで優しく咲く。 ここでだけ咲く事の許された花々。 朝に廻廊から花園へ。 そして遺跡を回る。 戻ると、時間の許す限り廻廊と花園を散策してた。 夕刻から見せる花の姿は、気品溢れる中に妖艶な姿が見え隠れする。 日没後は冷たい息がでる。 暗闇の中で、艷めく花々が微かに姿を見せるが、姿が見えないからこそ香り立つ。 爽やかな風が吹くと、私は花々の香りの渦の真ん中にいた。 その織り成す花々の香りは、魅惑的で優雅で…何か…私のほんの僅かな感性では表現出来ない何かが混在する。 呆れられる程、廻廊と花園へ来たが、その混在する何かが分からない。 ペルシアの世界にのみ、その何かは存在するのだろう。 彼女に尋ねようにも、初めにここへ私を導いたその日以来、姿を現さなかったのだった。 🌹💫🌹💫🌹💫🌹💫🌹💫🌹 1912年発売、調香ジャック・ゲラン ゲラン ルール・ブルー （青い刻）オーデパルファム 118€（現レート14,690円） パリの夕暮れから夜に掛けてを表現されているが、私にはペルシアの強く咲く花園が思い出されてならない。 花の原料を抽出する際の蒸留方法があるが、十字軍の遠征の際に中東から持ち帰りヨーロッパで広まったそうだ。 ジャック・ゲランが妻リリィに捧げた香り。 GUERLAINというと、ルールブルーが一番好きな香り。 🌹トップノート アニス、コリアンダー、ベルガモット、レモン、ネロリ 🌹ミドルノート カーネイション、アイリス、ジャスミン、ヴァイオレット、ローズ、イランイラン、オーキッド、ヘリオトロープ、グローブ、ネロリ 🌹ラストノート サンダルウッド、ムスク、ベンゾイン、ヴァニラ、ペチパー、トンカビーン、オポポナックス 1912年と昔の香水でクラシカルだけれど、古くささはなくセミオリエンタル。 付けてすぐは、スッキリして青みのある香り。 暫くすると花々の香りが広がり、しなやかでエレガントな香りです。 GUERLAINでクラシカルな香水は、ミツコ、夜間飛行、ジャッキー、そしてルールブルーがあげられますが、フローラル感として香るのはルールブルーのような気がします。 …とはいえ、単純なフローラル系ではなく 柑橘系とグリーンっぽさを抜けるとフローラルとスパイス系が複雑に絡み、次第にパウダーとアイリス、ジャスミン、ヴァイオレットと微かにローズが香り、スパイシーで甘さ控えめです。 ミドルからは、何とも表現し難く…。 優しく繊細で、愛おしく美しい香りで、私の中は大切な、大切な香りです。 時代の流れでゲランも、甘さを中心とした香水を発表してますが、クラシカルで繊細で、複雑な昔の香水はMonsieur Guerlainが作り出した香りで、戦前のパリの夕暮れから暗くなるアペリティフのゆったりとした時間を表現し愛妻リリィに捧げた香りは輝くような香りです。 付け方でも香り方が顕著に出る繊細さがあり、 他の香水よりも離した所でシュッとした香りが個人的には好きです。 ご紹介したルールブルーはオーデパルファムですが、日本ではパルファムとトワレの販売のようです。 オーデパルファムでも3万程しますので パルファムが欲しい所ですが、大変高価でして もう少し先に購入したいです。 やはり、トワレは時間だけではなく香りも変わってしまうのが残念が、ルールブルーは他の香水とは違うので是非、機会があればお試し下さい。 　　　サリュ