混合肌とは?乾燥肌&脂性肌の特徴を合わせ持つ肌質のこと
他の肌質と比べてちょっと分かりづらい混合肌ですが、乾燥肌とオイリー肌の両方の性質を持っている肌質のことを指します。「Tゾーンはオイリーなのに頬や口元、目元は乾燥する」「Tゾーンだけべたつく」「頬だけかさつく」など。季節や体のコンディションなどによって、お肌の状態が変わりやすいタイプでもあります。
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史
混合肌に乳液はいらない?クリームとどっちがいい?
「Tゾーンがべたつきやすい混合肌には乳液はいらないのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、混合肌さんにも乳液は必要です。
理由は乳液を使わずに化粧水だけでスキンケアを終えてしまうと、せっかくお肌にプラスした水分が蒸発してしまうから。肌が乾燥すると、それを補うために過剰に皮脂が分泌され、テカりやベタつきにつながってしまうことも。
肌のうるおいを保つためには、油分を含んだ乳液やクリームなどを使って肌に蓋をしてあげる必要があります。
全顔に塗るならクリームより乳液がおすすめ
顔全体に蓋をする目的で使うなら、混合肌タイプにはテクスチャーの軽い乳液がおすすめ。フェイスクリームは、使っても使わなくても大丈夫です。
ただ混合肌さんの場合は、頬や口元、目元など部分的に乾燥していることがあるので、乳液を塗っても乾燥してしまうところにはフェイスクリームをポイントで重ねるのも良いですね。
混合肌向け乳液の選び方
顔のパーツやコンディションによって肌の状態が異なる混合肌は、そのときどきの肌に合わせてアイテムを選ぶことが重要です。そこで、おすすめ商品を紹介する前に、混合肌の人が乳液を選ぶときのポイントを解説します。
保湿成分配合のものを選ぶ《テカリや毛穴対策にも》
保湿と聞くと乾燥肌向けのイメージがありますが、どんな肌タイプの人も保湿は必要です。というのも、肌悩みの原因は乾燥であることが少なくありません。一見保湿が不要に思えるテカリや毛穴の開きも、乾燥から来る皮脂の過剰分泌が原因である場合も。
乾燥が気になる人はもちろん、乾燥よりもテカリが気になる人も、保湿をきちんとしてくれる乳液を選ぶようにしましょう。
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史混合肌の方にも、乳液を使った保湿ケアは必要です。皮脂が過剰に分泌される原因のひとつには肌の乾燥があり、混合肌の方は、肌内部が乾燥しているインナードライになっている可能性があるからです。乳液を使用して肌を保湿し、バリア機能をサポートすることで肌の状態を整えることができます。
肌悩みに合わせて成分を選ぶ《ニキビ・皮脂・美白・敏感肌etc.》
保湿以外にも、乳液にはさまざまな機能を持ったアイテムが販売されています。ご自分の肌悩みに合った成分を選ぶことで、より快適なスキンケアが叶いますよ。例えば次のような肌悩みに合わせたアイテムが挙げられます。
- ニキビ予防:医薬部外品で「ニキビ予防」の効能が承認された製品
- 皮脂を抑える:肌を引き締める効果のある成分が含まれた製品
- 美白:医薬部外品で「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」と承認された製品
- 敏感肌:肌の刺激を抑えた成分を使った製品や、パッチテスト済み*などの記載がある製品
*すべての人に刺激が起こらないわけではありません。
肌の状態に合わせてテクスチャーを使い分け《さっぱり・しっとり》
「さっぱり」「しっとり」は使用感の違いで、うるおいの効果に差があるわけではありません。混合肌の人は、日によってベタつきが気になったり、カサつきが気になったりするもの。ベタつきが気になるときは、保湿はきちんとしながらもさっぱりとした使い心地のタイプを、カサつきが気になるときは、しっとりタイプを選ぶようにしましょう。
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史乳液だけではなく化粧水などにもある「さっぱりタイプ」と「しっとりタイプ」ですが、使用感の違いのみのものが多く、使用感を変えるために成分の一部を変えているだけで、うるおい成分など主な成分に大きな違いはありません。
年齢に合わせた成分選びも重要《高校生・20代・30代・40代》
同じ混合肌でも、年齢によって肌の状態は変化しています。思春期ニキビが気になる10代は薬用、医薬部外品のニキビ対策製品を選び、大人になってからはより保湿に重点を置くようにするなど、ずっと同じ商品を使い続けるのではなく、自分の今の肌の状態に合ったアイテムを選んでくださいね。
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史肌にも年齢があり、年代によって乳液の選び方も違ってきます。
- 10代は成長ホルモンの影響で皮脂の過剰分泌によるニキビケアが重要。
- 20代は不規則になりがちな生活から肌トラブルが多い。
- 30代はホルモンバランスが崩れ、肌の潤いに不可欠なセラミドの減少による乾燥。
- 40代は油分も水分も不足しがちで肌が乾燥しやすく、シミ・しわ・たるみなどの出現。
以上に注意してアイテムを選びたいものです。
混合肌向け乳液の使い方!スキンケアのコツは「量」と「塗り方」
混合肌は、他の肌タイプの人以上に乳液の量と塗り方の工夫が重要になります。次のポイントを押さえて、ベタつきは抑えながらうるおいのある肌を目指しましょう。
- 量は化粧水が500円硬貨大なのに対して、乳液は10円玉硬貨大が目安
- 多すぎも少なすぎもNG!コットンを使ってちょうど良い量を肌に乗せよう
- 顔全体にはさっぱりタイプがおすすめ。乾燥が気になる部分にはクリームや美容液を重ね付け
手で乳液を付けると量の調整が難しく、ベタつかないように少なくすると十分に保湿できない場合も。そんなときはコットンに取って肌に乗せることで、ベタつきを軽減しながら十分な量を肌に乗せることができますよ。
また、顔の部分ごとに乾燥具合が異なるのが混合肌の特徴。全顔へ同じものを均等に塗るのではなく、パーツごとにアイテムを使い分けるのもおすすめです。
自分に合ったスキンケアでうるおった肌を目指そう
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ベタつきとカサつきの両方が混在している混合肌さん。肌の状態に合わせた乳液を選ぶことで、心地よくうるおった肌を目指しましょう。
また混合肌さんにおすすめの化粧水や洗顔料は以下の記事で紹介しています。こちらも併せてチェックして、スキンケアをトータルで見直すのもおすすめですよ!
監修者
医師(Original Beauty Clinic GINZA)佐藤玲史混合肌の方の多くは、皮脂によるベタつきと乾燥の両方の悩みを抱えています。
皮脂の過剰分泌による毛穴トラブルや大人にきび、化粧崩れを気にする方も少なくありません。
一方、乾燥を放置すると多くの肌トラブルを招きます。
お肌のためには、混合肌の正しいスキンケア方法を知り、肌本来の美しさを保ちましょう。
混合肌の原因は「肌内部の水分不足」です。その為、混合肌は「インナードライ」とも呼ばれます。
生活習慣の乱れや睡眠不足、紫外線などの外的刺激、ストレスなどによって角層の保水力や保湿力が衰えると、徐々にバリア機能が低下すると、水分を逃がさないようにと、肌が過剰に皮脂を分泌してしまうのです。
このようにして水分が不足している反面、皮脂が多い状態が混合肌(インナードライ)と言えます。