
化粧水と乳液の違いや使う順番は?スキンケアの気になる疑問もまとめて解決!
スキンケアの基礎となる化粧水と乳液。ただなんとなく「保湿したつもり」ではなく、きちんとその役割や正しい使い方を理解していますか?今回は化粧水と乳液について、それぞれの作用や使う順番について解説しつつ、スキンケアのよくある疑問にも答えていきます!

Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史
※本ページにはメーカーによる広告が含まれます。商品を購入すると売上の一部がLIPSに還元されることがあります。商品評価やランキングには影響しません。詳細は、LIPSのステルスマーケティングへの取り組み・レーティング信頼性への取り組みをご参照ください。
化粧水と乳液の違いは?どっちに重点を置けばいい?
まずは化粧水と乳液、それぞれの役割について解説し、違いを確認していきましょう。同時に、「化粧水と乳液、どっちを重要視すればいい?」という疑問にも答えていきますよ。
化粧水とは?水性成分を肌に届けるもの!
「化粧水=肌に水分を与えるもの」と思っている人も多いのでは?でも、それは間違い。化粧水の水分がそのまま肌のうるおいになるわけではありません。では化粧水の役割はなんなのかというと、水性の保湿・美容成分を肌に届けつつ、その後のスキンケアで肌に届ける美容成分の通り道を作るためのものなのです。
水性成分とは、水によく溶ける成分のこと。保湿・美容成分には水性成分以外にも油によく溶ける油性成分があり、どちらも肌のうるおいバランスを保つためには欠かせません。
化粧水に配合される水性の保湿成分としては、以下のような成分が挙げられます。
- グリセリン
- ジグリセリン
- BG
- ヒアルロン酸類
- コラーゲン類
- アミノ酸類
- 糖類(トレハロースやソルビトールなど)
乳液とは?油性成分を肌に届けるもの!
「化粧水で保湿して乳液の油分でフタ!」と思っているなら、それはもう古い考え。なぜなら、肌の水分は油分でフタをしてもじわじわと逃げていってしまうからです。「それじゃあ乳液は使っても無駄なの?」というと、そういうわけではありません。乳液はフタをするだけのアイテムではなく、肌にとって必要不可欠な油性の成分を届ける役割と、肌表面に薄い皮膜を創って保護をする役割を持っているのです。
乳液に配合される油性の保湿成分の一例は以下の通りです。
- ミネラルオイル
- ワセリン
- 植物油(ホホバオイルやシア脂、オリーブ果実油など)
- 動物油(スクワランや馬油など)
- 流動パラフィン(ロウなど)
肌のためにはどちらも大切!化粧水と乳液はぜひともセットで
「化粧水と乳液、どっちが大事なの?」「べたつくから乳液は使わなくていい?」「お金をかけるなら化粧水と乳液、どっち?」そんな疑問に簡潔に答えると、【肌のためを思うなら化粧水も乳液も同じくらい大事】です。
化粧水で水性成分を肌に届け、乳液で油性成分を届ける、これがスキンケアの基本。
肌のうるおいは水分と油分の絶妙なバランスによって保たれており、そのバランスが崩れると乾燥や皮脂の過剰分泌を起こしたり、肌が敏感状態になったりしてしまいます。「乾燥するから化粧水だけたっぷりと」「べたつくから乳液はいらない」なんていう使い方をしていると、かえって肌のうるおいバランスが乱れてしまうことも。
以上から、化粧水と乳液はどちらも大事であり、毎日きちんと両方使うのが理想的です。
とはいえ、10代・20代で皮脂の分泌がまだ落ち着いていないと、【乳液による油分の補給】の必要性はあまり感じられないでしょう。そんなときは、乳液のもう一つの役割である保護に注目。肌を乾燥や刺激から守るためだと思えば、乳液も苦にならないはず。重さやべたつきが気になるなら軽めのテクスチャーのものを試してみると良いでしょう。
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史特に、「乳液でフタをする」という考え方は古いとされています。 その理由は、乳液は約50〜70%の水分と約10〜20%の油分で構成されており、水分の方が多いため、完全に水分の蒸発を防ぐことはできないからです。 化粧水で水性成分を肌に届け、乳液で油性成分を届ける、という考え方が大切です。
化粧水と乳液、つける順番や正しい付け方は?
続いては、実際に使用する際の順番に注目。スキンケア初心者さんだと、化粧水と乳液どちらから使えばいいかわからないですよね。ここでは、正しい順番とその理由、そして化粧水・乳液の正しい付け方を解説します。
化粧水→乳液の順番が一般的
スキンケアの基本は【洗う→補う→保護する】の3ステップといわれています。化粧水と乳液は【補う】をメインにしつつ、一部【保護する】まで担うものだと考えていいでしょう。
【補う】のステップでは、まず化粧水を使って乾燥した肌に水性の保湿成分を与えます。「化粧水ではほとんど保湿できない」という意見もあり、たしかに保湿としてはこれだけでは不十分ですが、美容・保湿成分の通り道を作るという意味でとても大事な工程です。
次に、乳液をつかって油性成分を肌に届けます。このときに薄い皮膜をつくることで、水性保湿成分が肌にとどまるサポートをしつつ、【保護する】役割も果たすのです。もし化粧水と乳液を逆につけてしまうと、肌が求める保湿・美容成分が十分に浸透しないばかりか、水性成分に関しては油分にはじかれて肌にきちんと届きません。
スキンケアは水性成分(サラサラ・透明のもの)→油性成分(トロトロ・不透明のもの)という順番が基本であり、鉄則なのです。
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史一般的には「化粧水→乳液」の順番でスキンケアが行われます。化粧水は肌に水分を補給し、その後に乳液を使うことで水分が蒸発するのを防ぐからです。 美容液を使用する場合は、「化粧水→美容液→乳液」の順番が一般的です。
なかには乳液が先のケースも!商品の説明はしっかり読もう
化粧水→乳液の順番が基本だと言いましたが、もちろん例外もあります。世の中にはいろんなブランド・メーカーの化粧品がありますが、なかには乳液→化粧品の順番だったり、化粧水だけでOKだったり、乳液だけでOKというアイテムも。
具体的な例をあげると、長年愛され続けるロングセラー商品である「スキンコンディショナー」(スキコン)で有名なアルビオン。
アルビオンの乳液は肌に「膜をつくる」のではなく、肌をやわらかくしてうるおいを届けるもの。だからこそ、洗顔直後の状態で使用することを推奨していて、使用順序は乳液→化粧水となるのです。
多くの商品が化粧水→乳液の順番であることは間違いないですが、ブランドや商品によっては順番を変えることで本来の効果が発揮されます。スキンケア商品を購入・使用する際は、商品に記載の使用方法にきちんと目を通すことを忘れないでくださいね。
化粧水・乳液の正しい付け方
それでは、化粧水と乳液の正しい付け方について、それぞれ説明していきます。
化粧水は手を使ってたっぷりと
洗顔後の肌は皮脂が失われ、猛スピードで乾燥が進んでいきます。急激な乾燥を防ぐためには、なるべく早く化粧水をつけること!理想は洗顔から90秒以内です。くわえて、以下のポイントを意識してください。
- 化粧水は手を使ってたっぷりと(500円玉大くらい)
- 手のひらで肌を押さえるように優しく(たたくようにパッティングするのはNG)
- 乾燥が気になる部分や冬は必要に応じて重ねづけ
化粧水をつけるときは、手のひらにたっぷりの化粧水をとって、優しく押さえるようにしてなじませてください。手を使って直接肌に触れることで、肌とじっくり対話することもできます。毎日のスキンケアで肌との触れ合いを重ねると、肌のちょっとした変化にも気づきやすくなりますよ。
また、パッティングは肌にとって強い刺激になり、赤ら顔やシミの原因になることも。わざわざたたきこまなくても、化粧水はちゃんと角質層まで浸透します。無駄な刺激は与えないようにしましょう。
パーツによって使用量を変えるのがポイント
乳液は化粧水で補った水性成分を逃がさないように、そして油性成分を肌に届けるために使うもの。化粧水がしっかり肌になじんだら、10円玉くらいの量を肌になじませていきましょう。乳液を使うときのコツは以下の通り。
- 肌なじみをよくするために手のひらで軽く温める
- 顔の中心から外側にのばしていく
- Tゾーンはやや薄く、乾燥が気になる部分は重ねづけをする
乳液をつける直前に、手のひらを使って人肌に温めてあげると肌になじみやすくなります。この工程のためにも、乳液も化粧水と同様、コットンは使わず手でつけるのが理想的といえるでしょう。
肌に広げるときは顔の中心から外側へ向かって手を押し当てるように。乾燥が気になる口元や目元は重ねづけをし、逆にべたつきが気になるTゾーンなどは軽くティッシュオフするといいでしょう。
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史化粧水と乳液の付け方で、化粧水と乳液の成分が混ざることは避けましょう。 化粧水で肌が濡れている状態のまま乳液をつけてしまうと、化粧水と乳液の成分が混ざってしまい効果が薄まってしまいます。 基本は化粧水をつけたあと、1~2分ほど経ってから乳液をつけるようにしましょう。
化粧水と乳液はどんなものを選べばいい?プチプラでも大丈夫?
スキンケア商品の数は膨大!売り場に行くと種類が多すぎて、何を選べば良いかわからなくなってしまいますよね。なるべく効果の高いものがいいし、でも値段は抑えたいし…。でも、一番大事なのはそれじゃないんです!
プチプラでも実力派のアイテムはたくさん!大事なのは肌に合っているかどうか
日本の化粧品はとても品質がよく、市場に流通している時点で高いクオリティを期待できます。それは価格にほとんど関係なく、だからこそ大事なのは値段ではなく肌との相性!
もちろん、高額なスキンケアには値段が高いだけの価値はあります。優秀な研究員達が何年も研究を重ね、質の良い原料を使い、独自の技術で製造したアイテムは、当然値段も肌への効果も高いと言えるでしょう。
でも、肌との相性が悪ければその価値も意味はありません。価格も商品選びの基準の一つではありますが、なにより注目するべきなのは肌との相性であり、プチプラでも自分に合うものであればなんの問題もないのです。
もし、「お金をもう少しかけてもいいからよりクオリティの高い保湿ケアをしたい!」というのであれば、そのお金は美容液に使ってください。
美容液の定義はメーカーによってさまざまですが、多くの場合美容成分の配合濃度が高く、油分はそれほど多くない処方になっています。つまり、油分を肌に与えすぎることなく、美容成分の効果をたっぷり実感できるというわけですね。
美容液にも、保湿系・美白*1系・エイジングケア対策*2系など、いろんな種類があります。より自分の肌悩みにピンポイントでアプローチできるので、美容液にお金をかけることはとても合理的なことなのです。
*1メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
*2年齢に応じたお手入れ
化粧水ならビタミンC誘導体入り、乳液ならセラミド配合のアイテムがおすすめ!
「どんな化粧水・乳液を選べばいいのかサッパリわからない!」という人におすすめなのが、ビタミンC誘導体配合の化粧水とセラミド入りの乳液です。
ビタミンC誘導体は抗酸化や美白*1、肌の引き締めや皮脂のケアなど、魅力的な作用をたくさんもつ成分です。人によってはやや乾燥を感じやすいこともあるようですが、肌の相性がいいようであればぜひ継続使用してみてください。
*1メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
乳液で重視したいのは、セラミドが配合されているかどうか。セラミドは保湿の要とも言われる成分で、角質層で水分をはさみこんでキープする作用があります。セラミドを適切に補えば肌は乾燥も怖くない!油性成分なので、乳液で効率的に取り入れていきましょう。
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史ビタミンC誘導体は、シミやくすみを防ぎ、肌を明るくする効果があります。更に、ビタミンC誘導体は肌に浸透しやすく、肌のターンオーバーを促進し、肌の健康を維持するのに役立ちます。 一方、セラミドは肌のバリア機能を強化し、水分が蒸発するのを防ぎます。その為、肌はより柔らかく滑らかで健康的な状態を保つことができます。
化粧水・乳液はコットンを使った方がいいって本当?
前述の通り、化粧水・乳液は手のひらを使ってつけるのがおすすめです。
「コットンを使わないと手のひらが保湿成分を吸収してしまう」なんていう説もありますが、これは気にしなくて大丈夫。たとえ手のひらが化粧水・乳液の水分や保湿成分を吸収したとしても、顔につける分に不足してしまうほどではありません。手のひらだって同じ皮膚。ごくごく水分を吸収してしまうことなんてないので、安心してくださいね。
むしろ、コットンは繊維が肌に直接摩擦を与えてしまうので、積極的におすすめはしません。最近はふわふわと手触りの良いコットンも多いですが、水分を含ませればどんなコットンもただの繊維の塊でしかなく、肌の上を滑らせれば大なり小なり摩擦が生まれます。
どうしてもコットンを使いたいというのであれば、とにかく力を入れないことを徹底するか、肌をこすることがないコットンパックでの使用がおすすめ。化粧水をたっぷり含むことができるコットンを選ぶといいでしょう。
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史手のひらを使うと、何よりコットンより摩擦が少ないという利点が挙げられます。 他には、直接肌に触れることで温度感を感じ取りやすく、また手のひら全体で肌を包み込むことができる長所があります。 これにより、化粧水や乳液が肌にしっかりと浸透することを確認することができます。
スキンケアアイテムはライン使いするべき?
ライン使いしなくても肌に悪い影響が出るわけではありません。基本的に、どんなブランドで組み合わせて使用しても、化粧品が肌に壊滅的なダメージを与えることはほとんどないといっていいでしょう。(そもそも『化粧品』というものが、定義上肌にそれほど大きな影響を与えられないからです)
でも、どのブランドも「この組み合わせが適切だ!」という思いで化粧品のシリーズなりラインなりをつくっています。ライン使いすることで美容成分を過不足なく肌に届けられたり、テクスチャーに違和感がなかったり、それぞれの香りがマッチしたりなど、メリットは多いでしょう。
とはいえ、大事なのは肌との相性。同ラインのアイテムの中でも、「化粧水は肌に合うけど、乳液はなんだか合わない」なんてことが起こらないとも限りません。そんなときは無理にライン使いしなくても大丈夫。
ライン使いするかどうかは、肌との相性や価格など、メリット・デメリットを総合的な面から判断するといいでしょう。
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史どちらかと言えば、やはりライン使いする方がメリットが多いと言えるでしょう。 それは、ライン使いできるスキンケアアイテムは、揃えて使ったときに成分の配合量や肌触りなどの使用感が適切なバランスとなるよう調整されていて、より効率的なスキンケアが可能となるからです。
正しいスキンケアを積み重ねて美肌の基礎を築き上げよう!
化粧水&乳液はスキンケアの基本であり要。毎日のスキンケアで肌が求めるものをきちんと補給してあげないと、肌の健やかさを保つことは難しいかもしれません。肌が揺らぐ理由はいくつかありますが、「誤ったスキンケア」は決して割合として少なくないことを覚えておきましょう。
スキンケアで大事なのは、丁寧さとコツコツ続ける努力、正しい知識、そしてアイテムと肌との相性です。それさえ守れれば、あとは毎日スキンケアを積み重ねていくだけ!美肌作りは丁寧なスキンケアから始まります。明日の美肌を目指して、心を込めてスキンケアをしましょう♪
監修者
Original Beauty Clinic GINZA佐藤玲史化粧水と乳液はスキンケアにおけるとても大切でかつ基本的なステップです。 これらのステップは、肌の健康と美しさを保つために重要です。 しかし、個々の肌質や肌の状態により、どの製品が適しているかは異なる場合があります。 そのため、自分の肌質や肌の状態を考慮して選ぶことが重要です。本記事を参考にして、美肌を手に入れましょう。
この記事で紹介した商品
商品画像 | 商品情報 | 参考価格 | 評価 | 特徴 | 商品リンク |
---|---|---|---|---|---|
ALBION アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル | 3,850円生産終了 |
| うるおい成分ハトムギエキス配合!肌を整えて、肌荒れや乾燥を防いでくれます | 詳細を見る | |
ドクターシーラボ VC100エッセンスローションEX | 1,045円 |
| ベタつきもなくつけ心地気持ちいい 柑橘系の爽やかな香りも好き | 詳細を見る | |
ケアセラ APフェイス&ボディ乳液 | 1,320円 |
| とにかく潤う、敏感肌やアトピー肌でも使える!顔にも体にも塗れて全身保湿できる! | 詳細を見る | |
シルコット シルコット うるうるコットン | オープン価格 |
| 心地良く使えます!形もカーブしているのでパッティングもしやすい形状で嬉しいです。 | 詳細を見る |